九州大学 研究者情報
研究者情報 (研究者の方へ)入力に際してお困りですか?
基本情報 研究活動 教育活動 社会活動
静永 健(しずなが たけし) データ更新日:2017.05.19

教授 /  人文科学研究院 文学部門 中国文学講座


大学院(学府)担当

学部担当

役職名

副学務委員長


ホームページ
http://www2.lit.kyushu-u.ac.jp/~yangfei/
九州大学文学部中国文学研究室 .
FAX番号
092-642-3104
取得学位
博士(文学)
専門分野
中国文学
活動概要
 わたくしの研究、教育、そして社会連携活動の根幹は、東洋文化社会の精華であり、また日本文化の重要な淵源の一つでもある中国古典文学にある。わたくしは、その研究を通じて得た成果を、平素、本学における講義や演習、さらには公開講座・講演等によって社会へ還元し、そして次代を担う若くかつ有為の人士を一人でも多く育成することを使命と考えている。

 特に、わたくしがこれまで主たる研究対象としてきたものは、中国唐代中期の大詩人、白居易(別名=白楽天、772〜846)の詩文集『白氏文集』であって、この研究には、古来より堆積されてきた中国の芳醇な古典〔五経・史書・諸子百家・楚辞・文選・玉台新詠・李白・杜甫など〕の教養と、また、後世に漸次広がりを見せてゆく雅俗双方のあらゆる文藝作品〔詩歌・散文・填詞・戯曲・小説など〕への幅広い目配りが常に必要である。従って、古代中国における知識人の最も典型的なありようを探らんとするには、まことに避けて通ることのできない人物であるとかたく信じるものである。

 また、この白居易研究の意義は、本国中国のみにとどまるものではなく、同じく「漢字文化圏」としてそれぞれ独自の文化を形成してきた日本、越南、そして朝鮮半島の文化を考える上でも極めて重要な位置を占めるものである。例えば、白居易の代表作「長恨歌」「琵琶行」「新楽府」などが、菅原道真をはじめ多くの平安知識人の愛読・愛誦するところとなり、『和漢朗詠集』や、更には『源氏物語』の創作にも大きな影響を及ぼしたことは、すでに周知の事実となっていよう。わたくしの研究、そして教育活動は、行住坐臥つねにこれらの事実の更なる解明と、その意義の講究にある。

 そして、このように、一見、地味で魯鈍な研究ではあるが、本講座に所属する学生諸君は、わたくしの謂わんとするところをたちどころに理解し、中国、更には全世界へと各自の見聞そして認識を広げ、かつ我が国の文化や伝統の、今後のあるべき姿をさまざまな角度から模索しつづけている。そして、本学卒業後の進路は、研究者や国語・中国語の教員はもとより、文化交流のパイオニア的方面の職業にも、積極的に自己の活路を見出し、将来に貢献しようとしている。

九大関連コンテンツ