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矢原 徹一(やはら てつかず) データ更新日:2017.06.28

教授 /  理学研究院 生物科学部門 動態生物学講座


大学院(学府)担当

学部担当

その他の教育研究施設名

役職名

持続可能な社会のための決断科学センター長
九州大学生協理事長


電子メール
ホームページ
http://d.hatena.ne.jp/yahara/
空飛ぶ教授のエコロジー日記 .
http://seibutsu.biology.kyushu-u.ac.jp/~ecology/yahara/
矢原徹一公式ホームページ .
電話番号
092-802-4335
FAX番号
092-802-4330
取得学位
理学博士
専門分野
生態学
活動概要
 基礎研究においては、生物の性の適応的意義に関する研究を進めてきた。「赤の女王」説によれば、進化速度の速い病原体に対抗するために、耐病性遺伝子の組み合わせの多様性を作り出すのが性の機能である。私は有性型と無性型が知られているヒヨドリバナで、無性型の方がジェミニウイルスへの感染頻度が高いことを発見した。この系を用いて、「赤の女王」説の検証を進めた。最近では、大学院生とともに、タンポポの有性種と無性種の交雑や、植物耐病性遺伝子の分子進化の研究を通じて、「赤の女王」説のさらなる検証を進めている。
 一方で、植物の繁殖戦略の研究を進めてきた。有性生殖を行うために、植物は昆虫をたくみに利用する。花のさまざまな形や咲き方は、昆虫誘引戦略という観点で統一的に理解できる。このテーマについて、最適化理論による定量的予測を行い、予測を野外データで検証するというアプローチを発展させてきた。これらの基礎研究の成果を「花の性 その進化を探る」という著作にまとめた。この本は、わが国に「植物繁殖生態学」という新分野を確立する上で大きな役割を果たし、現在でも広く読まれている。
 基礎研究に加えて、絶滅危惧植物のリスク評価に関する調査研究に従事し、2000年、2007年、2012年に出版された環境省植物レッドリストを編集した。また、生物保全に関する基礎・応用研究を発展させるために、『保全生態学入門』(鷲谷・矢原 1996)、『保全と復元の生物学』(矢原・川窪編 2002)、『自然再生ハンドブック』(矢原・松田・竹門・西廣監修、2010)などを出版した。
 以上のような基礎・応用面の業績に対して、1997年に「花の万博記念奨励賞」を受賞した。
 1994年に九州大学理学部生態科学講座に教授として着任して以後は、植物のみならず、動物の繁殖戦略に関する研究教育にも積極的に取り組んでいる。材料の個別性に拘泥せず、広い視野で研究できる人材の養成に努めている。
 2012年度の研究室の人員は、博士課程後期9名(うち留学生2名)、博士課程前期(修士課程相当)8名、卒業研究生6名、学位取得後の学術研究員(ポスドク)4名、と充実している。
 2009年度からグローバルCOEプログラム「自然共生社会を拓くアジア保全生態学」リーダーとして、アジア規模での保全生態学に関する国際的拠点形成に取り組んでいる。
DIVERSITAS(生物多様性国際研究プログラム)のコアプロジェクトbiogenesis共同議長として、国際研究プログラムの組織・推進に関わっている。また、GEO BON(地球観測に関する政府間会合 生物多様性観測ネットワーク)のワーキンググループ1(遺伝子・系統多様性)共同議長、およびAP BON(アジア太平洋地域 生物多様性観測ネットワーク)共同議長として、地球規模での生物多様性観測推進に関わっている。
 学内では、緑地管理計画ワーキンググループの委員として、移転予定地における生物多様性保全事業に積極的に関わっている。

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