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久保 智之(くぼ ともゆき) データ更新日:2016.10.17

教授 /  人文科学研究院 文学部門 言語学


大学院(学府)担当

学部担当

文学部 人文学科 人間科学 言語学・応用言語学

役職名

人文科学研究院長


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取得学位
博士(文学)
専門分野
言語学
活動概要
研究活動:満洲語、シベ語(シボ語、錫伯語)、モンゴル語、日本語、朝鮮語などの、東/東北アジアの諸言語を対象として、おもに音韻論、形態論に関わる現象の記述を行なっている。
満洲語とは、清朝を建てた満洲族の言語であるが、現在は殆ど死語となっている。残された文献は膨大である。その文献を使った研究のほか、中国黒龍江省にわずかに残る話し手を求め、現地調査も行なっている。
 シベ語(シボ語、錫伯語)とは、満洲語の一方言と言ってもよいもので、現在中国新疆ウイグル自治区で、2万人程度(推定)のシベ族(シボ族、錫伯族)によって話されている。新疆のシベ族は、250年ほど前に中国東北地区から移住した。シベ語については、二十年前から現地調査を行なっている。
 2011年8月から9月にかけて、東京外国語大学アジア・アフリカ言語文化研究所において、全100時間の「シベ語集中研修」を行なった。7名の受講生が熱心に受講し、シベ語の話し手が日本に新たに生まれつつある。
2013年からは、現代ウイグル語の音韻論、形態論、統語論について、研究を進めている。特に、現代ウイグル語の語彙の中の、漢語からの借用語の音韻論や、使役・受身構文に関心を持って言語調査を行なっている。
理論的側面では、特に音韻論と統語論の境界領域に関心がある。記述的な研究と理論的な研究のバランスをとりながら仕事をするよう心がけている。

教育活動:1998年4月に本学に赴任し、音声学、音韻論、形態論、記述言語学、漢語統語論、シベ語文語入門、満洲語文語入門、同講読などの講義・演習を行なっている。音声学では、まず殆どの学生諸君の母語である日本語の音声学的観察から始めて、それをどう記述してゆくかを学ばせている。書物から学ぶのではなく、自分や他人の音声を観察することから始める。記述言語学の演習では、日本人にとって exotic な言語の母語話者を教室に連れて来て、「頭のことは何と言いますか?」といった基礎語彙の調査をしながら、音韻論・形態論的分析を皆でいっしょにやってゆく。その際、正確な音声学的観察が必要なことは言うまでもない。今までに、ウイグル語、モンゴル語、ショナ語(ジンバブエ)、スウェーデン語などを対象とした。また、日本語の方言を対象として、アクセントや形態論の観点から調査をすることもある。今までに、佐賀方言、都城方言などを対象とした。

社会活動:日本語教師養成講座で、言語学、音声学の講義を行なっている。九州シルクロード協会事務局長を勤めた(1998年度から2年間)。人文科学研究院附属の「言語運用総合研究センター」に設立時から関わり、言語聴覚士の方々や、中高の国語教師の方々に研究成果を還元するという、現在のセンターの活動の基礎づくりに貢献した。センターは現在、日本語教師のサポート、小中学生を対象とした「くずし字教室」の開催と、多彩な活動を展開している。2008年9月から2010年8月までセンター長。2012年9月から2014年9月までセンター長。

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