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後 信(うしろ しん) データ更新日:2023.05.30



学部担当

役職名

副病院長(危機管理担当、医療安全管理責任者)
教授・部長


ホームページ
https://kyushu-u.pure.elsevier.com/ja/persons/shin-ushiro
 研究者プロファイリングツール 九州大学Pure
就職実績-民間機関等
就職実績有, 平成17年4月~令和5年3月 公益財団法人日本医療機能評価機構(平成26年7月以降は兼任)
取得学位
医学博士
学位取得区分(国外)
なし
専門分野
医療安全学、国際保健学
外国での教育研究期間(通算)
02ヶ年09ヶ月
活動概要
1. 施設レベルの医療安全の取り組み
 医療安全管理部長として、本院が提供する医療を確保するために、医療の内容や病院のシステムを把握しながら、間違いを誘発しない環境や、事故を未然に防ぐことのできるうシステムを整備するための役割を担っている。具体的には、次の業務を行っている。
①医療事故防止に関すること、②医療安全にかかる職員の教育・研修に関すること、③インシデントやアクシデントの初期対応、原因分析・改善策の立案・周知に関すること、④医療安全管理マニュアルの作成、改訂に関すること、⑤紛争事案への対応(紛争解決、訴訟・ADR対応、補償・賠償交渉等)に関すること。
 このほかに、高度医療技術評価部部長として、高難度新規医療技術の審査や実施後の経過観察を行っている。臨床倫理委員会委員長として、新規・適応外医薬品・医療機器の実施にあたっての倫理審査や、小児臓器移植の際の倫理審査などを行っている。
 

2. 国レベルの医療安全の取り組み
 国立大学附属病院医療安全管理協議会において、学術・広報委員会の委員長及び、九州地区の地区代表を務めている。2019年度より同協議会の事務局校を務めている。 (公財)日本医療機能評価機構において、全国規模の有害事象(医療事故、ヒヤリ・ハット)収集事業や産科医療補償制度(重度脳性麻痺に対する無過失補償、原因分析・再発防止)等の運営に従事している。

3. WHOにおける医療安全の取り組み
 WHOのTemporary advisorとして、加盟国に対し、有害事象報告制度を創設、定着させるための会議出席、講演、指導や、WHOによるキャンペーン活動「医薬品の医療安全」の運営、2019年に開始された毎年9月15日に設定された「WHO-World Patient Safety Day」の企画運営に従事している

4. ISQua(International Society for Quality in Health Care)における取り組み
  ”ISQua Expert"としてWebinar(Web講義)を行っている。
 2017年にはISQuaの理事に就任し、学術集会、国際認定事業等、学会の運営に従事するとともに、国際会議や学会において医療の質・安全に関する講演等を行っている。2020年にISQuaの理事に再選された。

5. 国際会議の企画・運営への参画
 2016年に開始された、閣僚級世界患者安全サミットに2017-2019年の3年間連続して出席している。2018年は、日本政府主催、(公財)日本医療機能評価機構の共催により、東京にて開催された。2018年以降、同サミットのSteering Committeeのメンバーとして継続的に企画・運営に参画している。2020年2月に厚生労働省参与に就任して、引き続き、Steering committeeに出席している。2023年にはスイス保健省とともにモントルーににいて第5回閣僚級世界患者安全サミットを開催した。同時に同サミットにおいて、専門家として2件の口演を行った。2023年も厚生労働省参与を継続して務めている。また、2020年にG20保健大臣宣言で公表された、サウジアラビアが事務局を務めるG20 Patent Safety Leaders Groupの日本代表委員として、2021年に就任した。2022年1月11日に、英国議会下院の特別委員会に証人として出席し、日本の分娩事故の安全対策である、産科医療補償制度について説明した。その内容は、2022年4月28日に公表された同委員会の報告書に日本の取り組みとして掲載されている。

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pure2017年10月2日から、「九州大学研究者情報」を補完するデータベースとして、Elsevier社の「Pure」による研究業績の公開を開始しました。