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原田 賢介(はらだ けんすけ) データ更新日:2018.06.23

講師 /  理学研究院 化学部門 量子化学 II


大学院(学府)担当

理学府 分子科学専攻 分子構造系

学部担当

理学部 化学科 化学 物理化学系

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就職実績-他大学
就職実績有, 1998年4月より2000年3月まで2年間
岡崎国立共同研究機構分子科学研究所相関領域研究系分子クラスター部門(流動部門)助手
1996年前期 福岡教育大学非常勤講師(量子化学)
取得学位
理学博士
専門分野
分子分光学
活動概要
 量子凝縮相中の分子間相互作用解明のため、高感度な多重反射ミリ波ジェットセルを開発し、分子錯体の分子間振動を直接観測し分子間力を決定する研究を行っている。2014-2015年度は(ortho)H2-H2Oおよび(ortho)H2-D2O錯体を観測・帰属し、各内部回転状態の分子間結合距離および分子間伸縮の力の定数を決定した。基底状態では(ortho)H2は分子間軸を含む平面内で回転しておりH2Oの酸素原子がH2に配向した構造をしているが、(ortho)H2が分子間軸の回りでプロペラのように回転している。内部回転励起状態ではH2Oの配向が大きく変化した構造をとることがわかった。(ortho)H2-H2O、(ortho)H2-D2O、(para)D2-H2Oおよび(para)D2-D2Oのフーリエ変換マイクロ波分光を静岡大学と共同で行い、H2部位は基底状態で、ほぼ自由回転に近い運動をしていることがわかった。成果を Chem. Phys. Lett. 605-606, 67-70 (2014)(査読あり)に報告した。2016-2017年度はHe-HCNおよびHe-DCN分子錯体の解離限界付近のエネルギー準位を観測し、解離限界より上にある結合状態を明らかにした。また前期解離する準安定状態のエネルギーと寿命を解明した。Ar-HCNのj=3-2内部回転バンドおよびAr-DCNのj=2-1内部回転バンドを新たに観測・帰属・解析した。
 多重反射ミリ波ジェットセルをもちいて、紫外光解離で生成した反応中間体の検出も行っている。ビニルラジカルのαプロトンは二極小ポテンシャルによるトンネル運動を行っているが、β位をD置換したHDCCHラジカルは、トンネル運動が阻害され、不対電子とD原子が同じ側にあるcis体が検出された。一方D2CCDラジカルでは、β位のD核のオルト・パラ変換が、高速で起こっていることがわかった。
 FeCOラジカルの振動励起状態のミリ波分光についても、J. Chem. Phys, 143, 014303, (2015)(査読あり)に論文報告した。またSiCl+イオンのミリ波分光についても Chem. Phys. Lett., 651, 168 (2016)(査読あり)に論文報告した。SiCl+イオンについてはさらにフーリエ変換マイクロ波分光により超微細構造を観測しJ. Mol. Spectrosc. 345,39-45(2018)(査読あり)に報告した。ミリ波多重反射光学系の設計について分光研究, 65-4, 210-213 (2016)(査読あり)に報告した。

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