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谷本 潤(たにもと じゅん) データ更新日:2019.07.23



大学院(学府)担当

学部担当

役職名

グリーンアジア国際リーダー教育センター長


電子メール
ホームページ
http://ktlabo.cm.kyushu-u.ac.jp
研究室の詳細情報を開示 .
電話番号
092-583-7600
FAX番号
092-583-7600
就職実績-他大学
就職実績有, 東京都立大学工学部・助手,1990-1993
早稲田大学理工学総合研究センター・準専任講師,1994
取得学位
工博
専門分野
都市建築環境工学,人間-環境-社会システム工学
活動概要
 建築熱環境工学、建築設備工学をベースに都市環境工学にいたる領域を研究対象とし、これらを包括して現在の研究領域を都市建築環境工学と位置付けている。

 ヒートアイランドの言葉で認識されてきた都市高温化に関しては、近年の地球規模での環境問題とも複層的に関わるため、社会的にもその有効な技術的対応策が求められている。都市高温化の主な原因としては、都市内の人工地被増大に伴う自然地被減少に代表されるいわゆる地表面改変の影響と、都市の高層高密化に伴い増加の一途を示すエネルギー消費密度の影響が大きいことが定性的には認識されてきたが、それらを定量的に扱い、かつ系統的視座から要因解析しようとの試みはこれまで殆どなされていない。以上の背景のもと、都市高温化の定量的予測評価を目指して、建築−都市−土壌連成系モデル(Architecture-Urban-Soil Simultaneous Simulation Model, AUSSSM)の構築に取り組んでいる。

 環境問題とは、人の飽くなき物質欲と化石燃料をはじめとする資源消費とを如何に折り合いを付けて持続可能な環境を保持するか、と云う設問に他ならない。この問題の大枠は,意志決定を数理的に解明する応用数学として発達してきたゲーム理論によりモデル化出来る。環境問題の全容を瞰下するには,建築がmain sectorの一角として関わる人間-環境-社会システムを相互浸透的にモデル化するイデアの構築が必要であるが、その為には建築環境学も一翼を担って解明してきた環境の物理プロセスと意志決定を含めた人間エンティティとを架橋することが求められる。区々たる物理機構の解明はそれ自体重要で必須な営為であることは論を俟たないけれど、限定された境界条件に対する解が大域的最適解とはまま一致しないことは我らのよく承知するところであるから、建築環境学にあっても周縁学問分野との学際的架橋を模索する試みが希求されて然るべきだろう。
 以上のような背景に元、新しい研究分野として、ORや応用数理工学、複雑系科学、進化ゲーム理論、非線形物理学を適用した人間−環境−社会システム工学の理論構成にに取り組んでいる。

 研究活動の一環として研究途上で開発したプログラムをフリーソフトとして、web上で広く公開している。研究活動の最終成果としては論文だけにとどまらずプログラム,コードも知的財産として重要であるにもか不拘、後者についてはこれまで顧みられることは少なかった。次世代における建築都市環境工学におけるコンピュータ利用を視野に入れる際には、GUI指向プログラム,webと云ったキーワードは外せないだろう。研究成果の社会化,情報発信の一層の活性化と云った視座からも、件の試みは有意であろうと考えられる。現在、研究室のwebでは、建築環境工学教育支援ソフトウェアET_AEEを公開している。

IEA(International Energy Agency)/Solar Heating & Cooling Program/ Task 23へ日本代表委員として参加している。標記の国際共同研究は、ソーラーエネルギーをはじめとする自然エネルギーを複合的に利用したグリーン・ビルの設計に関する具体的方法論,評価フレームの構築を目指したもので、特にSubtask Cにおける多目的設計指標統合評価法MCDM(Multi-criteria Decision Making)の理論構成に主体的な役割を果たし、当該手法のコンピュータ支援ツールMCDM-23の開発は、幣研究室,九州大学、ひいては日本の国際貢献として高い評価を受けている。

 教育活動としては、本務の大学院教育にあっては、上記した先端の研究成果を有機的に講義内容と結びつけるよう常に留意している。また、工学部エネルギー科学科における兼担の学部教育では、学部学生の基礎学力の涵養に努めるに際して、常に斯界の次世代を担う有為の人材の育成を念頭に置いている。

 日本建築学会、空気調和・衛生工学会の委員会活動により、学会基準の策定や公開シンポジウムなどと云った諸活動を通じて、研究成果の社会への還元に努めている。

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