九州大学 研究者情報
著書一覧
加藤 聖子(かとう きよこ) データ更新日:2024.04.23

教授 /  医学研究院 臨床医学部門 生殖発達医学


著書
1. 加藤 聖子, ヒトパピローマウイルス(HPV)ワクチンについての正しい理解の新党のために~子宮頸がんから命を守るためにできること~, 福岡県医報, 1572: 13頁, 2024.02.
2. 加藤 聖子, 性分化疾患 今日の治療指針~私はこう治療している~
, 医学書院, 65:1308, 2023.01.
3. Yagi H, Kato K, Chapter5; The Role of G Protein-Coupled Receptor Signaling in Gynecologic Malignancy
Molecular Diagnosis and Targeting for Gynecologic Malignancy
, Springer, 10.1007/978-981-33-6013-6, 57-70, 2021.03, G protein-coupled receptors(GPCRs) are seven transmembrane receptors that represent the family of cell surface receptors. Ligand binding induces conformational changes in GPCRs, which lead to the activation of their associated heterotrimeric G proteins. GPCR signaling regulates diverse biological functions, including cell proliferation, migration, and angiogenesis. Cancer cells can co-opt the activity of GPCR signaling to proliferate autonomously, evade immune detection, increase their nutrient and oxygen supply, invade their surrounding tissues, and metastasize to other organs, Dysregulation of GPCR signaling, induced by elevated expression of GPCRs, G proteins, or their ligands as well as activating mutations of these genes, contributes to the progression of various human cancers. Although GPCRs are associated with cancer progression and represent one of the most druggable molecules, there are relatively few cancer treatments targeting these receptors. Therefore, by better understanding the molecular mechanisms underlying GPCR function in cancer, we can identify novel strategies for cancer diagnosis, prevention, and treatment. We present here our current understanding of many roles of GPCR signaling in the progression of gynecologic malignancy and the potential benefits of targeting GPCRs and signaling circuits in cancer treatment.
Keywords GPCR・G protein・Mutation・Inflammation・Angiogenesis Metastasis・LPA.
4. 加藤聖子, 診療ガイドラインUP-TO-DATE 2014-2015, メディカルレビュー社, 816-855頁, 2014.05.
5. Kato K, Wake N, Contribution of estrogen receptor α and progesterone receptor-B to oncogenic K-Ras-mediated NIH3T3 cell transformation.:Cell and Molecular Biology of Endometrial Carcinoma, Springer-Verlag Tokyo, 207-218, 2003.01.
6. 加藤聖子、和氣徳夫, 婦人科腫瘍, 中山書店, 看護のための最新医学講座 31 医学と分子生物学 372-378, 2003.01.
7. 加藤聖子, rasとそのシグナル, 中山書店, 41,19-42, 2001.01.
8. 加藤聖子, 女と男のディクショナリー HUMAN+
「女と男って、どこが違うの?」
, 日本産科婦人科学会, 12-13, 2014.09.
9. 加藤聖子, 女と男のディクショナリー HUMAN+
「産婦人科デビューの不安、解消します」
, 日本産科婦人科学会, 22-23, 2014.09.
10. Kato K, Pathogenesis of endometrial cancer
Current Approaches to Endometrial Cancer.
, Future Medicine, 18-32, 2014.11.
11. 加藤聖子, 子宮肉腫 今日の治療方針 私はこう治療している 2014, 医学書院, 1173頁, 2014.01.
12. 加藤聖子, 子宮内膜増殖症
今日の治療方針 私はこう治療している 2015
, 医学書院, 1221-1222, 2015.01.
13. 加藤聖子, 今日の治療方針 2016年版
子宮体癌
, 医学書院, 1319頁, 2016.01.
14. 安永昌史、加藤聖子, 産科婦人科疾患最新の治療2022-2024
子宮の腫瘍・類腫瘍 子宮体癌
, 株式会社南江堂, 231-4, 2021.12.
15. 大神達寛、吉田祥子、加藤聖子, 婦人科腫瘍 治療アップデート
第2章 子宮体癌 4.トランスレーショナルリサーチ
, 中外医学社, 117-32, 2020.09, 子宮体癌は先進諸国において最も頻度の高い婦人科悪性腫瘍であり、日本人女性における罹患率も増加している。1975年に10万人あたり1.6人だった粗罹患率は2017年には22.8人まで著増し、その生涯罹患率は1.8%と計算される。増加の背景には、女性の社会進出に伴う非婚化・晩婚化に加えて結婚している女性の出生率低下、食生活の欧米化による肥満や糖尿病の有病率増加などがあり、多くが持続的かつ過剰なエストロゲン刺激に起因するリスクの増加と考えられる。
大部分の子宮体癌は散発性であるが、およそ5%は遺伝性と考えられている。代表的な遺伝性腫瘍症候群のLynch症候群は子宮体癌の2~5%を占め、Lynch症候群の女性における子宮体癌の生涯罹患率は最大で70%に及ぶ。Lynch症候群は常染色体優性遺伝形式を示し、DNAミスマッチ修復(mismatch repair:MMR)遺伝子であるMLH1,MSH2,MSH6,PMS2の1つに生殖細胞系列変異を認める。MMRタンパクはDNA複製エラーから起こる塩基の誤対合や挿入・欠矢を修復することで、ゲノムの完全性の維持を担っている。そのため、MMR遺伝子に変異があると、さまざまな遺伝子の異常が蓄積して発がんが誘導されると考えられる。MMR遺伝子の変異はマイクロサテライト領域の反復配列の繰り返し回数にも影響を及ぼし、マイクロサテライト不安定性(microsatellite instability:MSI)として検出されるようになる。
このように、近年は遺伝性・散発性に関わらず子宮体癌の発がん・進展機構の包括的な解明が進んでおり、分子標的治療の標的となりうる分子やシグナル経路も数多く同定されている。また、分子プロファイルによる新たな分子サブタイプ分類も提唱され、組織型による分類よりも予後をよく反映するとともに、層別化治療への足掛かりとして注目されている。本稿では、分子サブタイプ分類と分子標的治療、そして子宮体癌でもその存在が推測されるがん幹細胞について解説する。.
16. 江頭活子、@加藤聖子, スタンダード小児内視鏡外科手術
Ⅱ手術術式編 泌尿器・生殖器 膣無形性(MRKH)
造膣術(人工真皮利用)
, メジカルビュー社, 387-9, 2020.05, Mayer-Rokitansky-Küster-Hauser(MRKH)症候群はミュラー管の発生異常による疾患であり、子宮および膣を欠損しているが、卵管は存在していることが多い。また卵巣は生殖堤由来であるため欠損はしない。発生頻度はおよそ4,000~5,000に一人である。MRKH症候群では子宮がないため妊娠ができないこと、膣がないため性交不能であることが問題となる。子宮欠損については、解決法は簡単ではなくここでは述べない。
造膣術には非観血法と観血法がある。近年非観血法で9割以上の成功率があること、また不成功であった場合でも、再手術による修正がしやすいという理由でこれを第一選択とする報告もある。患者本人の自己拡張による方法は患者の毎日の努力を必要とし、実際にはそれほど簡単ではないため、筆者らは手術による造膣を行っていることが多い。
観血法は膣のあるべき場所を掘削して膣を作成するが、そのままでは癒着して閉鎖するため、この内面をさまざまなもので覆うことになる。覆うために使用する組織として腸管(Ruge法)、腹膜(Davydov法)、皮膚(McIndoe法)などがある。McIndoe法は、人工的に作成した新しい膣内腔を大腿や殿部からデルマトームを用いて作成した皮膚片で覆う。McIndoe法では外陰部からの操作のみですみ、侵襲は非常に局所的であるが、原法では皮膚採取部位に瘢痕が残るため、この欠点を改良できるのが皮膚の代わりに人工真皮を用いた改良McIndoe法であると考える。.
17. 江頭活子、@加藤聖子, Science and Practice産科婦人科臨床シリーズ6 女性ヘルスケア
2章 女性ヘルスケアの初期診断 問診・診察・検査
    
, 中山書店, 2019.04.
18. 総編集:藤井知行、専門編集:加藤聖子, Science and Practice 産科婦人科臨床シリーズ 6 女性ヘルスケア, 中山書店, 2019.04, 思春期・妊娠期・生殖期・更年期・老年期を対象とする産科婦人科領域で,女性ヘルスケアは4つ目のサブスペシャリティとして重要性が増している。月経回数の増加による生殖期の弊害と閉経後40~50年に及ぶ老年期はこれまでの常識を覆し,生殖内分泌学・婦人科腫瘍学に加え,運動器・泌尿器・皮膚・循環器など幅広い分野の研究成果が欠かせなくなっている。 全身を診る知識と的確な診断技術を紹介。.
19. 日高庸博、加藤聖子, 産科婦人科疾患最新の治療2019-2021
D.3 産褥期の精神障害
, 南江堂, 119-121, 2019.05, 産褥期は精神疾患の好発時期であり、これは、分娩に伴う心理的および生理的因子の変更により精神疾患が誘発されるためと考えられている。産後発症の精神障害は「マタニティブルーズ」「産後うつ病」「産後精神病」に大別される。
・治療のための診断と検査
・治療
・処方例
・ピットフォール・患者説明のポイント.
20. 加藤聖子, 今日の治療方針 2018年版 「子宮肉腫」, 60:1315-1316, 2018.01, 悪性軟部腫瘍治療薬としてバゾバニブ(ヴォトリエント)に加えてトラベクテジン(ヨンデリス)、エリブリン(ハラヴェン)が承認を受け、子宮肉腫への治療効果が期待される。.
21. 吉田祥子、加藤聖子, 先端医療シリーズ48 臨床医のための最新産科婦人科
第11章 婦人科がん治療の近未来展望 3. がん幹細胞の概念と新しい婦人科がん治療開発
, 寺田国際事務所/先端医療技術研究所, 183-186, 2017.08, がん治療は時代とともに進歩を遂げているが、治療開始時から治療が奏功しない症例や、手術療法や化学療法、放射線療法がいったん奏功したように見えてもその後治療抵抗性となり、再発や転移をきたす症例が存在する。がんの根治に向けては、治療に難渋する症例に対しての治療法の開発が課題となっているが、がん幹細胞はその開発において重要な役割を担っていると考えられている。
本稿ではがん幹細胞について概説し、がん幹細胞に対する治療開発の現状について、婦人科がんを中心に述べる。.
22. 矢幡秀昭、園田顕三、加藤聖子, 先端医療シリーズ48 臨床医のための最新産科婦人科
第10章 婦人科がん手術療法の進歩 3. センチネルリンパ節ナビゲーション手術
, ㈱寺田国際事務所/先端医療技術研究所, 167-170, 2017.08, 婦人科がんにおけるリンパ節郭清は正確な進行期の決定や再発リスク分類としての意義は確立されているため、子宮頸癌、子宮体癌、卵巣癌、外陰癌の根治手術においてそれぞれの所属リンパ節である骨盤リンパ節、傍大動脈リンパ節、鼠径リンパ節に対して系統的郭清が行われることが多い。一方で、リンパ節郭清が行われた結果生じるリンパ浮腫やリンパ管炎は術後のQOLを著しく損ね、非可逆的なリンパ浮腫を生じた場合は根治的な治療は望めない。そのため、リンパ節転移が陰性と考えられる症例に対しては系統的リンパ節郭清を省略する縮小手術が望まれる。センチネルリンパ節(SLN)とは腫瘍から最初にリンパ流が到達するリンパ節であるが、乳癌や悪性黒色腫ではその理論的妥当性が証明され、既に保険収載されている。婦人科がんにおいてもSLNの転移陰性が術中に証明されれば、不必要なリンパ節郭清を施行しないことにより先述した術後合併症は回避可能である。そこで、本稿では婦人科がんにおけるセンチネルリンパ節ナビゲーション手術(sentinel node navigation surgery;SNNS)について概説する。.
23. 安永 昌史、加藤 聖子, 1336専門家による私の治療2017-18年度版
子宮体癌・子宮内膜増殖症
, 日本医事新報社, 1464-66, 2017.08.
24. 河野善明、加藤聖子, 産科婦人科疾患最新の治療2016-2018.
4. 付属器(卵巣, 卵管)の腫瘍・類腫瘍 a. 卵管がん
, 南江堂, 298頁, 2016.02.
25. 福嶋恒太郎、加藤聖子, 産科診療Q&A 一つ上を行く診療の実践
Q53 妊婦に悪性腫瘍がみつかりました。妊娠管理はどうすればいいでしょうか。
, 中外医学社, 234頁, 2015.04.

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