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広城 吉成(ひろしろ よしなり) データ更新日:2019.05.09

准教授 /  工学研究院 環境社会部門 水・資源循環システム学


大学院(学府)担当

学部担当

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就職実績-民間機関等
就職実績有, (株)東京建設コンサルタント
1987年〜1989年(2年間)
取得学位
博士(工学)
学位取得区分(国外)
なし
専門分野
地下水環境学,上水道工学、水資源工学
外国での教育研究期間(通算)
00ヶ年00ヶ月
活動概要
[研究活動]
 農耕地域における地下環境汚染および湿地における地下水質浄化機能に関心が寄せられている。農薬、肥料等の汚染物質は、土壌や地下水中における種々の鉱物、腐植物質などの影響の下で、多様な化学的作用を受ける状況にある。なかでも飲料水源として地下水への依存度の高い農耕地域では、水質管理の観点からこれらの物質が地下環境へどのような化学的プロセスを経て物質輸送されるかについての検討が必要となる。以上の状況をふまえ、実際に農業生産活動が行われている農耕地域を調査対象とし、その地域における地下水水質の変動特性を解明し、地下水中の陰・陽イオンの輸送特性について検討を行い、農耕地域における地下水水質形成機構について解明してきた。地下環境が酸化的状況にある場合において、化学反応を伴う物質輸送モデルの開発は概ね終了した。しかし、地下環境が還元的状況にある場合の物質輸送モデルの開発はなされていない。現在、還元的状況を再現させた実験を行い、物質輸送モデルの構築を多角的に検討している。また,近年は塩水化地下水の地球化学的特性について興味を持っており,その水質形成機構についても環境同位体などの側面から検討している.
 最近の研究は九州大学が統合移転する福岡市西部を主なフィールドとしている.九州大学新キャンパス建設地(伊都キャンパス)には,幸の神(さやのかみ)湧水が存在し,新キャンパス周辺の貴重な農業用水源となっている.新キャンパス造成工事は2000年6月より開始されているが,新キャンパス建設工事による幸の神湧水の水量と水質への影響を評価するためには,水文・地球化学的な調査が必要である.一方、九州大学新キャンパス周辺における塩水化地下水問題にも研究的側面のみならず,地域社会問題としても関わっており,農家の方たちと地下水塩水化の推移を監視しているところである.
現在は、上記のほかに、降った雨のどれだけが地下水になり、最終的にはどれだけの地下水が海域に流出するのかを評価するために、「有明海北西部における海底地下湧出水の水量および水質変換機構の解明に関する研究」を、塩水化地下水問題を抱える元岡・桑原地区において「伊都キャンパス周辺の地下水の持続的水資源利用に関する研究」、バングラディシュの広範囲に見られる地下水のヒ素汚染に関し、安価で容易にヒ素を除去する基礎的知見を得るために「地下水中のヒ素の動態解明に関する研究」を、地球温暖化に伴う異常気象として少雨・渇水時の水資源として「下水処理水の農業用水への有効利用に関する研究」などを行っている。
 最後に長期的には、「健全な水循環系(流域を中心とした一連の水の流れの過程において、人間社会の営みと環境の保全に果たす水の機能が、適切なバランスの下に、ともに確保されている状態)構築」という非常に純粋で大きなテーマを常に念頭に置き、表流水・地下水系の健全な循環を考え、今後も「何が最も健全な水循環か?」を問いつづけ、その真理に近づく研究を続けたい。

[教育活動]
 修士課程の大学院生および学部の卒業研究生に対する指導を行っている。基幹教育の授業では「図形科学」、「水の科学」(分担)、「身近な地球環境の科学」(分担)、「環境と防災」(分担)、「環境調和型社会の構築」(分担)、学部の授業では主に「上下水道および水資源工学」、「水文学」(分担)、留学生には「Water Supply and Water Resources Engineering」を担当している。大学院の授業では「地下水環境システム論」(隔年)、「Groundwater Environmental Systems」(隔年)、また2コマの分担であるが国際環境特別コース(International Special Course(Practical Environmental Engineering, Common Lecture3))を担当している。
 研究室では大学院生および卒業研究生に対して個別の研究打ち合わせ、実験指導、ゼミおよび検討会を行っている。学生に対して学術・研究分野だけでなく倫理・道徳面での指導も行っている。
 平成27年度入学の学生担任としてクラス指導および生活相談を行っている。
 全学および部局のFDに毎年参加し、教育改善及び教育方法の向上を図っている。

[国際連携活動]
 国際共同研究や国際会議を通して、海外の研究者と交流を行っている。平成21年度は大連理工大学から研究室に訪問があり情報交換を行った。
 地下水に関する国際研究集会の企画・立案に実行委員として参画し、国際学術活動を行った。
 国際学術誌における査読を行っている。

[社会貢献活動]
 地下水学会において国際委員として学会活動に参画している。
 元岡農業用地下水対策検討委員会において、地元と九州大学、自治体(福岡市)との連携により、九州大学伊都キャンパス周辺の水環境問題に取り組んでいる。
 福岡県、福岡市、糸島市など水環境分野での審議会委員を務めている。
 平成21年度はオープンキャンパスにて「伊都キャンパスの自然環境」に関する見学会を行った。
 高等学校にて「出張講義」を行っている。

[大学運営]
全学の環境ワーキンググループ委員として,新キャンパス内外に関わる水問題,環境問題の解決にあたっている。環境ワーキンググループでは次に示すような活動を行っている.
 1998年,九州大学統合移転事業の造成基本計画が了承され,環境ワーキンググループは,九州大学統合移転事業の環境影響の予測評価を行うために設置された.1999年,環境影響評価準備書を公開し,環境影響評価書を2000年2月にとりまとめた.環境影響評価書の意見と回答に基づいて,引き続き,環境監視を行うこととなり,学外専門家を入れた環境監視委員会が設置されるとともに,同委員会に諮るための資料について,環境ワーキンググループで事前評価等を行う役割を担うことになった.
環境ワーキンググループでは,九州大学統合移転事業に関し,同事業を環境に十分配慮しながら進めるため,周辺環境の現況や予測・評価,環境保全措置について審議を重ねている.
九州大学が年度毎に実施している環境監視調査に関して,問題が生じた時の問題点の検討と対応,環境監視調査報告書の内容の検討が環境WGの主な活動内容である.当ワーキンググループでは、新キャンパス建設に伴う水循環系保全整備計画を作成することを目的として、以下の検討を実施し2004年7月に完成した。
(自然の水循環系)
・ 雨水浸透、地下水涵養に関する保全目標の検討
・ 雨水浸透施設等の整備に関する検討(施設量、配置等)
・ 効率的な防災調整池計画の検討(河川整備との連携等)
(人工的な水循環系)
・ 年間給排水量の検討
・ 発生汚濁負荷量と排出汚濁負荷量の検討
・ 再生水の有効活用方策の検討
・ 渇水対策、新たな水資源確保方策の検討
この詳細は、http://suisin.jimu.kyushu-u.ac.jp/archive/examresult/water/index.htmlを参照されたい。
平成22年度からは環境WG長に担当理事・副学長から任命されている。
 全学の緑地管理計画ワーキンググループ委員として大学運営に協力している。
 全学の農場計画ワーキンググループ委員として大学運営に協力している。
 試験監督に関する業務を行っている。
 部門内に設置された衛生・環境に関する委員の業務を行っている。
 研究室内の業務(会計、備品、安全、衛生の管理業務)を行っている。
 

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