九州大学 研究者情報
研究者情報 (研究者の方へ)入力に際してお困りですか?
基本情報 研究活動 教育活動 社会活動
天野 浩文(あまの ひろふみ) データ更新日:2018.07.26



大学院(学府)担当

学部担当



電子メール
電話番号
092-802-2646
FAX番号
092-802-2642
取得学位
工学博士
専門分野
並列処理,分散処理
活動概要
●次世代NVRAMに対応したシングルレベルストレージサブシステムの研究
 これまでの主記憶装置に用いられてきたDRAMとはまったく異なる原理に基づく不揮発性メモリ(NVRAM)が実用化されつつある.このような次世代NVRAMは,電源を切っても内容が失われることがなく,DRAMなみの応答速度を持つと期待されている.しかし,次世代NVRAMがただちにSSDやHDDの座を完全に奪うことは考えにくい.このため,将来の計算機内には,HDD,SSD,主記憶と同等の応答速度を持つ装置,の三種類の記憶装置が混在する可能性がある.これらの記憶媒体をアクセス頻度等に応じて適切に使い分けることは,現在のSSDとHDDを使い分けるよりもさらに複雑になるであろう.そこで,ストレージ仮想化技術を用いて三種類の記憶媒体を統合し,その内部で自動的にデータの配置・移動を制御することの可能なシングルレベルストレージシステムの研究を行っている.
●ストレージ仮想化技術を応用した安全な遠隔バックアップ方式の研究
 社会における電子情報の重要性が増すにつれ,災害やシステム障害等でそれが失われた場合の影響も深刻になる.組織の持つほとんどすべての機能が同時に大きな損害を受けるような大規模災害の際には,災害やシステム障害に備えて組織内で採取・保持されているバックアップ情報自体も同時に危険にさらされるおそれがある.しかし,大きな費用や労力がかかること,あるいは,電子情報の外部預託に心理的抵抗があることにより,自力では地理的に離れた地点に複数のバックアップを保持することが困難な組織も多い.
 そこで,これらの組織が共同で費用を負担することによって個々の組織あたりの金銭的負担を軽減するとともに,一定のネットワークセキュリティレベルを有する組織どうしがバックアップ情報を相互に保持し合うことによって心理的な抵抗も軽減できるような手法の研究を行っている.
●電子認証基盤と計算機センター業務フローの融合に関する研究
 わが国の全国共同利用情報基盤センター群は,対面による確認が困難な全国の大学・短大等の研究者にもサービスを提供するため,大学等の経理担当者による間接的な保証や郵便物の到達性にもとづき,個々に利用者アカウントを発行してきた.ここに電子認証技術を利用したシングルサインオン環境を導入しようとすると,そこで交付される電子証明書は本人性確認のレベルの問題から海外のグリッド環境では信用されず利用できないという問題があった.
 そこで,従来型の利用を希望する利用者への対応は変更なく継続しつつ,国際的に通用する電子証明書の交付も可能となるような新たな業務フローを確立するため,海外のグリッド環境でも承認されるような電子認証局プロファイルで求められる要件と,従来からのセンター業務を融合させるための検討を行い,わが国で最初のスパコングリッドの試行運用に貢献した.これらの成果は,2012年度からサービスを開始する予定のHPCIの認証基盤構築の基礎となった.

上記の研究活動に加えて,大学院システム情報科学府においてオブジェクト指向ソフトウェア開発やUMLを題材とした「プログラム設計論特論」,工学部電気情報工学科において並列処理・分散処理を扱う「コンピュータシステムII」の講義を担当している.

九大関連コンテンツ