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磯谷 明德(いそがい あきのり) データ更新日:2018.06.26

教授 /  経済学研究院 経済工学部門 政策分析


大学院(学府)担当

経済学府 経済工学専攻 政策分析講座

学部担当

役職名

経済学研究院長
経済学府長
経済学部長
経済学研究院長
経済学府長
経済学部長
経済学研究院長
経済学府長
経済学部長
評議員


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就職実績-他大学
就職実績有, 茨城大学教養部(1984年4月〜1991年9月)
取得学位
京都大学博士(経済学)
学位取得区分(国外)
なし
専門分野
制度経済学、進化経済学、労働市場と雇用システムの比較制度分析
外国での教育研究期間(通算)
01ヶ年00ヶ月
活動概要
1.研究活動 
 現代経済学の展開の中で、特に1980年代半ば以降、多様な形での復活・再生を遂げた制度経済学の「理論」「応用」「政策」という3つの領域のそれぞれにおける研究を同時に進めてきた。
 ①「理論」領域:現代の非主流派経済学の諸潮流(ラディカル政治経済学、レギュラシオン理論、ポスト・ケインズ派理論、新旧制度派と現代制度派、進化経済学と複雑系経済学など)を制度の経済学を視軸として再構成し、制度経済学の理論的な体系化を社会経済システムの制度分析として試みる作業。この作業からの産物として上梓したのが、『社会経済システムの制度分析』(名古屋大学出版会、1998年)である。この共著書については、初版から8年余り後の2007年9月に『新版 社会経済システムの制度分析』(名古屋大学出版会)を公表した。
 ②「応用」領域:制度経済学のより具体的な応用のための分析手法として、階層的市場-企業ネクサス・アプローチを提起し、このアプローチに基づく日本経済の制度分析とその動態過程を解明しようするという試み。ここでの作業の成果は、戦後日本経済に関する日仏共同研究から生まれた出版物である、山田・ボワイエ編『戦後日本資本主義』(藤原書店、1999年)とBoyer & Yamada (eds.) Japanese Capitalism in Crisis, Routledge, 2000の2書に所収されている。なお、上記の階層的市場-企業ネクサス・アプローチは、「失われた10年ないし20年」と呼ばれる90年代・2000年代の長期不況を経て、これまで「日本的」と呼ばれてきた経済システムを特徴づけてきたヒト、モノ、カネ、そして情報の取引に関わる制度や仕組みが、どのように変化したかの分析に応用される。この議論は、「日本的企業システムの変容に関する進化的制度経済学アプローチ」という研究テーマのもとで現在進行中である。その成果の一部は、宇仁・山口・植村3氏との共著『金融危機のレギュラシオン理論:日本経済の課題』(昭和堂、2011年)として公表された。
 ③「政策」分析領域:制度経済学を政策分析に応用する試みとして、わが国の労働市場と雇用システムの制度分析を行い、その上で、90年代以降の日本型雇用システムの変容とそれに伴う雇用制度の改革に対する政策的含意の導出を試みる作業。
 以上の3つの領域における研究作業に基づき、制度経済学における理論、応用、政策の3者を一貫した視点と論理に基づいて架橋することを試みたのが、『制度経済学フロンティア--理論・応用・政策--』(ミネルヴァ書房、2004年)である。今後は、上の制度経済学の3つの領域のそれぞれに関して、より一段と高度な考察と検討を加え、理論的枠組みの拡張と精緻化を図っていく予定である。また、上記②と③の研究領域における新たな研究プロジェクトとして、'Japanese Capitalism Evolving after Crisis'を組織し、1990年代以降の日本経済の制度分析を含む、比較資本主義論からの視点からの国際共同研究プロジェクトが現在継続中である。この研究プロジェクトのもと、2008年~2010年にかけて日仏の両国で開催された4回の国際セミナーを経て取りまとめられた研究成果が、Boyer, R., Uemura, H. and Isogai, A. (eds.) Diversity and Transformations of Asian Capitalisms がRoutledge社から2012年に刊行された。このRoutledge社から刊行された著作での議論を拡充した日本版としての『転換期のアジア資本主義』(植村博恭・宇仁宏幸・磯谷明徳・山田鋭夫編)が藤原書店から、2014年4月に公刊された。また、2013年度からは新たに4年間の科学研究費補助金共同プロジェクトがスタートしている。この共同研究プロジェクトの研究成果は、Boyer, R., Uemura, H., Isogai, A. and Song, L. (eds.) Evolving Diversity and Interdependence of Capitalisms: EU-Asia Comparative Analysis (Tentative title)としてSpringer社から出版されることが決まっており、2017~18年の出版を予定している。さらに2018年度からは、経済制度の多様性と成長体制の相互依存性に関するEU・アジア比較分析を行う3年間の共同研究プロジェクトが科研費補助金プロジェクトして、新たにスタートしている。

2.国際シンポジウム等での報告・活動
・1994年11月7日 ロベール・ボワイエ氏(フランス数理経済計画予測研究所、国立科学研究所教授、および社会科学高等研究院研究部長)を招聘してセミナーを主催。
・1995年1月28日〜29日 国際セミナー「日本型資本主義へのレギュラシオン・アプローチ」(一橋大学経済研究所)で研究報告。
・1995年9月14日〜16日 国際シンポジウム「日本経済とレギュラシオン理論」(熊本学園大学)で研究報告。
・1995年9月19日 ロベール・ボワイエ氏ほか7名を招聘して、国際シンポジウムを関源太郎教授とともに主催(福岡ガーデンパレス)。
・1996年8月17日 九州大学・釜山大学国際シンポジウム「経済・経営システムの現代的課題」(九州大学)で研究報告。
・1996年9月26日〜27日 フランス経済学会第45回年次大会(パリ)で研究報告。
・1996年12月16日〜18日 国際シンポジウム「日本資本主義と現代の危機:レギュラシオニストの分析」(パリ)で研究報告。
・1997年1月31日 ジェフ・ホジソン氏(ケンブリッジ大学)を招聘して、石田修助教授とともセミナーを主催。
・1997年12月25日 リジアンヌ・カルトリエ氏(パリ第13大学)、ジャン・カルトリエ氏(パリ第10大学)を招聘して、セミナーを主催。
・2000年1月29日 マリアンヌ・ルビンシュタイン氏(パリ第7大学)を招聘して、セミナーを主催。
・2003年2月14日〜15日 国際シンポジウム「EUと東アジアにおける国際的経済統合」(名古屋国際センター)において討論者として報告。
・2005年9月2日 Discussant to "Japanese FDI in China and International Production Linkages: The Effects on Japanese Firms and the Chinese Manufacturing Industry," by Uemura and Wang, Joint YNU/KIEP International Conference on Economic Integration and Structural Change in East Asia, Yokohama Symposia; YOKOHAMA.
・2006年7月28日 セバスチャン・ルシヴァリエ氏(フランス社会科学高等研究院)を招聘してセミナーを主催。
・2007年4月18日 国際セミナー「社会経済レジームの多様性とその将来」(報告者:ブルーノ・アマーブル氏(パリ第1大学))に参加(ホテルグランドパレス:東京)。
・2008年8月30日  “The Transformation of Japanese Corporate System and Employment since the mid-1990s,” The First Session of Yokohama = MFJ International Conference on Japanese Capitalism Evolving with Asian Economic Integration, Maison Franco Japonaise (Tokyo).
・2008年8月30日 Panellist to the Fourth Session of Yokohama = MFJ International Conference on Japanese Capitalism Evolving with Asian Economic Integration, “Panel Discussion: How should we analyze institutional changes in Japanese capitalism after crises?” Maison Franco Japonaise (Tokyo).
・2008年8月31日 Discussant to “The Heterogeneity of Firms: A Challenge for Theories of the Diversity of Capitalism. The Case of Japan during the Lost Decade,” by Lechevalier, Sebastein. The Fifth Session of Yokohama = MFJ International Conference on Japanese Capitalism Evolving with Asian Economic Integration, YNU Seminar Room, Yokohama Landmark Tower.
・2009年7月9日 “The Transformation of the Japanese Corporate System and the Hierarchical Nexus of Institutions,” International Seminar on Japan within Asian Economic Integration: Assessing Recent Transformation, held at EHESS, Paris, France.
・2010年8月22日~24日  Panellist to the Yokohama International Seminar on The Diversity and Transformations of Asian Capitalisms, Landmark Tower YNU Minatomirai Campus, Yokohama.
・2011年10月27日~31日 "Transformation and Evolution of the Japanese Corporate System," The Annual Conference of European Association for Evolutionary Political Economics, Vienna, Austria.
・2013年11月7日~9日 ”Transformations of the Japanese Corporate System and Possibilities of the "New J-type Firm" Re-examined," The 25th Annual Conference of European Association for Evolutionary Political Economics, Universite Paris Nord, Paris, France.
・2013年12月15日 "Evolving Diversity of Firms, Indusrial Structure and Macroeconomic Dynamics in Japan and Asia" (with Uemura, H. )Yokohama International Seminar on Evolving Diversity of Capitalisms and Firms: Asia and Europe, Yohohama Landmark Tower, YNU Seminar Room.

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