九州大学 研究者情報
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上原 克人(うえはら かつと) データ更新日:2024.04.02



大学院(学府)担当

総合理工学府 総合理工学専攻 Ⅲ類・地球環境理工学メジャー


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ホームページ
https://kyushu-u.elsevierpure.com/ja/persons/katsuto-uehara
 研究者プロファイリングツール 九州大学Pure
取得学位
博士(理学)
学位取得区分(国外)
なし
専門分野
海洋物理学
外国での教育研究期間(通算)
01ヶ年00ヶ月
活動概要
数十年~数千年単位の浅海域における海洋環境変動を数値シミュレーションを用いて調べています。
現在の主な研究テーマは次の2つです。

1.過去2万年間の気候変動に伴う大陸棚の海洋環境変動の解明

約2万年前の最終氷期最盛期以降、温暖化の進行とともに海面の高さ(海水準)が地球全体で100m程度上昇していたことが地質記録の解析から明らかになっています。この急激な海水準変動によって、大陸棚の海洋環境がどのように変わったかを数値シミュレーションにより調べています。

概ね200m以浅の浅い海域である大陸棚は、面積の上では全海洋の7%程度に過ぎませんが、陸から供給される物質の最初の受け皿であり、生物生産が高く(良い漁場となる)、石油などの資源の宝庫であるなど、人類にとって非常に大切な海域です。大陸棚の面積は、最終氷期後の海水準変動によって大きく変化してきました。これまでの研究で、東シナ海における地形変化や、北西ヨーロッパ陸棚における生物分布の変化などに、過去の潮流の変化が深く関与していたことがわかってきています。得られた成果は、資源探査の基礎資料となるほか、旧石器時代の漁労活動の変遷や世界の大陸棚における二酸化炭素吸収量変化の推定など、さまざまな分野にて使用されています。

2.アジア大河川の河口域における海岸侵食過程の解明

長江、メコン、チャオプラヤ、ガンジス・ブラマプトラなどアジアの大河川の河口の多くは、世界有数の人口密集地帯であり、近年の経済成長の中心を担っている地域でもあります。反面、河川からの土砂供給の減少や地盤沈下などに伴い深刻な海岸侵食に直面しているケースが少なくありません。波浪や潮汐など海洋の働きが、侵食にどのような影響を与えているのかを研究しています。

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pure2017年10月2日から、「九州大学研究者情報」を補完するデータベースとして、Elsevier社の「Pure」による研究業績の公開を開始しました。