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小谷 耕二(こたに こうじ) データ更新日:2017.10.19

教授 /  言語文化研究院 国際文化共生学部門 国際文化学


大学院(学府)担当

比較社会文化学府 国際社会文化専攻 異文化コミュニケーション講座


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電話番号
092-802-5714
FAX番号
092-802-5714
取得学位
文学修士
専門分野
アメリカ文学・アメリカ南部文化史
活動概要
<研究活動>
 研究分野はアメリカ文学、とくに「南部文芸復興」と称される時期のアメリカ南部文学を文化史的観点から研究している。具体的研究テーマは以下のとおり。

(1)アメリカ南部とホームランド言説に関する研究
 九州のアメリカ文学研究者数名による共同研究「「ホームランド」の政治学――アメリカ文学における帰属と越境の力学に関する研究」の一環として、アメリカ南部文学におけるホームランド言説/表象をてがかりにナショナリズムやネイティヴィズムなどの問題を考察する。さらにホームランド言説とアメリカン・アイデンティティの構築・解体・再構築のプロセスとの関連を追求する。研究対象としてはアレン・テイトの評論やドナルド・デイヴィッドソンの歴史的著作『テネシー河』に見られる南部像、ノースカロライナ大学を拠点とした社会学者たちの「ニューサウス運動」、ウィリアム・フォークナーの諸作品における人種やジェンダー、階級の問題などを取りあげる。

(2)1940年代初頭の文学作品に見るアメリカ南部の文化的自画像に関する研究
 ウィリアム・アレクサンダー・パーシー『護岸の灯火』、ジェイムズ・エイジ―『われらが名士を讃えん』、ウィリアム・フォークナー『村』、ゾラ・ニール・ハーストン『路上の砂塵』という1940年代初頭に出版された、文学ジャンルの面においても、また取りあげられている社会階層や人種、ジェンダーなどの面でも多様な4つの文学作品に焦点をあて、それらを相互照射させて、そこにどのようなアメリカ南部の文化的自画像が描きだされているか、またどのような文化的神話やイデオロギーが作用しているかを考察する。

(3)南部文芸復興期の文学における南部の文化的自画像の持続と変容に関する研究
 ウィリアム・フォークナーの諸作品をはじめとして、アメリカ南部の歴史を中心テーマに据えた文学作品を取りあげ、各作家がどのような歴史認識を持ち、またそこにどのような文化的神話やイデオロギーが作用しているかを、ひろく文化史や思想史の文脈のなかで考察しようとするもの。とくにアンティべラム期からの南部の文化的自画像が「南部文芸復興」期にどのように持続し、またどのように変化しているかに焦点をあてる。

(4)南部アグレーリアンの「伝記」作品に関する文化史的研究
 「南部文芸復興」の一翼を担う南部アグレーリアン(農本主義者)と称される文学者たちが書いた伝記を取りあげ、それぞれの文学的業績におけるその位置づけを考察し、さらに各作家の「南部文芸復興」に占める位置の再検討を試みる。

(5)自伝のエクリチュールと黒人の自己形成に関する文化史的研究
 20世紀を中心に、黒人作家による自伝あるいは自伝的小説を取り上げ、自伝のエクリチュール(すなわち、自伝の作法や形式、その言語、さらには自伝を書くという行為など)と、黒人としての自己形成の関連を考察し、そこからアメリカ社会の成り立ちやイデオロギー的布置を明らかにすることを目的としている。


<教育活動>
 言語文化研究院において全学教育科目としての英語を担当しているほか、平成26年度から人文科学府においてアメリカ文学研究、博士演習を担当し、論文指導を行っている。

 全学教育科目としての英語においては、いわゆる英語の4技能の総合的な向上を目的としている。しかしながら、大学の英語教育は何よりも確実な読み書き能力の養成を重視すべきであるとの立場から、まず読解力の鍛錬、つぎにライティングの添削指導にとくに力を入れている。

 大学院教育では、アメリカ文学のテクストをそれを取り巻くさまざまのコンテクストのなかで考察するというアプローチをめざしている。そのため授業においては、①まずテクストを語学的に正確に読むこと、②文学的観点(人物造型、作品構造、言語表現技法、文脈など)からテクストのポイントを自分なりに押さえ、それを明確に表現すること、③歴史的、社会的、文化的事象など、作品のコンテクストについての基礎知識を習得したうえで、テクストをコンテクストのなかにおいてみることを主たる目的としている。


<社会活動>
 英語教員としては、学生に確実な英語力を身につけさせて社会に送りだすことが、広い意味において何よりも重要な社会活動であろうが、狭義の意味では、放送大学や公開講座の講師を勤めたほか、高校の先生との英語教育に関する意見交換などを行なっている。

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