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岡田 重人(おかだ しげと) データ更新日:2016.10.24



大学院(学府)担当

エネルギー基盤技術国際教育研究センターエネルギー貯蔵部門
九州大学シンクロトロン光利用研究センター
京都大学学際融合教育研究推進センター

学部担当

その他の教育研究施設名



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取得学位
理学博士
専門分野
固体化学、無機化学、電気化学
活動概要
【イノベーションに関する学術的実績(次世代Liイオン電池用オリビン型LiFePO4正極発見)】
 次世代Liイオン電池用新規正極オリビン型LiFePO4発見のきっかけとなったテキサス大との本共著論文(J. Electrochem. Soc., 144, (1997) 1609.)を期に世界の正極活物質の研究トレンドが二次元層状酸化物系から三次元リン酸ポリアニオンへ大きく転換(引用件数959件)した。我が国における将来の電気自動車時代の到来を見据え、安価で安全な次世代正極として鉄系正極活物質の探索研究に注力し、これまでに出願した166件中、51件について特許を取得済で、オリビン型LiFePO4や三方晶FePO4、ナシコン型Fe2(SO4)3をはじめとする鉄系正極の主要な物質基本特許の多くを網羅している。中でもオリビン型LiFePO4正極の基本物質特許第3484003号及び第3523397号は、次世代Liイオン電池用正極特許中、最強個別特許1位、2位の評価を各々獲得(特許調査会社Patent Resultレポート)しており、本LiFePO4は、低コスト低環境負荷次世代正極の本命として既にアコードPHEV等、国内外EVに採用されはじめている。
【イノベーションに関する応用的実績(LiFePO4一貫製造プロセス開発)】
 これまで手がけてきた鉄系正極の中でももっとも実用性に富むLiFePO4に注力して、リン酸塩正極特有の導電性とサイクル性、量産性に関する3つの課題解決のため、H12年から4年間半に及ぶ三井造船との共同研究により、熱分解炭素被覆二段階固相焼成法を開発し、本事業化の中核となる都合6件の一連のLiFePO4共願改良/製造特許、2件の国外特許が成立済である。
【イノベーションに関する実用的実績(年産2100トン規模のオリビン型LiFePO4正極粉市販化)】
 上記製造特許4297429号や4297406号の量産プロセス技術をベースにオリビン型LiFePO4正極粉製造会社としてM&Tオリビン(資本金5億円)が、H23年末、三井造船と戸田工業の共同出資で設立された(2011年12月16日付日経産業新聞)。これらの功績により、2013年度産学官連携功労者表彰・文部科学大臣賞、2013年度IBA Technology Award等を授賞した。
【その他のイノベーションへの取り組み】
 次世代蓄電池に関する国家プロジェクトとしてH19〜23年度NEDO次世代自動車用高性能蓄電システム技術開発「ポスト鉄オリビン系高性能リチウム二次電池の研究開発」、H21〜25年度文科省元素戦略「エコフレンドリーポストリチウムイオン二次電池の創製」、H21〜27年度NEDO革新型蓄電池先端科学基礎研究事業「高容量、高電位に結びつくフッ化物系活物質」、H24〜33年度国家課題対応型研究開発推進事業文科省新元素戦略(研究拠点形成型)「実験・理論計算科学のインタープレイによる触媒・電池の元素戦略研究拠点」に参画し、正極に関してはレアメタルフリーの鉄系からメタルフリーの有機系へ、負極に関しては、高エネルギー密度のLiから低コストのNa、さらには大容量多価イオン系Mgへ、電解液に関しては、高信頼性のナシコン型全固体電解質から不燃性水系電解液へ、反応機構に関しては、インサーション反応からコンバージョン反応へと、様々なアタックルートから蓄電立国のキーデバイスとなる高コストパフォーマンスの大型蓄電池の実現を目指した研究開発を遂行している。

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