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宮本 知治(みやもと ともはる) データ更新日:2019.06.06

助教 /  理学研究院 地球惑星科学部門 固体地球惑星科学講座


主な研究テーマ
大陸地殻の形成史およびそのメカニズムの解明
キーワード:大陸地殻、地球年代学・同位体地球科学、物質循環
1995.10.
研究業績
主要原著論文
1. 宮本 知治, 中村啓太郎, 星野惠美, 島田 允堯, 福岡城上之橋御門石垣石材から見た産地の考察, 月刊地球, 66, 8月, 21-29, 2016.08, Abstract
As for the building stones used for the stone-wall of the Kami-no-hashi Gateway of Fukuoka Castle, so many granitic rocks and subsequent dioritic to gabbroic plutonic rocks were used, with small amount of alkali basalt, serpentinite, conglomerate, sandstone, and silicified wood. Most of the granitic rocks had leucocratic surface with pale-pink colored porphyritic potassium feldspar, with minor amounts of dark brown tabular crystals and less columnar crystals with dark green color, and some of the rocks had grayish surface. The leucocratic granitic rocks were mostly common hornblende-biotite granodiorite to adamellite, on the other hand, the dioritic to gabbroic plutonic rocks were almost grouped into common hornblende quartz diorite, on the QFM diagram. Major element compositions of the plutonic rocks used for the stone-wall were coincident with those of the Shikanoshima granodiorites and Shikanoshima basic rocks occurred on the northern area of the Hakata Bay, Fukuoka City. Since the stone-wall of the Kami-no-hashi Gateway of Fukuoka Castle were also built from alkali basalt and serpentinite which were found around the Hakata Bay area as well as the plutonic rocks, the building stones of the wall were probably provided from the Miyanoura on Itoshima Peninsula and Shikanoshima Island, and supplemented by various rocks from neighbor areas at the northern Hakata Bay..
2. Miyamoto, T., Hamamoto, R., and Yanagi, T., Sr and Nd isotope compositions of atmospheric mineral dust at the summit of Mt. Sefuri, north Kyushu, southwest Japan: a marker of the dust provenance and seasonal variability. , Geochimica et Cosmochimica Acta, 74, 1471-1484. , 2010.03.
3. Miyamoto, T., Satish-Kumar, M., Dunkley, D. J., Osanai, Y., Yoshimura, Y., Motoyoshi, Y., and Carson, C. J., Post-peak (<530 Ma) thermal history of Lutzow-Holm Complex, East Antarctica, based on Rb-Sr and Sm-Nd mineral chronology. , Geodynamic evolution of East Antarctica: A key to the East-West Gondwana connection. Geological Society, London, Special Publications., SP308, 165-181, 2008.11.
4. Miyamoto, T., Osanai, Y., Nguyen Thi Minh, Nakano, N., Owada, M., Tran Ngoc Nam., Isotope compositions of mineral fractions in metamorphic rocks from Po Ko and Dien Bien Phu regions: a preliminary report for geochronological research of Indochina Peninsula. , Journal of Geology in Vietnam, Ser. A, No.296, 38-45, 2006.11.
主要学会発表等
1. Miyamoto, T., Shimada, K., Tsunogae, T., Dunkley, Daniel J., Kato, M., Origin of minette dyke from Skallevikshalsen, Lützow Holm Complex, East Antarctica., 2017年国立極地研究所極域科学シンポジウム, 2017.12.
2. 宮本知治・島田和彦・山下勝行・岡野修・角替敏昭・D.J.Dunkley・加藤睦実, 東南極Lützow-Holm Complex, Skallevikshalsenに産するminette岩脈の岩石組成とRb-Sr年代., 日本地質学会, 2017.09.
3. 宮本知治・島田和彦, 北部九州・博多湾周辺に分布する白亜紀花崗閃緑岩類のP-T条件とそれらの貫入関係への制約., 日本鉱物科学会2016年年会, 2016.09.
4. 宮本知治・島田和彦・中村啓太郎・星野惠美・島田允堯, 福岡城上之橋御門石垣石材に使用された花崗岩石材の鉱物組成とその産出地特定の制約., 日本地質学会第123年学術大会, 2016.09.
5. 宮本 知治, 島田和彦, 角替敏昭, Daniel J. Dunkley, 加藤睦実, Evidences of magma-mixing for post-metamorphic alkali ~ highly potassic dyke rocks on LHC, East Antarctica, Goldschmidt Conferences, 2016.06.
6. 宮本 知治, 山下勝行, 島田和彦, 岡野修, 角替敏昭, Daniel J. Dunkley, 加藤睦実, Evidences of magma-mixing for post-metamorphic alkali ~ highly potassic dyke rocks intruded into metamorphic rocks on Lützow-Holm Complex, East Antarctica, IAGR, 2015.10.
7. 宮本 知治, 中村啓太郎, 星野惠美, 島田 允堯, 福岡城上之橋御門石垣石材の岩石記載とその産地についての考察(福岡城上之橋御門石垣石材調査報告), 地質学会, 2015.09.
8. 宮本 知治, 山下勝行, 島田和彦, 岡野修, 角替敏昭, D.J.Dunkley, 加藤睦実, 東南極Lützow-Holm岩体に産する高カリウム貫入岩におけるマグマ混合の痕跡., 2014年国立極地研究所極域科学シンポジウム., 2014.12.
9. 宮本 知治, 島田和彦, 角替敏昭, Dunkley Daniel J., 加藤睦実, 東南極Lützow-Holm岩体 Rundvågshttaに産する貫入岩に含まれる燐灰石のF-Cl組成と共生する鉱物との関連., 日本鉱物科学会2014年年会, 2014.09.
10. 宮本 知治, 山下勝行, 岡野修, 角替敏昭, D.J.Dunkley, 加藤睦実, 東南極Lützow-Holm Complex, Rundvågshettaに産するminette岩脈のSr同位体組成. , 日本地質学会第121年学術大会, 2014.09.
11. 宮本 知治, 浜本礼子, 柳 哮, 北部九州脊振山頂にて採取された降下風送塵の化学組成〜その季節変化と経年変化〜., 風送ダストに関する現状と今後の展開に関する研究集会, 2014.01.
12. 宮本 知治, 東南極Lützow-Holm Complex, Rundvågshettaに産する苦鉄質岩岩脈の産状と組成., 日本地質学会, 2013.09.
13. 宮本 知治, 東南極Lützow-Holm Complex, Rundvågshettaに産する苦鉄質岩岩脈の産状と組成., 日本地球化学会, 2013.09.
14. 宮本知治・角替敏昭・D.J.Dunkley・加藤睦実, Lützow-Holm岩体に産する高カリウム苦鉄質岩岩脈の産状 〜岩石・鉱物組成から考察する貫入状況〜, 日本地質学会, 2012.09,  東南極Dronning-Maud Landに位置するLützow-Holm Complex (LHC)は、Rayner 岩体の西、Yamato-Belgica岩体の東に位置する、高温変成岩を主とする岩体である。変成度は北東部の角閃岩相より南西部のグラニュライト相まで推移し、Rundvågshettaにて変成度のピークを迎える(Hiroi et al., 1991)。変成作用と同時期もしくはその後に貫入した様々な火成岩も点在する。アルカリ〜高カリウム苦鉄質火成岩もその一つで、マントルを起源とし、地下深部より地上に達していると考えられる(e.g., Murphy et al., 2002)。それゆえ、変成岩体を貫く火成岩の解析を通じて、貫入当時のマグマ供給源深度の情報、地殻下部の状況の推定が期待される。Shiraishi and Yoshida (1987)は、LHC西部のBotnneset地域に高カリウム苦鉄質岩脈を報告しており、その活動はGondwana超大陸の成長と関連づけられている(Arima and Shiraishi, 1993)。
 52次南極観測隊(JARE-52)における地質調査では、既報のBotnneset地域の2露岩(Innhovde・Austhovde)に加えて、SkallevikshalsenとRundvågshetta, 二番岩の3露岩にて、アルカリ〜高カリウム組成(K2O=3.42〜10.83wt.%)の苦鉄質火成岩貫入岩が見出された。Skallevikshalsen・二番岩の貫入岩は幅20〜50cmで数十m連続し、Rundvågshettaでは南北2kmにわたって直線的に、希に蛇行・雁行して産する。いずれも、母岩である変成岩の面構造に斜交して貫入する。さらに、Rundvågshettaでは、高カリウム苦鉄質火成岩が変成作用直後に貫入したCpx-pegmatite(Ishikawa et al., 1994)の脈を切断しており、珪長質ペグマタイトによって切断され一部は苦鉄質岩が角閃岩化する。この苦鉄質岩は一部で珪長質岩と複合岩脈化しており、時折周辺の母岩に加水反応を及ぼす。またAusthovdeでは高カリウム中性〜珪長質岩脈も新たに見出された。
 岩脈を構成する岩石は完晶質で石基は認められない。粒径は0.5〜3mmで、母岩から岩脈中央部にかけて結晶の粗粒化が認められることがある。アルカリ岩は斜長石(An30Ab69)に、高カリウム岩はカリ長石(Or71-83Ab15-20)に卓越しており、燐灰石と少量の石英を含む。岩石の全岩組成と産状に応じて、黒雲母(Mg/Fe=0.87〜2.5, TiO2=2.72〜5.52wt.%)・単斜輝石 (Mg/Fe=1.1〜3.8)・角閃石(Mg/Fe=0.39〜1.2, TiO2=1.00〜2.37wt.%)・チタン石のいずれかを複数伴う。黒雲母を伴うことが多いが、岩石の組成が珪長質になると、黒雲母の含有量が減少する。これら構成鉱物、特に黒雲母や角閃石が岩脈内で母岩との境界に平行に伸張し配列する。鉱物組成は結晶内で均質で、累帯的変化は認められない。
 貫入岩の全岩組成は5露頭においてそれぞれ異なる。SiO2、MgO含有量もそれぞれ46.3〜60.2wt.%、9.48〜0.69wt.%まで変化し、TiO2含有量は0.90〜2.90wt.%に達する。K/Al比がさほど高くなく、微量元素ではZrやSr, Nbの濃縮度が高くないが、Rb, Ba, LREEに富みlamproiteに匹敵する。しかし、典型的lamproiteに見られるpotassium richteriteやFe-rich sanidineなどは認められなかった。苦鉄質でカリウムに富む岩石組成は、そのmagmaの起源としてlithospheric mantleの関与を示唆する。鉱物の産状とその組成は、貫入後の徐冷による結晶成長を示す。Rundvågshettaにおいては苦鉄質岩脈が直線的に産することに加え、Cpx-pegmatite脈を切断し珪長質pegmatiteによって切断されている産状とともに、LHCの変成作用直後に貫入し。その冷却に合わせて結晶化したことが想像できる。
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15. 宮本知治・浜本礼子・柳 哮, 北部九州脊振山頂にて採取された風送塵(黄砂)のSr・Nd同位体組成:起源と季節変化の指標として., 日本地球化学会, 2012.09,  日本へ飛来する風送塵(黄砂)の起源と季節変化を調べるために、1998年より北部九州の脊振山頂にて雨水と風送塵を継続採取し、降水量・降水のpH・降塵量を測定するとともに、風送塵のSr・Nd同位体組成の分析を行っている。解析対象とした期間の降水量は、例年春季から夏季に増加しその後減少した。その一方で降水の酸性度は秋季から冬季にかけて増し春季から夏季に減少したが、春季に時折酸性度が急減した。また1998年から2006年にかけて、徐々に酸性度が高くなる傾向も認められた。採取した雨水は57μmのナイロンメッシュで濾過して粗粒植物片を除き、加熱濃縮した後に0.45μmのメンブレンフィルターにて濾過した。得られた風送塵は花粉などの植物片やサブミクロンの同定困難な微粒子を主とし、その中にわずかな数〜十数ミクロンの石英・長石・雲母を主とする珪酸塩鉱物が認められた。このような粗粒粒子は冬季から春季にしばしば見られた。炭酸塩鉱物は認められなかった。風送塵の量は晩冬から増加し、初春にピークを迎え、それから減少した。春季の雨水の酸性度が急減した時期は風送塵量が多い時期と一致した。
 風送塵を強熱減量した後に残った不溶性無機化合物は、春季にその量のピークを迎えるが、年間を通じてその存在は確認される。それらのSr同位体組成は87Sr/86Sr = 0.7096〜0.7180、Rb/Sr = 0.095〜1.12、Nd同位体組成はεNd,CHUR = -19.9〜-3.5の範囲で変化した。Sr同位体組成はRb/Sr比と相関があり、Nd同位体組成とも弱い相関を示した。組成変化の原因は移動中の分別と起源の違いに期待される。降塵量の多い風送塵は高いSr同位体比とRb/Sr比、低いNd同位体比を示した。その組成上の特徴は北京西部・中国北東部の荒地やタクラマカン砂漠の砂の組成と一致した。夏から秋にかけての風送塵の同位体組成は変化幅が大きいが、最も降塵量の少ない時期は低いSr同位体組成とRb/Sr比を示した。アジア大陸東部の荒れ地にも同様の組成を示す砂泥粒子は存在し、それらの寄与が期待されるが、偏西風が弱くなり大陸起源の風送塵の供給が減少するにともない、採取地域周辺の基盤岩由来の土壌および火山灰の寄与が相対的に増加したことも原因と考えられる。時期的に夏季から秋季、すなわち南方からの風の影響が大きくなる時期にこのような現象が多いこともその考察を支持する。
 風送塵中の不溶性無機物の総量は年変化し、2001年まで多かったものの2002年から2005年までは少なく、2006年に急増した。この変化は、偏西風の強弱・供給源の気候変動、および脊振周辺の気象条件などに起因すると思われる。また1998年から2006年にかけて、雨水の酸性度が徐々に高くなる傾向も示された。長期的展望を持って、現在もモニターおよび解析を継続しており、今後も注視を継続する必要性を覚える。
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16. 宮本知治, 東南極Howard Hillsの変成岩中の鉱物および山鹿地域はんれい岩体に産する珪長質変成岩中のジルコンのU-Pb年代 〜表面電離型質量分析計によるU-Pb分析の例〜., 日本地質学会, 2011.09.
17. 宮本知治・浜本礼子・柳 哮, 西南日本北部九州脊振山頂にて採取された風送塵(黄砂)のSr・Nd同位体組成:起源と季節変化の指標として, 日本地球惑星科学連合大会, 2010.05.
18. Miyamoto, T., Yoshimura, Y., Dunkley, D. J., Motoyoshi, Y. and Carson, C. J. , Geothermal history of Napier Complex from Latest Archean peak metamorphism to the Paleozoic igneous activity. , 4th International Symposium on Gondwana to Asia & 2007 IAGR Annual Convention, 2007.11.
19. Miyamoto, T., Osanai, Y., Nguyen, Thi, Minh, Nakano, N., Owada, M. and Tran, Ngoc, Nam , Isotope compositions of whole-rocks and mineral fractions in metamorphic rocks from Po Ko and Dien Bien Phu regions in middle and northern Vietanm. , 4th International Symposium on Gondwana to Asia and 2007 IAGR Annual Convention, 2007.11.
20. 宮本知治, 雨水中の風送塵のSr・Nd同位体組成に関する季節変化と年変化 , 地球惑星科学関連学会連合, 2007.05.
21. Miyamoto, T., Yoshimura, Y., Motoyoshi, Y., Dunkley, D. J. and Carson, C. J., Time tracks of cooling after UHT metamorphism in the Howard Hills, Napier Complex, east Antarctica, International Mineralogical Conference, 2006.06.
学会活動
所属学会名
日本地球化学会
日本地質学会
日本情報地質学会(平成25年まで)
日本鉱物科学会(旧:日本岩石鉱物鉱床学会)
学協会役員等への就任
2009.04~2013.03, 日本地質学会, 幹事.
2010.04~2013.03, 日本地質学会, 日本地質学会西日本支部事務局担当.
2012.04~2014.03, 日本地質学会, 日本地質学会代議員.
学術論文等の審査
年度 外国語雑誌査読論文数 日本語雑誌査読論文数 国際会議録査読論文数 国内会議録査読論文数 合計
2014年度
2013年度
2012年度
2011年度
2009年度
その他の研究活動
海外渡航状況, 海外での教育研究歴
昭和基地他, Antarctica, 2010.11~2011.03.
昭和基地ほか, Antarctica, 1998.11~1999.03.
チュラロンコン大学, Thailand, 2007.02~2007.02.
RIGMR, Vietnam, 2007.08~2007.08.
研究資金
科学研究費補助金の採択状況(文部科学省、日本学術振興会)
2007年度~2010年度, 基盤研究(C), 代表, 初期日本列島構成岩類の同位体組成:古太平洋とユーラシア大陸の間で何が起こったか?.
共同研究、受託研究(競争的資金を除く)の受入状況
2017.05~2018.02, 代表, 􏱺􏱻􏱼􏱽􏰜􏰠􏰩􏱾􏱿􏲀􏰡􏲁􏲂􏲃􏲄􏰪􏲅􏲆􏲇􏲈􏰡􏲉􏲊􏲋􏲌􏱺􏱻􏱼􏱽􏰜􏰠􏰩􏱾􏱿􏲀􏰡􏲁􏲂􏲃􏲄􏰪􏲅􏲆􏲇􏲈􏰡􏲉􏲊􏲋􏲌􏲍温泉地帯における元素の移動過程と固定現象の空間的解明.
2014.10~2015.03, 代表, 福岡城上之橋御門石垣石材の岩石記載とその産地についての考察(福岡城上之橋御門石垣石材調査報告書).

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