九州大学 研究者情報
研究者情報 (研究者の方へ)入力に際してお困りですか?
基本情報 研究活動 教育活動 社会活動
渡部 行男(わたなべ  ゆきお) データ更新日:2017.09.15

教授 /  理学研究院 物理学部門 物性物理学


大学院(学府)担当

理学府 物理学専攻 量子微小物性

学部担当



ホームページ
取得学位
博士(工学) 東京大学 1991年
専門分野
電子物性 
活動概要
量子微小物性A 担当 (2010年以降、公式に量子微小物性B荒井准助教と別組織)
微小極限の物質と物性の原理的問題。当面微小極限に原理的問題があり発展が著しい強誘電体に注力している。
強誘電体は、磁性体と対比して理解される物性であるが、その発見は強磁性体より2000年以上遅れた。このためと1960-70代構造相転移からの理解の成功のため、ミクロな機構や電子的観点は極く最近まで見直されることが少なかった。近年、酸化物強誘電体を3次元的に100nm以下の大きさにして集積回路に応用する工学研究が進でいる。しかし、このような試みには強誘電体の古典的理解では寸法効果による様々な問題が予想される。このため、この応用における困難そのものが、原理的な問題であると考えられて矛盾ないように思われていた。しかし、電子的に再度これらの問題を見直すと、現在の問題は古典的理解の綻びを示すものであると考えられ、基礎でも静かに革新が進もうとしている。このような立場から、1)表面物性からみる強誘電体物性の解明、2)強誘電体極表面の原子レベル/マクロ物性の理解、3)従来は考慮されなかった強誘電体における電子効果と電子と分極の結合した新しい電子系の解明、4)強誘電体での新しい半導体としての可能性と特性、5)これらを理解するための手法の開発等を行なっている。1)−4)は実際には1つの研究を成果から分類したものとも見れる。本研究は、強誘電体の微小極限を基にした、協同現象の理解(特に微小極限)、生物へつながる複雑性-階層性の問題の有用な模型ともみなせる。

主な研究成果
1. 光磁気ディスクの基礎主担当(国内国際特許成立)大規模実用生産化
2.実用生産化に用いられたピッチ系カーボンファイバーの高強度化の原理
3.記録保持特性を持つ強誘電性によるFETの世界最初の提案と実証(論文、日本特許米国特許成立)
4.記憶保持する非破壊的抵抗可変現象の発見(R-RAMの原理、ただしPhillipsと独立に同時)
5.強表面体表面の電子伝導層の世界最初の発見

略歴
1980 東京大学理学部地球物理学科卒
1982 同理学系研究科地球物理学専攻(宇宙科学研究所大林研究室)修士修了
1982-1995 三菱化学総合研究所 所員-主任研究員
1983-1984 京都大学工学部電子工学科 高木研究室 国内留学(研究員)
1987-1989 Princeton大学電気工学科 Tsui研究室 客員研究員
1995-2001 九州工業大学工学部電子工学科 助教授
1998 Bell研究所(Murray Hill)物理部門 客員研究員(コンサルタント)
2000 IBM Zurich研 物理部門 客員教授 (ホスト:Dr. Bednorz)
2001-     九州大学理学研究院物理部門 教授
2004.4-2007.3 日本学術振興会学術システムセンター 研究員
2007.4-2008.3 豊田理化学研究所 研究嘱託

引用指数2014.1(IS) 20 [第一著者論文のみのIS 19]

九大関連コンテンツ