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田畑 義之(たばた よしゆき) データ更新日:2017.06.06



学部担当

全学教育の言語文化科目


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取得学位
文学修士
専門分野
外国語教育学、eラーニング
活動概要
(研究活動)
 近年のPCとインターネットの急速な普及に伴い、大学教育においてもICTを活用した授業が導入されてきている。中でも注目されているのはWebの技術を利用してネット上で教育・学習を行なうWBT (Web Based Training) と呼ばれるものである。しかしながら外国語教育の分野でのICTの活用はまだ個々の教員レベルで試行されている段階であり、ネットワークやPCを利用した教授法も確立されていないのが現状である。

 また、グローバル化した国際社会では、外国語の能力がますます重要になってきているが、英語については中学・高校・大学で10年間勉強しても自由に使えるようになる人はごく僅かであるし、多くの大学で必修となっている英語以外の外国語についても授業時間数が限られていることもあってほとんど学習効果があがっていない。この原因として日本人のメンタリティーや日常的に外国語を必要としない環境であること等が挙げられているが、教材や教授法にも問題があることは明らかであり、早急な改善が求められる。ただし明治以来の文法訳読法を廃して欧米で開発された教材・教授法を取り入れるだけでは問題は解決しない。学習者の母語である日本語と学習対象言語の対照研究の成果を踏まえた上で作成された日本人向けの教材が必要となる。大学の外国語教育は、少ない時間数と大人数クラスという劣悪な条件の中で行われているが、それでも成果をあげることが求められている。

 そこで情報科学の研究成果を応用した新しい外国語教授法の研究と日本人の成人学習者が短期間に効率良く外国語の運用能力を身につけることができる教材及び学習法を対照言語学の知見を援用しながら理論と実践の両面から研究している。PCやネットワーク、WBTシステム、多言語コーパス等を活用することで限られた授業時間を有効に使い、さらには足りない時間数を補うため課外での学生の自主学習を促進するような外国語学習システムの開発を目指している。これらは可能な限りネットワーク上に構築し、広く利用できるようなものとする。

 これまでの成果として自然言語処理の技術を利用したドイツ語の多読支援システムをネットワーク上に構築した。また、文系の教員にも手軽に扱える外国語教育に特化したWebベースの教材作成・管理システム"Web Drill"を開発した。このシステムは、全学教育のドイツ語とエスペラントの授業で使用されており、今後は韓国語の授業でも使われる予定である。

 現在はWebCT等のWBTシステムとの連携も視野に入れてWeb Drillの機能強化に取り組むと共に学生にとって一番身近な情報端末である携帯電話を活用した外国語学習システムを開発している。

(教育活動)
 全学教育科目の言語文化基礎科目(1,2年生)、言語文化自由選択科目(3,4年生および大学院生)、外国語コミュニケーション科目(3,4年生、2000〜2006年度)を担当。ドイツ語の授業では、45分ペアクラス(93〜94年度)やインテンシブコース(97年度〜2003年度)などを担当し、外国語教育学の研究成果を実際の授業に生かすべく自作の教材を用いて、4技能のうち特に日本人の弱点とされている話す力と聞く力の養成に重点をおいた授業を行なっている。エスペラント(2000年度から)とオランダ語(2009年度から)の授業も担当している。

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