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濱田 浩幸(はまだ ひろゆき) データ更新日:2024.04.18

助教 /  農学研究院 生命機能科学部門 システム生物工学講座


大学院(学府)担当

生物資源環境科学府 生命機能科学専攻 システム生物工学講座

学部担当



ホームページ
https://kyushu-u.elsevierpure.com/ja/persons/hiroyuki-hamada
 研究者プロファイリングツール 九州大学Pure
http://www.brs.kyushu-u.ac.jp/lab/bioinfo/
九州大学大学院 農学研究院 生命機能科学部門 システム生物工学講座 合成生物学研究分野
九州大学大学院 システム生命科学府 生命情報科学講座 生命情報システム学研究室 .
http://www.brs.kyushu-u.ac.jp/~hamada/
九州大学大学院 農学研究院 生命機能科学部門 システム生物工学講座 合成生物学研究分野 濱田浩幸 .
就職実績-民間機関等
就職実績有, 株式会社 ジェイ・エム・エス
期間: 1995年4月〜2002年7月
就業内容: 医療機器の研究・開発(末期腎不全疾患の対症療法)に従事
取得学位
博士(情報工学)
専門分野
システム生物学 , 医用工学 , 計算機科学
活動概要
教育活動として、以下の2つの課題を進めている。
1.生物資源環境学科および生物資源環境科学府における計算機科学
 コンピュータ機器の利用およびプログラミング言語の教授
2.生化学反応系および生命システムの数理解析
 生化学反応系のコンピュータシミュレーション、生命システムのシステム論的解析

研究活動として、以下の4つの課題を進めている。
1.心拍動の形成機構に関する研究
 拍動能に個体差を伴う拍動細胞が集まり、心拍動が形成される。その形成過程に着目し、細胞の個性と集団化が生物機能の創出および性能(生命システムの秩序形成)におよぼす影響を検証した。本研究で得られる知見は、バイオリズムの形成や形態形成など複雑な生命現象(創発現象)の理解において有用であり、再生組織や器官の設計および機能評価の基盤構築において重要である。
2.細胞周期制御機構に関する研究
 細胞周期は、数種類のチェックポイント機構により制御される多種多様なサイクリン依存性キナーゼの順序だった活性化により進行する。各々のチェックポイント機構をシステム論的に解析し、細胞周期制御機構の頑健性を評価し、支配因子などを同定した。また、DNA損傷シグナルに対するチェックポイント機構の感受性を数理解析し、細胞の遺伝安定性を検証した。
3.細胞運命決定機構に関する研究
 細胞周期制御機構とアポトーシス誘導系へのDNA損傷シグナルの伝達は、細胞の生死を決定する要因である。その細胞運命を決定する機構(細胞運命決定機構)の性能は個体差が大きく、細胞のがん化と密接に関連する。DNA損傷量、DNA損傷シグナル伝達系の動的挙動、細胞周期制御機構およびアポトーシス誘導系の動特性を同時に解析する評価システムを構築し、細胞運命決定機構のシステム論的解析を実践した。
4.慢性腹膜透析療法の診療支援システムの開発
 慢性腎不全患者の対症療法の1つに、腹膜透析療法がある。腹膜透析療法の薬物動力学モデルを構築し、腹膜の透析能力の評価および最適な処方を提案する診療支援システムを開発した。邦人100症例超の臨床データを用いた本システムの臨床評価では、臨床結果とシステムの解析結果が良好な一致を示した。今後、症例数を追加し、腹膜機能診断のクライテリアの設定および腹膜機能劣化の機序について検討を進め、腹膜透析患者の Quality of Lifeの向上に貢献したい。

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