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野々村 淑子(ののむら としこ) データ更新日:2023.11.13

教授 /  人間環境学研究院 教育学部門 教育社会計画学


大学院(学府)担当

人間環境学府 教育システム専攻 教育社会計画学講座

学部担当

教育学部 教育 教育学

その他の教育研究施設名

役職名

該当なし


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ホームページ
https://kyushu-u.elsevierpure.com/ja/persons/toshiko-nonomura
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電話番号
092-642-3117
FAX番号
092-642-3117
取得学位
博士(教育学)
学位取得区分(国外)
なし
専門分野
教育文化史
外国での教育研究期間(通算)
00ヶ年00ヶ月
活動概要
研究テーマは、以下の通りである。

1.(欧米における)子どもの養育責任主体としての家族の成立過程に関する研究
2.(欧米における)「産み育てる身体」像の構築と子育てに関する歴史研究
3.16-18世紀イングランドの児童救済事業および施設をめぐる産育・養育実態の研究である。

現在のところ、1および2のテーマを見据えながら、目下3のテーマの研究に取組んでいる。それは、以下のような問題関心と研究史への考察をふまえたものである。
「子ども」を「育てる」こと、あるいは「子ども」から「大人」になるということは、どのようなものだったのか。また、どのようなものと考えられてきたのか。「子ども」をめぐる「問題」がますます深刻に語られる今日にあって、このような問いは重要かつ不可欠なことであるといえよう。なぜなら、私たちがそれに慣らされ、当然のように思っているような「子ども」についての考え方は、歴史の流れのなかでつくられてきたものだからである。
なかでも、家族や親子関係は、あまりにも身近であるために、相対化することが困難であるといわれている。「子ども」の「問題」についての、「親」の、特に「母親」の役割についての無前提な「言説」のなんと多いことか。この「暗黙の前提」の是非を問う前に、それが構築されてきた歴史過程を明らかにすること。これが私の関心である。
現在は、近世ロンドンにおける孤児院、救貧医療施設(子ども向けと妊産婦向け)の活動記録をもとに、そのプロセスを追究中である。

教育活動は、以上のテーマのみならず、学校史にとどまらない教育の歴史を知ることの意義を伝えることを目標としている。特に、西洋近代という特異でありながらも、近代日本にも普遍かつ不変的なイメージを付与してきた価値観を相対視させることである。テーマは、教育の歴史における近代学校の特異性、近代的な年齢段階観(子ども観、大人観)、および近代の人間形成像と場の特異性などを踏まえつつ、上記の私自身の研究課題や成果を論じることを心がけている。

社会活動は、特に、身体をめぐる性差の歴史、近代女性の生き方と子育てをめぐるジレンマ等について、公開講座、研修会などの講師活動をしている。

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