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松本 聡(まつもと さとし) データ更新日:2016.10.13

准教授 /  理学研究院 附属地震火山観測研究センター 地震学・火山学


大学院(学府)担当

理学府 地球惑星科学専攻 固体地球惑星科学講座

学部担当

役職名

理学研究院 准教授


電子メール
電話番号
0957-62-6621
FAX番号
0957-63-0225
取得学位
博士(理学)
専門分野
地震学
活動概要
これまで主として機動観測を行い,これらのデータを解析してきた.特に地震記象中に見られる反射波・散乱波を取り扱い,地球内部の不均質検出およびその性質に関する手法の開発,研究を行ってきた.

*S波反射面の研究
活火山である日光白根山周辺で臨時地震観測網を展開し観測を行った.この地域で見られるS波反射面について詳細な研究を行った.反射面が日光白根山の南側から山体に向かって深さ15kmから5km程度まで円錐状に浅くなる形状を持つ事を明らかにした.さらに,反射波を詳細に解析する事から反射面の厚さがせいぜい100m程度できわめて低速度の媒質によって満たされている事を示した.また,北側にも比較的厚い反射面が存在している事を明らかにした.また,熊本県日奈久-布田川断層系において臨時観測を行い,自然地震記録中に見られる反射波から反射面の形状を決定した.その結果,東北日本とは異なり九州地域では反射面が高角であることを見出し,広域の応力場と関連を示唆した.
*地震波速度構造の研究
日光合同地震観測のデータを用いて直達波走時を読み取り,これからトモグラフィの手法を用いてこの地域の3次元速度構造を求めた.その結果火山体直下の深さ8km程度では直径約15kmの範囲で周囲に比べて6%以上低速度の領域が存在する事が明らかになった.これは火山体のマグマだまりと考えられ,この地域に見られる顕著な反射面とあわせて考えると岩石学的な研究で得られた噴火様式と調和的である事を示した.又,得られた構造をモデル化して有限要素法を用いてこの地域の地震活動やメカニズムを解釈した.その結果,低速度域に対応するマグマだまりの内圧変化によって地震活動のパターンを変化させる事が示され,1949年今市地震,1952年日光白根山噴火,1993年からの地震活動変化を説明できる事が明らかにされた.
*内陸地震発生域の散乱体イメージングに関する研究
不均質構造の詳細な分布,特性を知る為には反射波,散乱波の精度の良い方位・入射角を推定する必要がある事から,近年地震計アレイ観測を行ってきた.兵庫県南部地震震源域,陸羽地震発生域,鳥取県西部地震震源域で行った観測から得られた波形をラドン変換し,重合する方法を開発した.これを適用して用いて震源域周辺の散乱体分布をイメージングした.その結果,破壊の開始点直下や破壊域直下では散乱体が多く分布している事を検出した.
*内陸地震発生メカニズムの研究
応力場、ひずみ速度場、地震活動を解析し、九州内陸の地殻活動モデリングを試みている。また、地殻強度に関連する間隙流体圧推定を進めている。

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