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尹 聖昊(ゆん そんほ) データ更新日:2016.10.25

教授 /  先導物質化学研究所 先端素子材料部門 素子材料工学


大学院(学府)担当

学部担当

炭素資源国際教育研究センター、炭素資源学特論IV
炭素資源国際教育研究センター、炭素資源学特論III(英語授業)
炭素資源国際教育研究センター、炭素資源学特論IV
炭素資源国際教育研究センター、炭素資源学特論III(英語授業)
工学部 エネルギー科学科 エネルギー科学 エネルギー物質工学実験I
工学部 エネルギー科学科 エネルギー科学 エネルギー物質工学演習
工学部 エネルギー科学科 エネルギー科学 エネルギー物質工学実験I
炭素資源国際教育研究センター、炭素資源学特論III(英語授業)
炭素資源国際教育研究センター、炭素資源学特論IV
工学部 エネルギー科学科 エネルギー科学 エネルギー物質工学演習
総合理工学府量子プロセス理工学専攻

その他の教育研究施設名

役職名

炭素資源国際教育研究センター 副センター長
炭素資源国際教育研究センター 副センター長


電子メール
ホームページ
http://carbon.cm.kyushu-u.ac.jp/
機能性先端炭素材料研究室
尹研究室 .
http://carbon.cm.kyushu-u.ac.jp/
機能性先端炭素材料研究室
尹研究室 .
電話番号
092-583-7959
FAX番号
092-583-7897
取得学位
工学博士
専門分野
炭素材料工学
活動概要
 高性能、高機能性炭素材料及びその前躯体の分析、精製、合成、構造解析、及び高度応用に関する研究を25年以上に亘って続けている。主な研究対象は、(1)炭素ナノ繊維(CNF)及びそのエネルギー・環境デバイスへの応用、(2)高性能・高機能性炭素材の前躯体である等方性ピッチ、液晶ピッチ、コークス、高性能炭素繊維及び活性炭素繊維、Li-ion電池用負極材、高容量キャパシタ用電極材の開発、(3)活性炭又は活性炭素繊維を用いた環境改善研究、及び(4)石炭と石油の高度利用に関する研究である。
(1) 2001以前の研究
 学位後、韓国のPOSCO、ハンハ石油化学(株)にて、高性能炭素繊維の開発、ナフタタールを用いた等方性ピッチの開発及び電池用ハードカーボンの開発研究を行った。ナフタタールを用いた炭素材前躯体用等方性ピッチの開発においては、新規の合成法で200トン/年のピッチ製造プラントを成功させ、商品化の経験をした。
 1999年~2000年間、米国のNortheastern 大学のR.Terry K. Baker教授の研究室にて、CNFの新規合成と水素吸蔵への応用研究を行い、アメリカの生活を経験した。
(2) 2001年以後の研究
(a) ナノ炭素関連の研究
 2001年から先導物質化学研究所にて、CNFの新規合成、構造解析及びエネルギーデバイス及び環境触媒の応用研究として、(1)CNFの選択的大量合成法の開発(JEMCO、Suntel(株))、(2)環境触媒としての応用(CRESTチーム研究、2003~2008年)、(3)エネルギーデバイスへの応用(燃料電池、(NEDO、2004~2009年、TOYOTA(株))、Li-ion電池用負極材(JSTシーズ、JST実用化研究、企業との共同研究(松下電池工業(株)、住友ベークライト(株))、高炉用の耐熱煉瓦の開発(文部科学省ナノ支援事業、JST A-step、黒崎播磨(株))等の研究を行っている。2005年にはCNFの新規構造を見出し、2007年~2010年にかけて国際特許(ICP、物質特許)を得ている。2003年九州大学TLOを通じ、韓国のSuntelにCNF合成技術を移転し、Suntelによって燃料電池用CNF触媒を既に商品化している。2006年には松下電池工業にCNF-Si及びCNF-TiSiのナノ複合材の合成法を技術移転し、現在商業化に向けた研究が続けられている。2011年から2013年度まで3年間戦略的創造研究推進事業(ALCA)分科会名「蓄電デバイス」分野の「ナノゲート原理を用いた革新的二次電池用負極材の開発」をJST ALCA課題として実行した。
(b) 機能性炭素材の研究
 機能性炭素材及びその前躯体に関する研究は主に企業との共同研究で行っている。高性能炭素繊維用液晶ピッチの開発研究((2007~2009年、JFE化学)、Li-ion電池負極用黒鉛材の開発(2007年~2010年、三菱商事)、カーボンブラック用燃料改善に関する研究(2009~2011年、東海カーボン)、人造黒鉛の収率向上に関する研究(2010~2011年、イビデン)及びコールタールを用いた高性能炭素材の開発(2010~2014年、POSCO(RIST))を行っている。特に、韓国のSK Innovationとは「自動車車体用ピッチ系炭素繊維の開発」に関する研究を2年間続けている。現在、昭和電工、神戸製鋼および韓国Yusung Telecomとピッチ系炭素繊維の開発を行っている。
 機能性炭素材の研究においては、伝統の炭素材の概念に先端のナノ炭素の概念を理想的に混ぜ込み、更なる合成法や物性の革新を試みている。
(c) 活性炭及び活性炭素繊維の合成と応用研究
 先代から行っている吸着機構による環境改善研究を引き続き行っている。特に、活性炭細孔のサイズ及び形態の機能特性の解明に加えて細孔の表面組成並びに深さによる新規概念の機能特性の開発に関心をおいて研究を行っている。
 電界紡糸で製造した炭素ナノ繊維を前躯体とし、窒素を大量含有した浅い細孔の活性炭素繊維を用いたシックハウスガス(HCHO)の除去(2008~2009年、KRI)、腎不全治療用球状活性炭薬の開発(2008~2010年、旭有機)等を行い、活性炭の新規応用法を開拓している。
 活性炭素繊維を用いた超低濃度NOxの除去は、日中間の国際共同研究(2007~2010年、JST-MOST)を行い、中国の北京市に実物を設置するまで成果をあげている。2012年から2017年までの5年間JST CREST課題(分担)としてHeat Pump用高容量新規活性炭の研究を行っている。
(d) 石炭と石油の高度利用に関する研究
 先代からの石油の転換研究に加え、石炭の高度利用のためのガス化転換に関する研究を行っている(2008~2012年、NEDO、2008年~2011年、JCOAL)。さらに、褐炭等の低品位炭のコーキングによる高度利用を目指し、インドネシアと豪州との国際共同研究を行っている(2010~2013年、インドネシア(NEDO)、2010~2013年、豪州(九電‐NEDO))。石油は主に重質油の改質研究(水素化及び水素化クラッキング、脱メタル)研究を国際共同研究(2008~2018年、JCCP-Saudi、Kuwait)と海外資金を貰って(2009~2011年、SK(韓国))行っている。今後資源不足による更なる重質油の改善研究に備えて分析装備等の充実化を急ぎながら技術伸展を試みている。

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