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福元 圭太(ふくもと けいた) データ更新日:2024.04.23

教授 /  言語文化研究院 国際文化共生学部門 国際共生学


原著論文
1. 福元圭太, リヒャルト・ゼーモンを読むヴァールブルクとユング ――ムネーメ、ムネモシュネ、集合的無意識――, 『言語文化論究』九州大学言語文化研究院, 52, 37-57, 2024.03.
2. 福元圭太, 「記憶の遺伝」というアポリア ――ラマルキズムからエピジェネティクスへ――, 「九州ドイツ文学」, 37, 13-52, 2023.10.
3. 福元圭太, 存在の途方もない連鎖 -リヒャルト・ゼーモンを読むエルヴィン・シュレーディンガー―, 「かいろす」, 60, 71-89, 2022.11.
4. 福元圭太, 記憶、エングラム、エクフォリー ――へーリングからゼーモンへ――, 『言語文化論究』九州大学言語文化研究院, 48, 17-34, 2022.03.
5. 福元圭太, 「ムネーメ」研究序論 ―リヒャルト・ゼーモンの生涯―, 「かいろす」, 59, 19-42, 2021.10, [URL], Das Organismus als materielle Substanz ist in der Lage, Gedächtnisse als ,,Engramm" zu speichern. Diese Fähigkeit allen organischen Materials, Reize und Sensationen als ,,Eindrücke" im weitesten Sinne zu speichern, nenne ich ,,die Mneme". Meines Erachtens können diese ,,Eindrücke" auf die nachsten Generationen vererbt werden. - So behauptet 1904 Richard Wolfgang Semon (1859-1918) in seinem Buch Die Mneme als erhaltendes Prinzip im Wechsel des organischen Geschehens. Durch die Gedächtnisse scheint es sogar möglich, lnformationsysteme wie Bräuche, die Sprache an sich oder den Sinn für asthetische Empfindungen gegenüber Kunst usw. auf die nächsten Generationen zu vererben. Es wird behauptet, dass Richard Dawkins (1941-) diese angeblich nicht durch die ,,Gene" durchgeführte Art der Vererbung in seinem Buch The Selfish Gene (1976) als ,,meme" bezeichnet habe - was sich gut mit ,,gene" reimen würde. Der eigentliche Schöpfer dieses Begriffes aber war Richard Semon, der ihn schon über 70 Jahre vor Dawkins geprägt hatte. Es ist geplant, diese in Deutschland schon völlig vergessene und inJapan fast unbekannte Theorie der Mneme Richard Semons als kulturgeschichtlich (biologisch ist sie noch umstritten) epochenmachend und einflussreich allgemein bekannt zu machen. Dafür ist es aber notwendig, zuerst mehr über die Person Semon und seine Leistungen zu erfahren, da er uns fast unbekannt ist. in der vorliegenden Abhandlung wird das auführliche Curriculum viate Richard Semons hauptsächlich anhand der biographischen Skizze von Otto Lubarsch, dem ältesten und engsten Freund Semoms dargestellt. Otto Lubarsch gab das postume Werk Semons BewujJtseinsvorgang und GehirnprozejJ (1920) heraus und verfasste dazu diese biographische Skizze als eine Einleitung. Sie wird durch Daniel L. Schacters BuchForgotten ldeas, Neglected Pioneers. Richard Seman and the Story of Memory (2001) ergänzt..
6. 福元圭太, ライプチヒのフェヒネル ―グスタフ・テオドール・フェヒナーの系譜(9)―, 「かいろす」, 56, 31-51, 2018.11.
7. 福元圭太, フェヒナーからフロイトへ(3) ―グスタフ・テオドール・フェヒナーの系譜(8)―, 「かいろす」, 56, 18-30, 2018.11.
8. 福元 圭太, ハンス・ドリーシュと超心理学 ―「エンテレヒー」の行方(2)―, 『言語文化論究』九州大学言語文化研究院, 39, 1-19, 2017.09, [URL], ドリーシュの超心理学へのアプローチと、エンテレヒー概念との関係を分析した。.
9. 福元 圭太, Das Organische und das Unorganische bei Doktor Faustus --Das III. Kapitel als Paradigma des gesamten Romans --, Neue Beiträge zur Germanistik (日本独文学会), Band 15, Heft 1, 153, 112-129, 2016.12.
10. 福元 圭太, ハンス・ドリーシュ試論 ―「エンテレヒー」の行方(1)―, 『言語文化論究』九州大学言語文化研究院, 36, 1-14, 2016.03, 20世紀ドイツの生物学者で自然哲学者ハンス・ドリーシュの唱えたエンテレヒーについて、その概念の生成と暫定的な評価を論じた。またドリーシュの伝記的な事実関係についても概略を述べた。.
11. 福元 圭太, Die Offenbarung des Geheimnisses -- Die "Inflationspropheten" oder die Inflation der Propheten --,


『言語文化論究』九州大学言語文化研究院
, 35, 15-26, 2015.11.
12. 福元 圭太, フェヒナーからフロイトへ(2)―グスタフ・テオドール・フェヒナーの系譜(7), 『言語文化論究』九州大学言語文化研究院 , 34, 1-20, 2015.03, フェヒナーがフロイトに与えた影響について、フロイトの夢の理論、機知論、日常生活における精神病理学に関する論文に基づき、力動的観点、局所論的観点から分析した。.
13. 福元 圭太, フェヒナーからフロイトへ(1) ―グスタフ・テオドール・フェヒナーの系譜(6)―, 『言語文化論究』九州大学言語文化研究院, 33, 39-54, 2014.10, フェヒナーがフロイトの心理学に与えた影響をトレースする試みの序論に当たる。この問題に関する研究史を振り返り、この稿では主に伝記的な並行関係を取り上げた。.
14. 福元 圭太, フェヒナーにおける光明観と暗黒観の相克―グスタフ・テオドール・フェヒナーとその系譜(5), 「かいろす」, 51号, 18-39, 2013.12, 晩年の著作『光明観と暗黒観の相克』(1879年)の成立史を跡付け、この著作で総括されているフェヒナーの思想を祖述した。.
15. 福元圭太, 『精神物理学原論』の射程 -フェヒナーにおける自然哲学の自然科学的基盤―, 「西日本ドイツ文学」, 第24号, 13-27, 2012.11, G.Th.フェヒナーの主著『精神物理学原論』の枢要を抽出し、その徹底的に自然科学的な記述の背後には、自らの自然哲学を基礎づけようとするフェヒナーの意図があることを論じる。.
16. 福元圭太, 『ツェント・アヴェスター』における賦霊論と彼岸―グスターフ・テオドール・フェヒナーとその系譜(3)―, 『言語文化論究』、九州大学言語文化研究院, 第28号, 121-134, 2012.03, フェヒナー後期の大作、『ツェント・アヴェスター』における万物賦霊論と、死後の魂について、すなわち彼岸の思想を考察。.
17. 福元圭太, フェヒナーにおけるモデルネの「きしみ」 ―グスターフ・テオドール・フェヒナーとその系譜(2)―, 『言語文化論究』 九州大学言語文化研究院, 第26号, 1-21, 2011.02.
18. 福元圭太, 魂の計測に関する試論 ―グスターフ・テオドール・フェヒナーとその系譜―, かいろす, 47, 33-48, 2009.11.
19. 福元圭太, 『宇宙の謎』の謎 ―エルンスト・ヘッケルの思想(4)―, 生物学的世界観とドイツ文芸クライス ―ヘッケル「一元論」の射程― , 3-30, 平成17年度~19年度科学研究費補助金(基盤研究(C))研究成果報告書所収。冊子後半にヴィルヘルム・ベルシェの「ポエジーの自然科学的基盤」を取り上げる。, 2008.02.
20. 福元圭太, マッハとホフマンスタールの「瞬間」 ―文学的一元論と言語に関する試論―, 「言語文化論究」九州大学言語文化研究院, Nr.23, S. 1-16., 2008.02.
21. 福元圭太, ヴァイマルのトーマス・マン, Neue Beitraege zur Germanistik., Band 5, Heft 4, S. 140-158., 2007.04.
22. 福元圭太, ゲーテとヘッケル —エルンスト・ヘッケルの思想(3)—, 西日本ドイツ文学, 第18号、1−16頁, 2006.10.
23. 福元圭太, 個人と国家のはざまで―「鴎外・ナウマン論争」をてがかりに―, 『言語文化研究叢書』九州大学言語文化研究院, 第Ⅸ号、「社会開発学をめぎって」 S. 121-134., 2004.04.
24. 福元圭太, 「青年の国」ドイツとトーマス・マン 20世紀初頭のドイツにおける男性同盟と同性愛, 博士号請求論文, 259ページ。, 2004.02.
25. 福元圭太, 高貴と野蛮の縮図―シンポジウム「ドイツ青年運動と文学」序論―, 『日本独文学会研究叢書』日本独文学会, 第20号、S.1-4., 2003.11.
26. 福元圭太, 男性同盟とホモソーシャリティ — 同性愛と政治のディスクルス —, 『日本独文学会研究叢書』日本独文学会, 第20号 S.32-46., 2003.05.
27. 福元圭太, 「女性的なるもの」の位相 — 母権制と反ユダヤ主義に関する試論 —, 『言語文化論究』九州大学言語文化部, 第17号 S.45-52., 2003.03.
28. 福元圭太, ナチス・イデオロギーの多元性—ナショナリズムとジェンダー配置の考察—, 『かいろす』 かいろす同人, 第40号 S.112-124., 2002.09.
29. 福元圭太, 辞書と翻訳, 『言語文化論究』第16号 S.65-80. , 第16号 S.65-80. (九州大学言語文化部; 日本語学論説資料第40号(平成15年度分)第3分冊「語彙」145ページ以下に再録された), 2002.03.
30. 福元圭太, 個体発生・系統発生・精神分析 — エルンスト・ヘッケルの思想(2)—, 『言語文化論究』 九州大学言語文化部, 第14号 S.19-29., 2001.10.
31. 福元圭太, 一元論の射程 — エルンスト・ヘッケルの思想(1)—, 『言語文化論究』 九州大学言語文化部, 第13号 S.79-88., 2001.03.
32. 福元圭太, 映画のイコノロジー —『ヴェニスに死す』の映像メディアへの転換 —, 『独仏文学研究』 九州大学独仏文学研究会, 第50号 S.153-169., 2000.03.
33. 福元圭太, エロスの軌跡(7)— エロスの共和国:ハンス・ブリューアーを読むトーマス・マン(2)—, 『独仏文学研究』九州大学独仏文学研究会, 第49号 S.35-45., 1999.05.
34. 福元圭太, エロスの軌跡(6)—『考察』から「共和国論」へ:ノヴァーリスとトーマス・マン —, 『言語文化論究』 九州大学言語文化部, 第10号 S.105-118., 1999.05.
35. 福元圭太, エロスの軌跡(5)— ハンス・ブリューアーを読むトーマス・マン(1) —, 『独仏文学研究』第48号 S.91-108. 九州大学独仏文学研究会, 第48号 S.91-108., 1998.06.
36. 福元圭太、岡野進、津村正樹 他6名, 鏡と自伝 —『詐欺師フェーリクス・クルルの告白』におけるセクシュアリティーの問題 —, 『私という記号』九州大学出版会, S.151-184., 1998.03.
37. 福元圭太, 文学と遊び — トーマス・マン文学を中心に —, 『言語文化論究』九州大学言語文化部, 第9号 S.1-17., 1998.02.
38. Keita FUKUMOTO, Die Spur des Eros (4) --Die Geburt des Staates aus dem Geiste des Maennerbundes--, 『独仏文学研究』九州大学言語文化部, 第47号、S. 33-47, 1997.06.
39. Keita FUKUMOTO, Die Spur des Eros (3) --Zur Theorie der Homosexualitaet bei Hans Blueher, Magnus Hirschfeld und Sigmund Freud--, 『言語文化論究』九州大学言語文化部, 第8号、S.173-187., 1997.03.
40. 福元圭太, エロスの軌跡(2)―ハンス・ブリューアーとその周辺―, 『独仏文学研究』九州大学言語文化部, 第45号、S. 69-89., 1995.04.
41. 福元圭太, エロスの軌跡(1)―トーマス・マン、ホモエローティク、政治―, 『独仏文学研究』九州大学言語文化部, 1994.04.
42. 福元圭太, 『欺かれた女』とホモセクシュアリティーの問題 ―トーマス・マンとゲーテの「晩年の恋」―, 『ゲーテ年鑑』日本ゲーテ協会, 第34巻、S. 157-174., 1992.10.
43. 福元圭太, 聖者・道化・詩人 ―トーマス・マンの芸術家像・『神の剣』から『精神と芸術』のための覚書まで―, 『大阪音楽大学研究紀要』大阪音楽大学, 第27号、S. 147-162., 1988.03.
44. 福元圭太, ユートピアの模索―『ファウストゥス博士』試論, 『論集トーマス・マン その文学の再検討のために』 クヴェレ会, ドイツ文学研究叢書第9巻、S. 140-163., 1990.10.
45. 福元圭太, 『引き裂かれた空』とその後―60年代のクリスタ・ヴォルフ, "Sprache und Kultur" 大阪外国語大学, Nr.20. S. 107-121., 1987.10.
46. 福元圭太, トーマス・マンの『ファウストゥス博士』における時間の多層構造, ”Studium" 大阪外国語大学, Nr.14. S. 41-63., 1986.10.
47. 福元圭太, トーマス・マンと三島由紀夫, 『日本とドイツ』今日の相互交流と影響(2) 大阪外国語大学, 昭和60年度特定研究報告書, 1985.03.

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