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藤原 惠洋(ふじはら けいよう) データ更新日:2016.03.31

教授 /  芸術工学研究院 環境デザイン部門 建築史学・文化財学


大学院(学府)担当

学部担当

芸術工学部 芸術情報設計学科 芸術情報設計学 芸術文化環境論、芸術文化企画演習、芸術文化施設論、海外フィールドワーク、芸術情報総合演習、芸術情報プロジェクト演習、芸術情報設計概論、コアセミナー、デザイン史入門、卒業研究1、卒業研究2

役職名

芸術工学研究院芸術工学専攻  芸術工学府環境・遺産デザインコース長


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ふ印ブログ ふ印ラボ(九州大学大学院芸術工学研究院 芸術文化環境論講座 藤原惠洋研究室)のブログへようこそ
建築史家でまちづくりオルガナイザーこと、藤原惠洋(ふじはらけいよう)教授の活動と、通称ふ印ラボ(ここで「ふ」の文字は意味深長なのでちょっと解説を。ひらがなの「ふ」は「不」の草体。カタカナの「フ」は「不」の初画を指しています。そのまま解釈すれば「つたない」かもしれませぬ。しかし一歩踏み込んで「不二」とも捉え「二つとないもの」を目指そう、と呼びかけています。ゆえに理想に向けて邁進する意識や志を表わすマークなのです。泰然・悠然・自然・真摯・真面目・愚直を生きる九州大学大学院芸術工学研究院芸術文化環境論藤原惠洋研究室というわけ、です!)の活動の様子をブログを介して多くの同人・お仲間・みなさまにお伝えしています。 コミュニケーションや対話のきっかけとなるようなコメントもお待ちしております! .
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九州大学大学院芸術工学研究院環境デザイン部門/芸術工学府環境・遺産デザインコース/芸術工学部芸術常用設計学科/芸術文化環境論藤原惠洋研究室のHPへようこそ。 .
電話番号
092-553-4529
FAX番号
092-553-4529
取得学位
日本近代建築における和風意匠の歴史的研究
専門分野
日本近代建築史学
活動概要
 所属する専攻および講座は芸術工学研究院芸術工学専攻環境デザイン部門建築史学・文化財学講座である。研究専攻は、日本近代建築史学ならびに芸術文化環境論を基盤としながら、産業技術史研究、文化政策学研究、文化資源学研究、文化経済学研究へと展開と深化を遂げてきている。
 もとより建築・都市・生活空間の諸相を跡づける日本近代建築史学を嚆矢とするが、実証的歴史学の知見から研究テーマの自己拡張を続ける中、幕末・明治以降の日本とアジアの近代化が相互に織りなす連携と共振作用を歴史的文脈の中で跡づけることに大きな関心を施肥してきた。
 とりわけ日本近代建築史学においては、わが国における「洋風化」を旨とした外発的近代化を評価してきた建築文化の中において、内発的かつ自己省察的とも言える「和風化」過程の意味論的分析を通し、近代日本の建築と都市を通したアイデンティティ醸成の経緯を跡づけてきた。そこから発展的に、明治以降の日本文化形成過程におけるナショナリズムの興隆と内省的表現過程を検討してきており、その観点は遥か19世紀西欧から逆照射する視点をも包含している。
 元来の研究基盤は建築史学であることを矜持とする。直接的な指導を故村松貞次郎東大名誉教授(建築史家・近代建築技術史・明治建築論・建築評論・大工道具論・生産技術史・グラバー住宅黎明期調査評価者)に仰ぎ、同門には、藤森照信東大名誉教授(建築史家・都市史家・元祖建築探偵・路上観察学会創設メンバー・野蛮ギャルド建築家)、堀勇良元文化庁建造物課主任調査官(建築史家・元祖建築探偵・鉄筋コンクリート技術受容史学)、西澤泰彦名古屋大学大学院教授(建築史家・旧満州地区植民地建築都市史)等が居並ぶ。
 自己の学問的基盤を強化する過程で、実証的歴史学、デザインサーヴェイ学、芸術文化論、文化政策学、文化資源学、文化経済学等を展開しながら相互の補完作用を見ている。本学における教育実践・研究活動の主軸としている「芸術文化環境論」は、1997年に独自の観点から芸術文化領域と社会の橋渡しを意図して創出した黎明期の学際領域であり、現在は東京藝術大学、神戸大学、早稲田大学等を媒介として全国的に重要な芸術文化学領域を揺籃してきた。
 芸術工学研究院環境デザイン部門建築史学・文化財学講座、ならびに芸術工学府環境・遺産デザインコース遺産理論講座に所属し、学府教育では文化遺産の保護と社会的活用に焦点を絞り文化遺産を用いた地域再生への取り組み事例の検証を進めている。ここでは世界文化遺産から文化的景観や指定文化財、登録有形文化財に至る対象を幅広くとらえつつ実証を展開している。一方、学部教育では芸術情報設計学科芸術文化論講座に所属し、地域固有の芸術文化資源への着目を促す実証的な地域フィールドワーク学習を導入展開している。より包括的な芸術工学部における学部教育では、芸術文化環境論、芸術文化企画演習、芸術情報プロジェクト演習、芸術情報総合演習、芸術文化施設論、デザイン史入門、海外フィールドワークを通し、具体的な地域社会を対象とし固有の文化資源の再発掘と活用策のデザイン提案を通し地域再生を先導する実践的プログラムを創出してきた。さらに芸術工学府における大学院教育では環境・遺産デザインコースに所属し、芸術文化環境特論、国際文化遺産保護法、環境・遺産デザインプロジェクト演習1、3を担当している。さらに2008年度から2012年度まで5年間にわたり展開した大学院HME育成ユニットでは、ホールマネジメント講座の本学常勤教員として、芸術文化と環境、を論じ、多数の受講生に対して芸術文化を社会環境面と文化政策面から理論づけることで貢献してきた。
 社会活動は学問的足場を基にしながら、建築史家として、まちづくりオルガナイザーとして、文化政策指導者として多岐に渡っている。建築史家としては、1980年代より幕末・明治以降の日本近代建築遺構を対象とした総合的な遺構調査の枢軸となった「日本近代建築総覧」事務局作業を基盤に全国的な調査研究ネットワークの中心軸をつとめ、全国的な遺産状況、近代建築に関する基礎データーと建築史学的評価の整備、保存・保全、再生と利活用、等幅広い観点から日本近代建築史学研究領域に貢献してきた。近年は文化庁補助事業で展開中の各都道府県近代和風建築総合調査に対する専門家としての指導的役割を果たしている。また各地に現存する近代建築遺構を対象として行った国登録有形文化財化に対し先導的な貢献を果たしてきた。さらに、2012年度より文化庁文化審議会世界文化遺産特別委員会委員として、わが国の世界遺産政策に参画、とりわけ日本国内候補の選考に関わり、世界文化遺産に関する総合的包括的な知見を社会還元する役割を果たしている。同時に日本ICOMOS国内委員会委員として専門的な観点から世界遺産研究に貢献している。
 一方、まちづくりオルガナイザーとしては、70年代終わりから住民参画型まちづくり活動の指導と実践を展開しており、参画型共生社会の実現に向け研究室をインキュベーターにした住民・行政・企業・非営利組織をつなぐ幅広い活動では定評がある。80年〜90年代、わが国におけるワークショップ草創期のファシリテーターとして、合意形成、政策形成、人材育成の独創的な方法論や研修プログラムを多岐に渡り創出してきた。こうした人材育成の波及効果は著しく、現在、九州・西日本で市民参加型ワークショップやファシリテーション活動において指導的活動を行う人材の多くに初動期の指導とパラダイム上での影響を与えている。
 さらに近年は文化政策指導者として、日本文化政策学会理事、文化経済学会〈日本〉理事、文化資源学会理事、文化庁長官表彰「芸術文化創造都市部門」選考委員会メンバー、日本芸術文化振興会芸術文化振興基金専門委員会メンバー、全国公立文化施設協会専門支援委員、福岡アジア文化賞委員会メンバー・同芸術文化賞選考委員会委員長、をはじめ、数多くの文化・芸術関連の政策立案審議会および委員会委員長の職務等を通し芸術文化政策の理論形成および実践最前線現場を総務する社会的役割が増えている。

以下、近年に至る主たる活動概要を年度別に列記する。

平成11年度 大木町ひとにやさしいまちづくり総合計画の調査研究 住民参加ワークショップの企画・指導・ファシリテーター 大木町まちづくり課
平成11年度 八幡校区魅力ある地域づくり提言書の調査研究 住民参加ワークショップの企画・指導・ファシリテーター 八女市八幡校区
平成12年度 山口市湯田温泉地区活性化に関する調査研究 住民参加ワークショップの企画・指導・ファシリテーター 山口市・21世紀の湯田温泉を考える会
平成12年度 日本カナダ吟遊ダンスプロジェクト「flight」の総合監修 
平成13年度 八女市中心市街地活性化に関する調査研究及び実践プログラムの提案 財団法人都市みらい推進機構・八女市商店街連合会・八女商工会議所による委嘱
平成13年度 まちなみ・みせなみ・元気づくりプロジェクトの企画・指導 八女市商店街連合会空店舗対策委員会
平成13年度 山口県柳井市 人・まち・自然の元気都市 第3次柳井市総合計画やない21世紀プランの調査研究 住民参加ワークショップの企画・指導・ファシリテーター 柳井市企画部企画課
平成13年度 八女市生涯学習拠点再整備構想策定の調査研究 八女市教育委員会
平成13年度 住民のボランティア活動を活かした歴史的文化的資源の保存活用と地域活性化に関する調査研究 文化庁文化財部建造物課 住民のボランティア活動を活かした歴史的文化的資源の保存活用と地域活性化に関する調査専門委員会
平成13年度 山口まちづくり塾の企画・指導 山口市・NPO法人山口まちづくりセンター
平成13年度 仁田原夢物語の指導 星野村立仁田原小学校
平成13年度 春日市文化振興マスタープラン策定における住民参加型ワークショップの企画・指導・ファシリテーター 春日市教育委員会
平成14年度 文部科学省生涯学習まちづくりモデル支援事業「わいわい春の祝いフェスティバル」の企画・指導・芸術監修 八女市・21世紀八女市文化と芸術のまちづくり実行委員会・文部科学省
平成14年度 赤煉瓦倉島倉庫調査報告 佐世保市赤煉瓦探偵団
平成14年度 天草2市8町合併天草新市建設計画策定の企画・指導・住民参加ワークショップのファシリテーター 天草2市8町合併協議会・国土交通省
平成15年度 「第2回わいわい春の祝いフェスティバル」の企画・指導・芸術監修 八女市 
平成17年度文部科学省採択子ども居場所づくり事業「八女こども芸術探偵団」ならびに「八女シアターワークショップ」の企画・指導・監修 八女市
平成18年度 八女市町村会館・中央公民館整備基本構想  『絆ホール(仮称)』の再生と創造〜次世代の八女市民を結ぶ八女市地域交流センターの創出に向けて〜 八女市
平成18年度 芸術文化環境学会(任意の研究会組織)を設立、第1回シンポジウム「翻訳劇の可能性」を開催。第2回シンポジウム「翻訳劇の実践」を開催。
平成18年度 九州大学社会連携事業「八女創造教育フィールド創成研究・冬の夜学校・コロキウム」5回講座シリーズの企画・監修・開催。
平成18年度 李粉善ファイバーアート展の企画・監修・ファイバーアートシンポジウムの開催。福岡アジア美術館
平成19年度 九州大学社会連携事業 八女フィールド創造教育センター構想「クリエイティブ・フィールドワーク『八面六臂で歩いて触れる八つの八女遺産』8回講座シリーズの企画・監修・開催。
平成20年度 九州大学社会連携事業「地域社会と大学エクステンション〜九州大学50周年記念講堂と八女市中央公民館の連関と連携」シンポジウムとワークショップの企画・監修・開催。
平成20年度 アジアを結ぶシルクロードの子ども達の絵展開催。福岡アジア美術館。
平成20年度 九州大学大学院芸術工学研究院公開講座「芸術の初源を探る」企画・監修・開催。
平成21年度 九州大学大学院芸術工学研究院公開講座「21世紀の「建築探偵」VS「考現学」入門」企画・監修・開催。
平成21年度 第4回福岡アジア美術トリエンナーレ シンガポール招聘現代美術ユニット・ポストミュージアムによるアートプロジェクト「フクオカ・リアリィ・リアリィ・フリー・マーケット」の公式サポート。福岡アジア美術館ならびに天神中央公園、警固公園、アジア太平洋フェスティバル等で開催。
平成21年度 日田市市民活動推進拠点B-Cafe において、シンガポール招聘作家ポストミュージアムによる「ヒタ・リアリィ・リアリィ・フリー・マーケット」サポート。日田市隈町B-Cafe。
平成21年度 九州大学大学院芸術工学研究院公開講座「建築の初源を探る」企画・監修・開催。
平成21年度 九州大学社会連携事業「八女文化創造・市民プロデューサー養成講座」シンポジウムと公開講座の企画・監修・開催。
平成22年度 九州大学大学院芸術工学研究院公開講座「近代化遺産VS世間遺産」企画・監修・開催。
平成22年度 九州大学社会連携事業「中世都市遺産菊池における市民と九大生の協働による千年風土時空資源の踏査と未来遺産デザイン 菊池千年風土時空探検隊」総括シンポジウムの企画・監修・開催。
平成23年度 九州大学社会連携事業「日田の文化薫る空間資源を活かした多世代市民の創造交流拠点づくり〜日田市民活動をサポートする中間支援活動組織<Q大日田ラボ>の拠点整備と運営を通した社会連携事業」に基づく20回以上のまちづくり交流研究会の開催と総括シンポジウムの企画・監修・開催。
平成23年度 熊本県天草市高浜地区を対象とした高浜フィールドワーク+リデザインワークショップの開催と地域再生デザイン提案を通し、少子高齢化と限界集落化を余儀なくされるわが国の地域社会再生に関する内在的地域固有資源再発見とデザインによる地域再生への提案作業を展開、同時に地域住民参加型公開シンポジウムの開催と総括シンポジウムの企画・監修・開催。
平成23年度 九州大学受託研究菊池文化資源総合調査研究のいっかんとして開催する菊池文化資源研究会、菊池文化資源講演会、菊池文化資源シアタ−、菊池たてもの応援団、菊池軽トラ朝市支援活動、等の網羅的な研究活動ネットワークの構築と実践を通して、菊池市に対する包括的な社会貢献を実践している。
平成23年度 筑後田園都市推進評議会(事務局 福岡県地域・企画振興部広域地域振興課)による福岡県筑後地域を対象としたSOHO委員会メンバーとして、SOHO塾(アカデミックカフェ)の企画運営を通し、福岡県のみならずわが国の地域社会を再評価するための新たなライフスタイルの提案・構築を推進している。
平成24年度 九州大学受託研究菊池文化資源総合調査研究のいっかんとして開催する菊池文化資源講演会、菊池文化資源シアタ−、菊池たてもの応援団、菊池まちづくり道場、菊池軽トラ朝市支援活動、等の網羅的な研究活動ネットワークの構築と実践を通して、菊池市に対する包括的な社会貢献の実践的研究を継続展開している。
平成24年度 九州大学社会連携事業「つながりもやいプロジェクト〜九大生が日本の宝島天草民ともやいあう高浜フィールドワークと地域固有資源を活かした地域再生元気創造デザインワークショップ」として、2年度目になる熊本県天草市高浜地区を対象とした高浜フィールドワーク+リデザインワークショップの開催と地域再生デザイン提案を実施。わが国の地域社会再生に関する内在的地域固有資源再発見とデザインによる地域再生への提案作業を展開、同時に地域住民参加型公開シンポジウムの開催と総括シンポジウムの企画・監修・開催。
平成25年度 九州大学受託研究菊池文化資源総合調査研究の最終年度(3年継続)として本年度の総括および3年間にわたる成果の取りまとめと菊池市に対する成果報告を実施した。継続開催してきた一連の連携事業として、今年度も菊池文化資源講演会や菊池まちづくり道場の主催事業の運営、さらには菊池養生詩塾、菊池たてもの応援団、菊池軽トラ朝市の支援活動等に加え、九州大学地域情報化研究会、九州大学地域図書館創造研究会の菊池市を対象とした主催活動を増強、そのうえで菊池まちづくり達人養成時講座を全6回にわたり自主開講等の網羅的な研究活動ネットワークの構築と実践を構築することができた。こうした基盤に立脚し、さらに持続可能な活動体を構築するプラットフォームとして総務省域学連携事業(事業予算300万円)へ応募した結果、全国5カ所のひとつとして採択され平成25年11月から事業開始となった。ここからきくち文化資源・創造都市・地域再生ワークショップを2回に渡り開催、さらに菊池市域学連携事業実行委員会を6回にわたり開催、拠点として活用するための国登録有形文化財旧松倉邸南棟の再生を目標とした「まちを繕うワークショップ」を4回開催、活用手法を市民参加で構想する「菊池ラボ作戦会議」を5回開催、菊池域学連携事業キックオフシンポジウム1回開催、菊池市域学連携事業報告会シンポジウム1回開催、総務省においての全国域学連携フォーラム及び事業報告会への参加と壇上報告、等を通して菊池市に対する包括的な社会貢献の実践的研究を展開、これら総務省域学連携事業は平成26年度も継続展開することが決定している。
平成24年度 九州大学社会連携事業「つながりもやいプロジェクト〜九大生が日本の宝島天草民ともやいあう高浜フィールドワークと地域固有資源を活かした地域再生元気創造デザインワークショップ」として、2年度目になる熊本県天草市高浜地区を対象とした高浜フィールドワーク+リデザインワークショップの開催と地域再生デザイン提案を実施。わが国の地域社会再生に関する内在的地域固有資源再発見とデザインによる地域再生への提案作業を展開、同時に地域住民参加型公開シンポジウムの開催と総括シンポジウムの企画・監修・開催。
平成25年度 九州大学社会連携事業「つながりもやいプロジェクト〜九大生が日本の宝島天草民ともやいあう高浜フィールドワークと地域固有資源を活かした地域再生元気創造デザインワークショップ」として、3年度目になる熊本県天草市高浜地区を対象とした高浜フィールドワーク+リデザインワークショップの開催と地域再生デザイン提案を実施。わが国の地域社会再生に関する内在的地域固有資源再発見とデザインによる地域再生への提案作業を展開、同時に地域住民参加型公開シンポジウムの開催を実施した。さらに以上の地域再生型デザインサーベイ・フィールドワークとリデザインワークショップの意義と効果を検証するためのフィールドワークシンポジウムを九州大学大学院芸術研究院を会場に企画・監修し、多数の参会者を得て開催した。
平成26年度 九州大学社会連携事業「天草・下浦フィールドワークを通した地域固有資源を生かした地域再生デザインの実践的研究」熊本県天草市下浦地区を対象として「下浦フィールドワーク」を3年間に渡り継続開催していく中で、新たな九州大学フィールドワーク教育手法の開発を展開すると同時に、地域固有資源を生かした地域再生デザインの実証実験および実践的研究を行う。
平成27年度 九州大学社会連携事業「天草・下浦フィールドワークを通した地域固有資源を生かした地域再生デザインの実践的研究」熊本県天草市下浦地区を対象として「下浦フィールドワーク」の2年目を開催していく中、九州大学フィールドワーク教育手法のテキスト化とアーカイブ化を展開、地域固有資源を生かした地域再生デザインの実証実験および実践的研究を発展させている。

 一方、かねてより手がけて来た福岡市都市圏域における大野城市、春日市をはじめ北九州市、久留米市、読谷村(沖縄県)、国立市(東京都)等から、近年も継続しながら関わり続けている八女市(福岡県)、日田市(大分県)、菊池市(熊本県)、天草市(熊本県)、田川市(福岡県)、直方市(福岡県)、さらには竹田市(大分県)、平戸市(長崎県)、人吉市(熊本県)、伊佐市(鹿児島県)、基山町(佐賀県)、宗像市(福岡県)、韓国・内浦地区・余美里村、インドネシア・バリ島・マス村といった各地の地域社会を横断しながら、自律的地域再生を創発する地域情報化のあり方に関する実証研究を進めている。これらは地域の運営を司る形式知を暗黙知へ誘発しながら自律的な地域再生を導くための地域情報化のあり方を検討、今後の地域づくりに必要かつ適切なプログラム構築に関する研究を進めていこうとしているものである。
 他方、疲弊し衰退する都市や地域への社会包摂的な感受性がとりわけ重要となっているが、その中でも、わが国の大正時代から成立発展してきた今和次郎「考現学」、多田道太郎「現代風俗研究会」、赤瀬川原平+藤森照信「路上観察学会」等、都市観察の成立と展開を歴史的に跡づけながら、その有効性と課題を分析していく。
 また建築的試みとして、九州大学大学院芸術工学研究院「建築初源研究機構」(日本)を構築しながら建築の初源を探っていく。そのため(1)哲学班、(2)材料班、(3)生産技術班、(4)システム・構法班、(5)デザイン班 の5グループに編成した研究組織によるプロジェクト研究を展開。キックオフ以降初動期2年、調査実証2年、論考1年の5年間を予定しており、研究班相互の支援・挑発・相互触発を創出。成果に基づき、新たな建築概念創出を進める。
 さらに平成26年度、東アジアの各国で展開している創造都市事業ならびに創意園区事業の評価と課題を比較研究する。とくに中国では上海、北京、天津、韓国ではソウル、釜山、台湾では台北、台中、台南、高雄、さらに香港、シンガポールといった都市を調査対象地区としながら知見を獲得、比較考察を進め、博士論文構築レベルの成果を導いている。
 また平成26年度には韓国の詩人尹東柱の没後70周年を記念した企画展・記念行事・講演会を企画、詩人尹東柱を記念する立教の会(立教大学)(日本)、同志社コリアクラブ尹東柱を偲ぶ会(同志社大学)(日本)、成均館大学(韓国)の連携を通して、2015年2月に福岡において国際シンポジウムを企画、実施した。

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