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中山 裕文(なかやま ひろふみ) データ更新日:2017.05.25

准教授 /  工学研究院 環境社会部門 水・資源循環システム学


大学院(学府)担当

学部担当

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ホームページ
http://env.ries.kyushu-u.ac.jp
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電話番号
092-802-3434
FAX番号
092-802-3432
取得学位
博士(工学)
専門分野
環境システム工学
活動概要
1. アジア諸国の開発と環境に関する研究
 アジア諸国(特に中国)における社会、経済、資源、エネルギー、環境といった情報を体系的に整理・分析することで、各地で深刻化している環境問題の現状と発生要因を明らかにし、その対応策の提示に資することを目的とした研究に取り組んだ。中国では、地域ごとに深刻化している環境問題の特性は多様であるため、当該研究では、各分析項目について、地域別、都市別の特性を分析するアプローチをとった。平成14年〜15年度にかけては、地球環境戦略研究機関(IGES)の客員研究員として、都市環境管理プロジェクト“Urban Policy Integration of Energy Related Environmental Issues in Selected Asian Mega-cities”に参加した。このプロジェクトにおいて、都市におけるエネルギー消費構造分析手法の開発(産業連関分析による都市のエネルギー消費外部依存性評価)、経済発展に伴う市街地拡大要因に関する定量評価手法の開発(成長会計分析の応用)を担当した。平成21年度からは東アジア環境研究機構の研究プロジェクトに都市環境グループ長として参画し、主に最終処分にかかわる環境負荷の計測手法、低減手法について研究している。

2.都市の物質・エネルギー代謝構造の評価
 平成17~18年にかけて、名古屋大学、国立環境研究所等と共同で「地域資源循環に関わる環境会計表の作成とその適用」(環境省科研・分担)を進めた。さらに、平成19~20にかけて、「ライフサイクル環境負荷評価を完結させるための最終処分場環境会計に関する研究」(環境省科研・代表)を進めた。この中で、一般廃棄物最終処分事業に着目し、その効率性を記述・表現する環境会計の枠組みを構築した。埋立られた廃棄物中の環境負荷は、長期にわたって埋立地内にストックされる。ストックされた環境負荷のうちある部分は雨水に溶出し、浸出水のフローとして処理される。また, ある部分は微生物等による分解をうけ、埋立ガスのフローとして放出される。最終処分場には, ストックされた環境負荷が安定化するまでの間、 自然環境から隔離するための機能(人工の器)と、フローとして発生する環境負荷を処理するための機能が備わっている。このような観点から最終処分場の環境会計の枠組みを提案し、さらにケーススタディとして、福岡市の最終処分場を事例に本手法を適用した。また、平成22年度からは、「最終処分場の社会的枯渇が廃棄物処理システムの環境経済的効率性及ぼす影響」(基盤C・代表)について検討するため、文理融合型研究体制(工学と経済学)を構築し、研究を開始している。

3. 安全・安心な廃棄物管理のための環境モニタリング技術の開発
 平成13〜15年度にかけて、国立環境研究所が中心となって行った「不法投棄衛星監視システムの開発」に参加し、衛星リモートセンシングを用いて廃棄物不法投棄現場を早期に検出するための技術開発を行った。また、この研究において開発した技術を発展させ、「衛星リモートセンシングによる大規模廃棄物処分場の環境モニタリング手法の開発」に取り組んだ(平成14〜17年度)。この研究は、九州大学が中心となり、中国の研究機関(同済大学、ハルピン工業大学、南昌大学、固体廃棄物処理研究所)と共同で行った国際共同研究である。また、平成14年に、産・官・学の連携のもと、廃棄物リモートセンシング研究会の設立に協力し、これまでに20回以上の研究集会を開催した。これらの研究活動を通じて得られた研究成果をとりまとめ、2件の特許を公開した。

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