末永 正彦(すえなが まさひこ) | データ更新日:2023.06.07 |
大学院(学府)担当
学部担当
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ホームページ
https://kyushu-u.pure.elsevier.com/ja/persons/masahiko-suenaga
研究者プロファイリングツール 九州大学Pure
http://zzzfelis.sakura.ne.jp/
自作の3D分子モデリングソフト等の紹介 .
電話番号
092-802-4175
FAX番号
092-802-4126
取得学位
博士(理学)
学位取得区分(国外)
なし
専門分野
計算化学と化学教育
外国での教育研究期間(通算)
00ヶ年00ヶ月
活動概要
学部4年生の時に与えられた卒業研究のテーマは、テトラアザ[3.3.3.3]パラシクロファンの合成であり、ここから研究生活がはじまった。合成法は、p-トルエンスルホンアミドと1,4-ビスブロモメチルベンゼンとの反応による簡便なアザシクロファンの合成法としてすでに確立していたが目的とする四量体のほかに、二量体、三量体も生成してくるためその分離が問題となっていた。この問題に対してカラムクロマトグラフィーと分別再結晶を組み合わせて、各異性体を分離することができた。
次に行ったのは、活性メチレンとしてパラトルエンスルホニルイソシアニド(TosMIC)をもちいた新しいシクロファンの合成法の研究であった。従来の合成法では無水条件が必要であったが、本法は相間移動触媒条件下、水酸化ナトリウムを用いるため無水条件が必要でなくなり、また収率も著しく向上した。
学位論文のテーマとして選んだのは、シクロファンではなく「トリナフトフェナレニウム カチオンの合成」であった。多縮環芳香族化合物は、それを構成する炭素のトポロジーにより交互炭化水素と非交互炭化水素に分類され、さらに交互炭化水素は炭素の個数により偶交互炭化水素と奇交互炭化水素に分類される。この中で奇交互炭化水素は、熱力学的に安定なカチオン、ラジカル、アニオンが存在するため電子の授受が比較的容易に起こりうる化合物群である。そのため、代表的なフェナレニル系については多くの研究があるが、共役系の大きな奇交互炭化水素についての研究は少ない。これは、それまでの奇交互炭化水素の合成法では得られなかったからである。そこで、トリナフトフェナレニル系の合成を目標として、新しい合成法の確立をめざした。この、奇交互炭化水素は、フェナレニルにナフタレンがC3対称に三個縮環したものである。結果として、ある奇交互炭化水素の相当するカルボニル前駆体にメトキシナフチル基を導入し、分子内で縮環させ共役系を拡張することにより、もとの奇交互炭化水素よりも炭素の数にして10個大きくなった新たな奇交互炭化水素を得る方法を見出した。この方法の変法を用いることにより目標としていたトリナフトフェナレニルをカチオンの形で得る事に成功した。
現在では、分子モデル作成および量子化学計算の結果(分子軌道など)の可視化ソフトの開発を行っている。
最近では、GAMESS FMO(Fragment MO)法のGUIの開発を主に行なっている。このGUIは、GAMESS FMO法のための世界で唯一のGUIであり、FMO法の普及に貢献している。
次に行ったのは、活性メチレンとしてパラトルエンスルホニルイソシアニド(TosMIC)をもちいた新しいシクロファンの合成法の研究であった。従来の合成法では無水条件が必要であったが、本法は相間移動触媒条件下、水酸化ナトリウムを用いるため無水条件が必要でなくなり、また収率も著しく向上した。
学位論文のテーマとして選んだのは、シクロファンではなく「トリナフトフェナレニウム カチオンの合成」であった。多縮環芳香族化合物は、それを構成する炭素のトポロジーにより交互炭化水素と非交互炭化水素に分類され、さらに交互炭化水素は炭素の個数により偶交互炭化水素と奇交互炭化水素に分類される。この中で奇交互炭化水素は、熱力学的に安定なカチオン、ラジカル、アニオンが存在するため電子の授受が比較的容易に起こりうる化合物群である。そのため、代表的なフェナレニル系については多くの研究があるが、共役系の大きな奇交互炭化水素についての研究は少ない。これは、それまでの奇交互炭化水素の合成法では得られなかったからである。そこで、トリナフトフェナレニル系の合成を目標として、新しい合成法の確立をめざした。この、奇交互炭化水素は、フェナレニルにナフタレンがC3対称に三個縮環したものである。結果として、ある奇交互炭化水素の相当するカルボニル前駆体にメトキシナフチル基を導入し、分子内で縮環させ共役系を拡張することにより、もとの奇交互炭化水素よりも炭素の数にして10個大きくなった新たな奇交互炭化水素を得る方法を見出した。この方法の変法を用いることにより目標としていたトリナフトフェナレニルをカチオンの形で得る事に成功した。
現在では、分子モデル作成および量子化学計算の結果(分子軌道など)の可視化ソフトの開発を行っている。
最近では、GAMESS FMO(Fragment MO)法のGUIの開発を主に行なっている。このGUIは、GAMESS FMO法のための世界で唯一のGUIであり、FMO法の普及に貢献している。
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