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中西 哲也(なかにし てつや) データ更新日:2016.10.25

准教授 /  総合研究博物館


大学院(学府)担当



電子メール
ホームページ
http://www.museum.kyushu-u.ac.jp/
九州大学総合研究博物館ホームページ .
電話番号
092-642-4297
FAX番号
092-642-4299
取得学位
博士(工学)
専門分野
資源工学、鉱床学、鉱山技術史
活動概要
<研究>
 微量元素を分析する技術は、地球化学的試料を取り扱う際に必要不可欠な技術です。私の研究では特に誘導プラズマ質量分析装置(ICP-MS)を用いて、岩石中のppbレベルの微量金の分析法を確立してきました。また、蛍光X線分析(XRF)により、岩石試料中の主成分及び微量成分を簡便かつ正確な分析を行ってきました。これまでは、これらの手法を用いて、温泉型金鉱床(浅熱水性金鉱床)の地表に形成される珪質沈殿物(シリカシンター)中の微量金を分析し、地下における金鉱化作用との関わりを調べています。国内に産する主なシリカシンターや米国イエローストーンの他、オーストラリア、フィリピン、カムチャッカなどで試料の採取を行ってきました。
 最近では、鉱床学・資源工学の背景や研究手法を技術史分野に適用し、国内鉱山の歴史的な採掘技術や製錬技術を科学的に検証する試みを行っています。具体的には、日本各地に点在する鉱山技術関連の古文書や道具の所在調査を行うと共に、古文書に記述されている技術と実際に使われた技術の対比や、鉱床学的な立場から江戸時代の鉱山の技術レベルの検証を行ってゆきます。特に当時採掘の対象であった鉱石と様々な金属(金・銀・銅・錫・鉄)を取り出すための製錬の技術を、記録に頼るだけではなく、実際の鉱石や鉱滓・廃滓の分析を行うことで、科学的に検証を行っています。現在、世界遺産である島根県石見銀山において客員研究員として国内外の鉱山との比較研究を行っている他、奈良の大仏建立の際の銅生産がおこなわれた山口県長登銅山において古代の銅製錬の技術的な変遷を研究しています。また、新潟県佐渡金山における金銀分離技術”焼金”のプロセスについて、出土遺物の化学分析による解明を試みています。平成26年からは高精度鉛安定同位体分析を用いて、銀鉱石の製錬に添加された鉛の産地推定を行うとともに、各地の鉱山の鉱石の鉛同位体比データの蓄積を行っています。
 また、平成23年度からは、モンゴル科学技術大学の研究者と共同でモンゴル共和国における造山型金鉱床について、流体包有物を用いた鉱化流体の性質や起源の評価や、Ar-Ar年代測定による鉱化作用の時期の推定を試みています。

<教育>
 学芸員資格取得コースの中で、博物館情報論、視聴覚教育メディア論、地球惑星科学標本実習を担当しています。

<社会活動>
 総合研究博物館の公開展示等に関わり、九州大学の研究を広く社会に紹介する活動を行っています。

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