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安井 秀(やすい ひでし) データ更新日:2016.06.03

准教授 /  農学研究院 資源生物科学部門 農業生物科学講座


大学院(学府)担当

学部担当

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電話番号
092-642-2821
FAX番号
092-642-2820
取得学位
農学博士
専門分野
植物育種学
活動概要
 研究教育内容は, イネの耐虫性に関する遺伝・育種学的研究, イネ属近縁野生種の遺伝分析に関する研究, イネの細胞遺伝学的研究に大別される.

  「イネの耐虫性に関する遺伝・育種学的研究」は,アジアにおける稲作の重要害虫であるウンカ・ヨコバイ類に対するイネの抵抗性の遺伝機構を解明しようとするもので, DNAマーカーを利用して作成された詳細な分子マーカー連鎖地図を用いて,耐虫性遺伝子の遺伝子マッピング, 耐虫性遺伝子の単離, 耐虫性遺伝子に関する近似同質遺伝子系統の開発等を行っている. これまでに,ウンカ・ヨコバイ類に対する耐虫性の簡易検定法を確立して,ツマグロヨコバイに対する少なくとも6個の抵抗性遺伝子を,連鎖地図上にマップしたほか, 飛来性害虫であるトビイロウンカやセジロウンカの産下卵に対するイネの殺卵作用ならびに吸汁抑制作用の遺伝機構を明らかにした. 最近では,これらの耐虫性の分子機構を解明する目的で耐虫性に関与するツマグロヨコバイ抵抗性遺伝子GRH2やトビイロウンカ抵抗性遺伝子BPH26を単離してその機能解明に取り組んでいる. 一方で、これら抵抗性遺伝子を凌駕する昆虫側の加害性因子の探索と同定を目的として、昆虫ゲノム科学、応用昆虫学分野の研究者との共同研究を推進し、ウンカゲノムのDNAマーカー連鎖地図を構築して、加害性因子を同定した。現在は、昆虫に対する抵抗性遺伝子の持続的利用を目指して、 耐虫性に関する有用遺伝資源の探索を行うとともに, 選抜した遺伝資源を用いて新たな耐虫性系統の開発を推進している.
  「イネ属近縁野生種の遺伝分析に関する研究」は,野生イネが保有する遺伝子を栽培イネに導入して,栽培イネの遺伝変異を増大させることを目的とした研究である.まず, アフリカ原産の近縁野生種 Oryza punctata を研究材料に選び, 栽培イネとの遠縁交雑を行い, その雑種後代から栽培イネに野生イネ染色体を一本づつ導入した異種一染色体添加系統のシリーズを育成した.さらに,分子生物学的手法を適用して導入染色体の同定を行い,Oryza punctata 異種一染色体添加系統のシリーズを完成させた.これらの材料を用いて, 野生種に由来する遺伝子の染色体マッピングを進めるとともに, 断片染色体添加系統を選抜して, 野生種染色体を安定して次代へ伝達する系統の育成を行った.
  「イネの細胞遺伝学的研究」では, イネのトリソミックスを中心とした異数体系統の育成とその遺伝分析への利用を研究課題としている. 異数体系統の育成については,解対合突然変異体を利用した効率的なトリソミックスシリーズの作出法を確立して,これらのトリソミックスを利用して解対合突然変異遺伝子の座乗染色体を決定した.このようにして作出されたトリソミックスは, 病害虫抵抗性遺伝子,各種形態形質遺伝子,DNAマーカーのマッピングに貢献してきた.また,部分的染色体重複系統を育成してその遺伝的効果について基礎的研究を手がけている.

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