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立花 宏文(たちばな ひろふみ) データ更新日:2017.03.22

教授 /  農学研究院 生命機能科学部門 食料化学工学


大学院(学府)担当

学部担当

その他の教育研究施設名

九州大学食品機能デザイン研究センター ,


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取得学位
博士(農学)
専門分野
フードケミカルバイオロジー、食品機能学、食品免疫学
活動概要
食品成分の生体調節機能に関する研究、ヒト抗体の機能発現とその多面的制御に関する研究、動物培養細胞の機能制御に関する研究の3分野に大別される。食品機能検定系としての動物細胞株の樹立およびそれに関わる一連の技術的問題について研究を行い、ヒト型ハイブリドーマの抗体産生能および抗体の反応性に培地中の糖の濃度と種類が大きく影響することを明らかにした。ヒトモノクローナル抗体の各種疾病の診断・治療への応用について検討し、2種類の抗原分子に特異的に結合可能な多価ハイブリッド抗体の作製に成功した。また、抗体の軽鎖可変領域に結合している糖鎖が抗体の反応性に著しい影響を与えうること、その糖鎖構造が免疫グロブリン糖鎖として報告例のないハイブリッド型であることを明らかにした。また、ヒト型モノクローナル抗体が認識する抗原についても解析し、抗原遺伝子のクローニングを行った。最近では軽鎖の交換によりモノクローナル抗体の機能を改変しうること、さらには抗体産生細胞においてさらなる遺伝子組み換えが生じ、それにより本来発現していた軽鎖に代わって別の軽鎖が発現し、抗体の反応性が著しく変化する現象を明らかにした。これらの研究に対して農芸化学奨励賞(平成10年度)が授与された。現在、この発見を展開させて、食物アレルゲンを特異的に分解する触媒抗体の作製を試みている。また、抗体工学の食品アレルギー撲滅への応用研究が、生研機構の採択課題となり、食物のアレルゲン性評価系の構築等に関する研究を進めた。その成果として、茶葉成分の中からIgE産生を特異的に抑制する成分や炎症物質放出抑制成分を見出した。この成果をもとに、「茶の抗アレルギー作用を利用した食品の開発」を生研機構-新事業創出研究開発事業(地域型)の採択テーマとして、産官学の連携で取り組んでいる。最近、緑茶カテキンの生理作用を仲介する受容体分子の同定に成功し、その機能解析を行っている。この研究に対し、日本農学進歩賞(平成16年度)、日本学術振興会賞(平成17年度)、第一回農学研究院賞、日本食品免疫学会学会賞(平成22年度)が授与された。また、緑茶カテキン以外の機能性食品成分とその生体内における標的分子との関係を明らかにすることで、食品の機能性に関する科学的基盤を確立するとともに、機能性食品の創製につなげたいと考えている。また、こうした機能性食品因子センサーを標的とした医薬の開発もすすめている。

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