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中西 秀(なかにし ひいず) データ更新日:2019.07.04

教授 /  理学研究院 物理学部門 物性物理学


大学院(学府)担当

理学府 物理学専攻 物性物理学

学部担当



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就職実績-他大学
就職実績有, 慶応義塾大学 1982-1995
University of California Santa Barbara 1988-1989
取得学位
理学博士
学位取得区分(国外)
なし
専門分野
理論物理学
外国での教育研究期間(通算)
02ヶ年00ヶ月
活動概要
研究活動の専門分野は、物性理論・統計物理学で、中でも最近はマクロ系の動力学やソフトマター物理、生物物理を主に研究してきた。

 マクロ系の動力学とは、システムの構成要素自体が巨視的な自由度
を含むもので、具体的な対象としては、地震や破壊あるいは粉体系のダイナミクス、
界面の運動、結晶成長、河川による地形の形成など、従来伝統的な物理学の対象とは
考えられていなかったものも多い。従来からの物理学の対象であった、ミクロな要素
からなる系の平衡状態の統計力学は、ボルツマン分布に従う統計集団によって記述
されることがよく知られており、その基本的枠組みは確立している。しかしながら、
上に挙げたようなマクロな構成要素からなる系は、外からのエネルギー流入がなければ
内部自由度へのエネルギー散逸のために静止してしまい、通常の意味での平衡状態
にはならない。(もちろん、個々の構成要素を構成しているミクロな原子分子から
考えると、“非常に長い時間”の後には熱力学的平衡状態に達するはずである。)
一方、そのような系を外から駆動すると、外から加えられたエネルギーが内部自由度
に散逸して行く過程でさまざまな時間空間のパターンが現れたり、ある種の条件の
下では物理量の分布がべき乗則になるスケール不変の現象が広く現れること(自己
組織臨界現象)が明らかにされてきた。このような新しい物理学の対象に現れる
さまざまな現象を、数値的・解析的な手法を用いて理解し記述する枠組みを確立する
ことを、研究活動の目標としている。

教育、特に大学院教育に関しては、研究活動と密接に関連している。個々の学生が
具体的テーマについて研究して行く過程において、理論統計物理学の研究に用いられる
基礎的な考え方およびテクニック(数値的・解析的)を身につけられるようにする
とともに、それぞれの問題に対する学生の自主的なアプローチのプロセスも大切に
したい。その過程において、具体的問題・現象に対して、どのように問題意識を
確立するか、それをどのように抽象化するか、どのような手法を選ぶべきかなど
について、体得して行くことを重視する。

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