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鈴木 諭(すずき さとし) データ更新日:2019.06.25

准教授 /  医学研究院 基礎医学部門 病態制御学講座


大学院(学府)担当

医学系学府 機能制御医学専攻 医学研究院基礎医学部門 病態制御学講座

学部担当

医学部 医学科 臨床医学 医学部 医学科 生命基礎医学

その他の教育研究施設名



電子メール
ホームページ
http://www.med.kyushu-u.ac.jp/neuropath/
神経病理学教室のウェブサイト。教官の部屋,研究紹介のページで活動の現況を随時アップデート中。 .
電話番号
092-642-5537
FAX番号
092-642-5540
取得学位
医学博士
学位取得区分(国外)
なし
専門分野
神経病理
外国での教育研究期間(通算)
02ヶ年08ヶ月
活動概要
臨床病理学的活動;学内・学外の生検および剖検の病理診断業務を行っている。
研究活動:1)神経病理診断学に関する研究 2)神経発生学 3)脳腫瘍の形成と浸潤に関する研究 4)てんかんの病態に関する研究
神経発生と脳腫瘍の研究
 脳の組織発生は、胎生初期に外胚葉から誘導される神経管の形成から始まります。最初神経管は一層の神経上皮細胞から成る単純な構造の管ですが、脳の発生には、この神経上皮細胞の分裂によって将来ニューロンやグリア細胞に分化する前駆細胞が生み出され、最終目的地まで移動することによって細胞が正しく配置され,分化を遂げ、細胞間の連関や回路が形成されることが必要です。一方,脳腫瘍,特にグリオーマと呼ばれる最も頻度の高いグリア由来の腫瘍では、個々の腫瘍細胞があたかも神経系の前駆細胞のように脳の中を移動し、腫瘍が拡大していきます。正常の前駆細胞が見事に制御された増殖・移動・分化の動態を示すのに対し、腫瘍は無制限、無秩序,無目的に増殖し,移動し、既存の脳組織を破壊していきます。正常前駆細胞は確固たるルールに従って増殖・移動しているのに対し、グリオーマではそのルールの大切な部分が破綻しているのだという考え方ができます。グリオーマはその浸潤性の発育のために手術的に全摘出することが難しく、化学療法や放射線治療にも耐性を示し、ヒト腫瘍の中でも最も難治性の腫瘍のひとつです。私たちは、グリオーマの新たな治療戦略への糸口をつかむために、神経系前駆細胞とグリオーマの生物学的動態を比較しながら研究しています。細胞移動に関してはウイルスベクターなどを用いて細胞を蛍光標識し,ビデオ顕微鏡撮影により生きたままのラットの脳切片上でその移動様態を動的に観察するという手法をとっています。これにより正常前駆細胞の細胞分化に密接に関連した特異的な移動経路や、脳内に移植したグリオーマ細胞の血管に沿った、盛んな細胞分裂を伴う移動様式を可視化することに成功しました。また,これら細胞の移動および増殖に関する細胞内機構として、ダイニンやLIS1といった微小管関連蛋白が重要な役割を果たしていることを示唆する結果を得ています。今後とも細胞レベルの動的な解析と分子レベルの機能解析を組み合わせて、グリオーマの治療に結びつく細胞の"ルール"を見つけていきたいと思います。

教育活動:1)大学院生,研究生,ポスドク研究員の臨床病理および研究の指導 2)学部学生の授業および実習指導
社会活動:特になし

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