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福元 圭太(ふくもと けいた) データ更新日:2024.04.19

教授 /  言語文化研究院 国際文化共生学部門 国際共生学


大学院(学府)担当



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ホームページ
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工事中 .
電話番号
092-802-5734
取得学位
文学博士
学位取得区分(国外)
なし
専門分野
現代ドイツ文学・思想
外国での教育研究期間(通算)
01ヶ年09ヶ月
活動概要
研究:トーマス・マンを中心としたドイツ現代文学研究。特に20世紀前半からヴァイマル共和国期にかけての政治と文学、セクシュアリティーと文学に重心を置く。マンと男性同盟の理論家、ハンス・ブリューアーとの関わり、またマンといわゆるドイツ保守革命派との接点を一連の論文で取り上げている。2005年11月に、これまでの研究をまとめた博士論文を著作として刊行した。また以前留学していた旧東独の文学をいくつか翻訳紹介したが、最近はやや遠ざかっている。また辞典編纂にも携わっており、初学者に徹底的に配慮した独和辞典づくりに同僚とともに取り組んでいる。平成17年度に3年計画で取得した科学研究費補助金では、生物学的世界観、特にヘッケルの一元論とドイツ文学の影響関係について考察。平成21年度は新たに獲得した科学研究費補助金(科研費の項目を参照)事業の一環として、秋季の日本独文学会全国学会でシンポジウムを実施。現在はグスターフ・テオドール・フェヒナーの精神物理学的思想をモデルネにおける自然科学と自然哲学の葛藤ととらえ、物心並行論、心身一元論の観点から考察した。平成24年度から再び3年間にわたる科学研究費補助金を取得。今回は前回の研究を継続し、フェヒナーへと続く系譜と、フェヒナーから出て行く系譜、特にフロイトとベルクソンに及ぼしたフェヒナーの影響をテーマとしている。また平成27年から4年間の研究期間で、新たに科学研究費補助金(基盤研究(C))を獲得した。今回はハンス・ドリーシュの生気論とエンテレヒーに関する研究で、フェヒナー研究に続けて、自然科学と自然哲学の境界領域を思想史として研究しようとするももである。目下この研究を推進中である。現在フェヒナー、ヘッケル、ドリーシュの3名に関する論文を著書にまとめつつあり、2020年夏に刊行予定である。令和2年からも4年間の研究期間で、新たに科学研究費補助金(基盤研究(C))を獲得した。今回の課題では、ヘッケルの弟子筋にあたるリヒャルト・ゼーモンの「ムネーメ」理論に関する研究を遂行している。しかしコロナに阻まれ、いまだに海外での資料収集が困難な状況にある。

教育:言語文化研究院ドイツ語教員としてドイツ語1、ドイツ語2等を担当。「話す」「聞く」「書く」「読む」の4技能に関してバランスのとれた授業を心掛けている。授業中はなるべく学生に声を出してもらっている。2008年度後期に「九州大学全学教育優秀賞」を受賞。よりよい授業に向けて、いっそうの励みとなった。2009年6月16日には、言文自己点検・評価委員会の依頼で、授業参観を実施。聖域を設けないオープンな授業で、評価をとう姿勢を実践した。
初学者のための独和辞典編纂については上記「研究」の項を参照。
また、2010年に第27回を迎えた「ドイツ語とドイツ文化研修旅行」の九大におけるスタッフとして、会の運営を21年間にわたってサポートしていたが、スタッフの減少・伊都キャンパスへの移転に伴う箱崎地区との分断・学生ニーズの多様化等に伴い、現在この研修旅行は九州大学においてはデッドロックに乗り上げており、実施不能となっている。一刻も早いキャンパス統合、およびドイツ語の若手スタッフの補充が望まれる。

社会活動:以前は旧東独と日本の友好協会西日本支部で機関紙の編集発行を担当していたが、現在は友好協会自体が休眠中なので、機関紙も休刊中である。また平成11年度には九州大学公開講座において講師を勤めた(11年10月30日)。さらに平成12年3月、春日市民図書館において市民向け映画鑑賞会での作品解説と小講演をおこなった。平成13年度も公開講座を担当、「辞書と翻訳」という題目で講演した。2005年6月からは西日本日独協会が「日本にけるドイツ年2005/6年」の一環として行うドイツ語会話講座の講師として、一般市民へのドイツ語講習を行い、2006年もこれを継続した。
 また、2005年、早稲田大学が主催する「ミュンヘンの白バラ抵抗運動展」の九大側受入スタッフとして、会場の確保から日程の調整、パネルの展示、梱包、発送等を担当した。
その他の活動
平成9年度公開講座「遊びと仕事」講師
平成11年度公開講座「超学問のススメ」講師
平成13年度公開講座「翻訳の世界」講師
平成23年度公開講座「21世紀の教養」講師
令和3年度公開講座「ゆらぐ人間像―近現代における思想と芸術のダイナミズム」で、久しぶりに講師をつとめた。

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