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荒牧 正俊(あらまき まさとし) データ更新日:2024.04.18

助教 /  工学研究院 材料工学部門 材料工学科


総説, 論評, 解説, 書評, 報告書等
1. 尾﨑由紀子、野村直之、重田雄二、近藤勝義、荒牧正俊、大林一平、品川一成, 粉末金属材料としての積層造形材料 ー組織の数値化による機械的特性予測への試みー, ふぇらむ, Vol.27 (2022) No.12 pp825-835., 2022.12.
2. 荒牧正俊, コバルト合金の変形挙動に及ぼす炭素添加の影響, 三島光産技報, No.41(2020), pp17-22., 2020.01, コバルト(Co)は強力永久磁石や耐熱合金などの添加元素として身近なものであるが、Co単体での機械的性質は余り知られていない。一方、Coの合金はその耐熱性から近年、鋼の連続鋳造用モールドのめっき皮膜(コーティング材)としても実用化されている1,2)。このめっき材においては熱疲労強度と耐摩耗性が要求されるが、電析時に不純物として混入する炭素濃度を20~100×10-4mass%程度に制御すると、強度・延性に好都合との報告がなされた3)。しかし、この傾向は、一般的な製造法による溶製材でも言えるか不明である。本研究では溶製材を用い、Co基合金の本質的な機械的性質について調べた。.
3. 安東壱進, 山田直矢, 荒牧正俊,尾﨑由紀子, アセチレンガス浸炭材の疲労破面の解析, 九州大学 超顕微解析研究センター報告, Annual Reports of The Ultramicroscopy Research Center Kyushu University No.43 (2019), pp.79-80., 2019.08, 自動車向けの歯車やシャフト,工具などの多くは,耐摩耗および疲労特性の向上のため,表面硬化処理が施される.表面硬化処理として主流であるRXガス浸炭法は,炭化水素を燃焼させて発生するCOガスを用いた浸炭を行う.燃焼反応においてCOガスと共に生成する微量の酸素および水分によって材料表面が酸化するため,表面性状に敏感な疲労強度の低下の要因となっている.さらに,浸炭工程においてCO₂ が多量に排出され,環境負荷となっている.結果として,ガス浸炭自身の高度化という大きなニーズが解決されないまま今日に至っている.
近年この問題を解決するため,浸炭ガスにアセチレン(C₂H₂)を利用するC₂H₂ガス浸炭法が開発された.C₂H₂ガス浸炭は,無酸素雰囲気での浸炭であるため材料の表面酸化およびCO₂排出の解消が可能であること,さらに,RXガスよりも浸炭時間が速いという特長を有する1, 2).本研究では酸化しやすいCrおよびMnを含むSCM415材に対してC₂H₂ガス浸炭を施し,RXガス浸炭材と同等の回転曲げ疲労強度を確認した.本報では,SEM-EDXおよびX線回折(XRD)を用いた疲労破面の形態解析に基づくC₂H₂ガス浸炭材の特徴について報告する..
4. 古君 修、麦田 康敬、荒牧 正俊、大上 悟, Fe-0.02mass%N鋼中の析出物観察, 九州大学 超顕微解析研究センター報告, Annual Reports of The Ultramicroscopy Research Center Kyushu University No.42 (2018), pp.82-83., 2018.08.
5. 尾崎由紀子、麦田康敬、荒牧正俊、大上 悟、古君 修、JASRI 竹内晃久、上椙真之、JFEスチール 芦塚康佑, 純鉄焼結体の延性破壊過程における気孔形態の3次元観察, 九州大学 超顕微解析研究センター報告, Annual Reports of The Ultramicroscopy Research Center Kyushu University No.42 (2018), pp.84-85., 2018.08.
6. 古君 修、荒牧正俊、大上 悟、竹田祐二, Ti添加IF鋼の引張変形におけるボイド発生起点, 九州大学 超顕微解析研究センター報告, Annual Reports of The Ultramicroscopy Research Center Kyushu University No.42 (2018), pp.60-61., 2017.07.
7. 古君 修, 荒牧 正俊, 吉田 幸樹, Muhammad Kozin, 浸窒-焼入れ処理した工業用純鉄の摺動試験における塑性変形挙動, 九州大学 超顕微解析研究センター報告, No.40 (2016), pp.118-119., 2016.09.
8. 古君 修, 荒牧 正俊, 大上 悟, 竹田 祐二, Chatcharit Kiattisaksri, 工業用純鉄の局部伸びに及ぼす板厚の影響, 九州大学 超顕微解析研究センター報告, No.39 (2015), pp.74-75., 2015.10.
9. 阿部 幸佑, 深浦 裕之, 荒牧 正俊, 古君 修, 金型表面形状制御による摺動性改善メカニズムのFEM解析, 福岡県工業技術センター研究報告, No.25 (2015), pp.87-88., 2015.09, 自動車部品等への高張力鋼板使用増加に対応するために,摩擦特性の制御を目的としたショットピーニング処理
による金型表面形状制御技術が提案されている。金型-鋼板摺動面では,表面制御した凹凸が潤滑油を保持・供給
する働き(油だまり効果),凹凸により局所的に生じる弾塑性変形(掘起し効果)など,複雑な現象が生じる。本報告
では,これら摩擦に寄与する現象を解明し,摺動性に及ぼす金型表面形状の影響を評価するために,金型-鋼板摺
動面の局所的な弾塑性変形のFEM解析を行った。その結果,表面形状に応じて潤滑油の有無を考慮したモデルに基
づくFEM解析によって,摺動試験での摩擦係数の挙動を再現することに成功し,金型表面形状制御による摺動性改
善メカニズムを明らかにできた。.
10. 古君 修, 荒牧 正俊, 大上 悟, 越智 亮介, α-γニ相ステンレス鋼の引張試験におけるボイド発生挙動のSEM観察, 九州大学超高圧電顕室研究報告, No.38 (2014), pp.63-64., 2014.10.
11. 古君 修, 荒牧 正俊, 大上 悟, FE-SEM AsB像による鉄鋼材料の引張破面下のボイド観察, 九州大学超高圧電顕室研究報告, No.37 (2013), pp.92-93., 2013.10.
12. 荒牧 正俊, ハイテン材加工金型の表面処理と環境配慮型潤滑剤, 社)熱処理技術協会, 熱処理技術セミナーH24年度第3回、pp.4-1~4-8, 2012.11.
13. Kyono Ysasuda, Masatoshi Aramaki, Osamu Furukimi, Satoshi Uchida, Examination of Plastic Deformation Behavior for Dual-Phase Steels by Nanoindentation Tests, 九州大学超高圧電顕室研究報告, No.36 (2012), pp.59-60., 2012.08.
14. 安田恭野, 荒牧 正俊, 古君 修, Fe-TiB2複合鋼のヤング率と延性破壊特性, 九州大学超高圧電顕室研究報告, No.35 (2011), pp.95-96., 2011.12.
15. 荒牧 正俊, 冷間成形金型へのショット応用技術 -表面テクスチャー制御によるトライボロジー特性の改善-, 社)熱処理技術協会, 熱処理技術セミナーH23年度第2回、pp.6-1~6-8, 2011.09.
16. 荒牧正俊, 金型長寿命化のためのトライボロジー制御とその評価法, 三島光産技報, No.32(2011), pp17-23., 2011.01.
17. 伊藤 雅俊, 荒牧 正俊, 古君 修, ステンレス鋼におけるラーフェス相の構造解析, 九州大学超高圧電顕室研究報告, No.34 (2010), pp.59-60., 2010.10.

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