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中條 信成(なかじよう のぶしげ) データ更新日:2023.06.12

講師 /  理学研究院 生物科学部門 情報生物学


大学院(学府)担当

学部担当



ホームページ
https://kyushu-u.pure.elsevier.com/ja/persons/nobushige-nakajo
 研究者プロファイリングツール 九州大学Pure
取得学位
博士(理学)
学位取得区分(国外)
なし
専門分野
発生生物学
活動概要
研究の概要:体細胞は4つの相からなる細胞周期を繰り返しながら、成長・増殖する。この4つの相はそれぞれ、第一間期(G1期)、DNA合成期(S期)、第二間期(G2期)、分裂期(M期)と呼ばれている。しかし、動物卵の初期発生過程における細胞周期の様式は、これとは大きく異なっている。例えば、卵成熟過程(減数分裂)はS期のない2回の連続したM期よりなっており、受精後の卵割は G1期やG2期をもたず、S期とM期のみより構成されている。そして多くの生物で胞胚期になるとG1期やG2期が出現し、体細胞型の細胞周期に近付いていく。細胞の分化や形態形成が細胞周期を通して起こることを考えれば、初期発生過程における細胞周期の変遷がどのように制御されているかは重要な問題といえる。初期発生過程におけるダイナミックな細胞周期様式の変遷は、これらの時期に特異的に働く因子と、(体細胞に共通した)一般的な細胞周期制御因子との相互作用の変遷の結果と捉えることができる。我々は、アフリカツメガエルを用いて、初期発生過程における細胞周期の変化がどのようなメカニズムで起きているかについて研究を行っている。これまでに、卵母細胞の第一減数分裂前期における細胞周期静止にチエックポイントキナーゼ(Chk1)が関与していること、またWee1 キナーゼが存在しない(あるいは、量的に少ない)ことが、卵成熟の進行に重要であることを明らかにした。また初期卵割期における細胞周期の変遷に、Wee1キナーゼ及びCdc25ホスファターゼに対する初期発生過程特有の制御機構が関与していることを明らかにしつつある。

教育の概要:基幹教育の理系ディシプリン科目として、「細胞生物学」を担当している。理学部生物学科専攻教育科目としては「発生生物学」と「応用分子生物学実験」を担当している。研究室では学部4年生と大学院生の研究指導を行っている。

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