科学的データに基づいた鉱山技術史の体系化に関する研究
キーワード:鉱山技術史、製錬滓、機器分析
2005.04.
中西 哲也(なかにし てつや) | データ更新日:2023.11.22 |
准教授 /
総合研究博物館
主な研究テーマ
日本の鉱山技術資料の総合的調査と総合目録の作成
キーワード:江戸のモノづくり、鉱山技術、データベース
2002.04~2007.03.
キーワード:江戸のモノづくり、鉱山技術、データベース
2002.04~2007.03.
浅熱水性金鉱床に伴われるシリカシンターの地球化学的研究
キーワード:浅熱水性金鉱床、シリカシンター、ICP-MS、微量分析
1994.04~2001.03.
キーワード:浅熱水性金鉱床、シリカシンター、ICP-MS、微量分析
1994.04~2001.03.
モンゴル共和国における造山型金鉱床の形成に関する研究
キーワード:造山型金鉱床、モンゴル、流体包有物
2011.04.
キーワード:造山型金鉱床、モンゴル、流体包有物
2011.04.
カンボジア北東部Halo鉱兆地における斑岩銅鉱床の地球化学的研究
キーワード:カンボジア、斑岩銅鉱床、地球化学
2016.10.
キーワード:カンボジア、斑岩銅鉱床、地球化学
2016.10.
従事しているプロジェクト研究
日本におけるアーケオメタラジーの展開
2019.04~2023.03, 代表者:笹田朋孝, 愛媛大学
日本には欧米のアーケオメタラジーに直接対応する研究領域が存在せず、複数の既存の学問領域のニッチとして存在している。そのため欧米の研究者主導で“金属と人の歴史”研究が進められてきた。そこで本研究では、まず日本の近代産業化を語る上で欠かすことのできない、幕末の反射炉の学際的研究をケーススタディに位置づけ、地元自治体の協力の下、出土金属資料に対して考古学・冶金学・鉱山鉱床学・文化財科学の研究者が共同で研究を行なう。そして研究成果を広く国内外の関連する学会で発表し、また企業の実務担当者らと共に議論する場を設けることで、学際的な視野から国内の研究を先導し、新たな研究領域を日本にも展開することを目指す。.
2019.04~2023.03, 代表者:笹田朋孝, 愛媛大学
日本には欧米のアーケオメタラジーに直接対応する研究領域が存在せず、複数の既存の学問領域のニッチとして存在している。そのため欧米の研究者主導で“金属と人の歴史”研究が進められてきた。そこで本研究では、まず日本の近代産業化を語る上で欠かすことのできない、幕末の反射炉の学際的研究をケーススタディに位置づけ、地元自治体の協力の下、出土金属資料に対して考古学・冶金学・鉱山鉱床学・文化財科学の研究者が共同で研究を行なう。そして研究成果を広く国内外の関連する学会で発表し、また企業の実務担当者らと共に議論する場を設けることで、学際的な視野から国内の研究を先導し、新たな研究領域を日本にも展開することを目指す。.
三角縁神獣鏡製作地同定へ向けて ー華北東部系鏡群の調査を中心にー
2020.10~2026.03, 代表者:清水康二, 橿原考古学研究所
三角縁神獣鏡は、古墳時代史や東アジア古代史にとって極めて重要な考古資料であるが、製作地が明らかになっていない。三角縁神獣鏡製作地同定のためには、現在のところ三角縁神獣鏡の工人系譜と密接な関係が指摘されている華北北部系鏡群と華北東部系鏡群のうち、研究代表者がより関係性が高いと想定する華北東部系鏡群の故地(特に山東省と江蘇省の境界域)において、後漢~晋代出土鏡の資料化と調査をおこなう。併せて青銅器の産地同定に有効な鉛同位体比測定をおこなう。出土資料調査が少なかった山東省と江蘇省の境界領域で共同研究をおこなうことで、三角縁神獣鏡の製作地に迫る。.
2020.10~2026.03, 代表者:清水康二, 橿原考古学研究所
三角縁神獣鏡は、古墳時代史や東アジア古代史にとって極めて重要な考古資料であるが、製作地が明らかになっていない。三角縁神獣鏡製作地同定のためには、現在のところ三角縁神獣鏡の工人系譜と密接な関係が指摘されている華北北部系鏡群と華北東部系鏡群のうち、研究代表者がより関係性が高いと想定する華北東部系鏡群の故地(特に山東省と江蘇省の境界域)において、後漢~晋代出土鏡の資料化と調査をおこなう。併せて青銅器の産地同定に有効な鉛同位体比測定をおこなう。出土資料調査が少なかった山東省と江蘇省の境界領域で共同研究をおこなうことで、三角縁神獣鏡の製作地に迫る。.
日本におけるアーケオメタラジーの創出
2014.04~2017.03, 代表者:笹田朋孝, 愛媛大学.
2014.04~2017.03, 代表者:笹田朋孝, 愛媛大学.
地球科学的アプローチによる我が国における近世以前の非鉄金属製錬技術の体系化
2013.04~2016.03, 代表者:中西哲也, 九州大学総合研究博物館
島根県石見銀山の世界遺産登録を背景に、国内各地で調査が進む、生産遺跡、鉱山遺跡から得られる製錬スラグ、鉱石等について科学分析(鉱物同定、化学組成分析、組織観察など)を行う事で、日本の古代~近世における非鉄金属製錬(金、銀、銅、鉛、錫)技術の体系化を行う。研究対象地域としては対州鉱山、石見銀山、鶴子銀山、久喜大林鉱山、大良鉱山、多田銀銅山、佐渡金銀山、見立鉱山、木浦鉱山等が挙げられる。本研究は、製錬スラグの分析データの評価方法の確立と、国内各地の生産遺跡、鉱山遺跡の評価指針の提示を成果として見込んでおり、我が国の非鉄金属製錬技術の体系化に寄与すると考え る。平成26年度からは、新たに高精度鉛安定同位体比分析の手法を取り入れ、銀製錬の過程で添加された鉛鉱石の産地同定を進めている。 .
2013.04~2016.03, 代表者:中西哲也, 九州大学総合研究博物館
島根県石見銀山の世界遺産登録を背景に、国内各地で調査が進む、生産遺跡、鉱山遺跡から得られる製錬スラグ、鉱石等について科学分析(鉱物同定、化学組成分析、組織観察など)を行う事で、日本の古代~近世における非鉄金属製錬(金、銀、銅、鉛、錫)技術の体系化を行う。研究対象地域としては対州鉱山、石見銀山、鶴子銀山、久喜大林鉱山、大良鉱山、多田銀銅山、佐渡金銀山、見立鉱山、木浦鉱山等が挙げられる。本研究は、製錬スラグの分析データの評価方法の確立と、国内各地の生産遺跡、鉱山遺跡の評価指針の提示を成果として見込んでおり、我が国の非鉄金属製錬技術の体系化に寄与すると考え る。平成26年度からは、新たに高精度鉛安定同位体比分析の手法を取り入れ、銀製錬の過程で添加された鉛鉱石の産地同定を進めている。 .
生産遺跡における製錬スラグの科学的分析と体系化に関する研究
2009.04~2012.03, 代表者:中西哲也, 九州大学総合研究博物館
国内の主要鉱山に関連する生産遺跡について、鉱石、製錬スラグ、炉材等の蛍光X線分析、X線回折分析、EPMA分析等を行うことで、調査対象の生産遺跡の生産対象の金属の推定、製錬プロセスの解明を行った。特に長登銅山での銅製錬実験の生成物から砒素銅の生成過程を明らかにした。また、石見銀山、鶴子銀山、院内銀山、延沢銀山、谷口銀山のスラグの分析値から、高品位銀鉱石の一次製錬の際に鉛を添加していたことを明らかにした。.
2009.04~2012.03, 代表者:中西哲也, 九州大学総合研究博物館
国内の主要鉱山に関連する生産遺跡について、鉱石、製錬スラグ、炉材等の蛍光X線分析、X線回折分析、EPMA分析等を行うことで、調査対象の生産遺跡の生産対象の金属の推定、製錬プロセスの解明を行った。特に長登銅山での銅製錬実験の生成物から砒素銅の生成過程を明らかにした。また、石見銀山、鶴子銀山、院内銀山、延沢銀山、谷口銀山のスラグの分析値から、高品位銀鉱石の一次製錬の際に鉛を添加していたことを明らかにした。.
九州大学博物館展示を利用した実践的研究 ~アウトリーチ活動のあり方と大人と子どもの間の関わりを促すツール開発~
2007.04~2009.03, 代表者:三島美佐子, 九州大学総合研究博物館
九州大学総合研究博物館の標本室公開や公開展示を、子どもを含めた学内外の利用者がより良く活用できるようにするための、現場にフィードバックできる実践研究を行う。.
2007.04~2009.03, 代表者:三島美佐子, 九州大学総合研究博物館
九州大学総合研究博物館の標本室公開や公開展示を、子どもを含めた学内外の利用者がより良く活用できるようにするための、現場にフィードバックできる実践研究を行う。.
日本の鉱山技術資料の総合的調査と総合目録の作成
2002.04~2005.03, 代表者:中西哲也, 九州大学総合研究博物館, 独立行政法人国立科学博物館
日本の科学技術黎明期における日本人の技術と知識を体系化する試みとして、特定領域研究「江戸のモノづくり」が平成13年度から発足している。本研究では、江戸時代の総合科学であった鉱山技術について、日本の主要鉱産地域や各地の大学・博物館に残っている道具や古文書史料などを調査し、江戸時代の鉱山技術の体系化を進めている。また、鉱山の地質学的な調査や、鉱石および生産遺跡から出土する製錬滓の化学分析等も行い、当時の製錬技術や採掘の対象となった鉱石について検証を試みている。収集したデータはデータベースとして可能な限り公開を行ってゆく。.
2002.04~2005.03, 代表者:中西哲也, 九州大学総合研究博物館, 独立行政法人国立科学博物館
日本の科学技術黎明期における日本人の技術と知識を体系化する試みとして、特定領域研究「江戸のモノづくり」が平成13年度から発足している。本研究では、江戸時代の総合科学であった鉱山技術について、日本の主要鉱産地域や各地の大学・博物館に残っている道具や古文書史料などを調査し、江戸時代の鉱山技術の体系化を進めている。また、鉱山の地質学的な調査や、鉱石および生産遺跡から出土する製錬滓の化学分析等も行い、当時の製錬技術や採掘の対象となった鉱石について検証を試みている。収集したデータはデータベースとして可能な限り公開を行ってゆく。.
研究業績
主要著書
主要原著論文
主要学会発表等
学会活動
学協会役員等への就任
2018.09~2023.09, BUMA(International conference of the Bigining of Use of Metal and Alloy), 評議員.
2015.04~2016.03, 資源地質学会, 行事委員長.
2014.04~2016.03, 資源地質学会, 教育研究推進委員.
2014.03~2023.02, 鉄文化財にみる日本の独自技術の学際的研究フォーラム, 幹事.
2007.04~2023.03, 日本鉱業史研究会, 理事.
学会大会・会議・シンポジウム等における役割
2022.03.07~2022.03.09, 資源・素材学会, 座長(Chairmanship).
2022.02.19~2022.02.19, オンライン講演会「戦国時代~江戸時代初期の金山・銀山と武将たち」, 司会(Moderator).
2021.09.14~2021.09.16, 資源・素材学会, 座長(Chairmanship).
2019.11.16~2019.11.16, 日本遺産講演会「中瀬金山と佐渡・甲斐・多田の金銀山」, 司会(Moderator).
2019.03.20~2019.03.22, 日本鉄鋼協会, 座長(Chairmanship).
2019.03.06~2019.03.08, 資源・素材学会, 座長(Chairmanship).
2018.09.10~2018.09.12, 資源・素材学会, 座長(Chairmanship).
2018.03.27~2018.03.29, 資源・素材学会, 座長(Chairmanship).
2017.10.28~2016.10.28, 日本鉱業史研究会, 司会(Moderator).
2017.03.27~2017.03.29, 資源・素材学会, 座長(Chairmanship).
2016.10.15~2016.10.15, 日本鉱業史研究会, 司会(Moderator).
2016.09.13~2016.09.15, 資源・素材学会, 座長(Chairmanship).
2016.06.22~2016.06.22, ミャンマーの地下資源, コンビーナー.
2016.06.22~2016.06.24, 資源地質学会, 座長(Chairmanship).
2016.03.28~2016.03.30, 資源・素材学会, 座長(Chairmanship).
2015.09.07~2015.10.09, 資源・素材学会, 座長(Chairmanship).
2015.03.27~2015.03.29, 資源・素材学会, 座長(Chairmanship).
2014.09.15~2014.09.17, 資源素材学会, 座長(Chairmanship).
2014.03.26~2014.03.26, 資源・素材学会, 座長(Chairmanship).
2013.10.26~2013.10.26, 日本鉱業史研究会, 司会(Moderator).
2013.09.21~2013.09.22, -JSPS Asia Africa Scientific Platform Project- 3rd Asia Africa Mineral Resources Conference 2013, 座長(Chairmanship).
2013.09.11~2013.09.13, The 8th International Conference on the Beginnings of the Use of Metals and Alloys (BUMA-VIII), 座長(Chairmanship).
2013.09.03~2013.09.05, 資源・素材学会, 座長(Chairmanship).
2012.10.20~2012.10.20, 日本鉱業史研究会, 司会(Moderator).
2012.03.27~2012.03.27, 資源・素材学会, 座長(Chairmanship).
2011.10.15~2011.10.15, 日本鉱業史研究会, 司会(Moderator).
2011.09.27~2011.09.27, 資源・素材学会, 座長(Chairmanship).
2010.09.13~2010.09.15, 資源・素材学会, 座長(Chairmanship).
2010.03.30~2010.04.01, 資源・素材学会, 座長(Chairmanship).
2009.09.08~2009.09.10, 資源・素材学会, 座長(Chairmanship).
2009.03.26~2009.03.28, 資源・素材学会, 座長(Chairmanship).
2008.10.07~2008.10.07, 資源・素材学会, 座長(Chairmanship).
2008.10.05~2008.10.05, 日本鉱業史研究会, 司会(Moderator).
2008.03.01~2008.03.01, 資源・素材学会, 座長(Chairmanship).
2007.09.01~2007.09.01, 資源・素材学会, 座長(Chairmanship).
学術論文等の審査
年度 | 外国語雑誌査読論文数 | 日本語雑誌査読論文数 | 国際会議録査読論文数 | 国内会議録査読論文数 | 合計 |
---|---|---|---|---|---|
2014年度 | 1 | 1 | |||
2013年度 | 5 | 5 | |||
2004年度 | 1 | 1 | |||
2001年度 | 1 | 1 |
その他の研究活動
海外渡航状況, 海外での教育研究歴
カンボジア工科大学, Cambodia, 2017.12~2017.12.
モンゴル科学技術大学, Mongolia, 2016.09~2016.09.
カンボジア工科大学, Cambodia, 2016.12~2016.12.
カンボジア工科大学, Cambodia, 2015.05~2015.05.
モンゴル科学技術大学, Mongolia, 2015.08~2015.08.
モンゴル科学技術大学, Mongolia, 2014.08~2014.08.
Houarii Boumediene University, Algeria, 2014.10~2014.10.
カンボジア工科大学, Cambodia, 2014.11~2014.11.
モンゴル科学大学, オユトルゴイ鉱山, Mongolia, 2013.09~2013.09.
モンゴル科学大学, Mongolia, 2012.08~2012.08.
モンゴル科学大学, Mongolia, 2011.08~2011.08.
四川省文物考古研究院, China, 2011.09~2012.09.
National Institute of Advanced Studies, India, 2009.09~2009.09.
四川省文物考古研究院, China, 2009.09~2009.10.
University of Science and Technology Beijing, China, 2006.09~2006.09.
FALUN Copper Mine, TU Bergakademie Freiberg, Vanska Steavinica, Sweden, Germany, SlovakRepublic, 2005.11~2005.11.
Auckland Univetsity, NewZealand, 2003.11~2003.11.
研究資金
科学研究費補助金の採択状況(文部科学省、日本学術振興会)
2020年度~2025年度, 国際共同研究強化(B), 分担, 三角縁神獣鏡製作地同定へ向けて ー華北東部系鏡群の調査を中心にー.
2019年度~2023年度, 挑戦的研究(萌芽), 分担, 日本におけるアーケオメタラジーの展開.
2015年度~2017年度, 基盤研究(B), 分担, 史学と自然科学の融合研究で探る幕末明治期における地域鉄産業の変貌と展開.
2014年度~2016年度, 挑戦的萌芽研究, 分担, 日本におけるアーケオメタラジーの創出.
2013年度~2015年度, 基盤研究(C), 代表, 地球科学的アプローチによる我が国における近世以前の非鉄金属製錬技術の体系化.
2009年度~2011年度, 若手研究(B), 代表, 生産遺跡における製錬スラグの科学的分析と体系化に関する研究.
2002年度~2005年度, 特定領域研究, 代表, 日本の鉱山技術資料の総合的調査と総合目録の作成.
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