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三輪 宗弘(みわ むねひろ) データ更新日:2024.04.15

教授 /  附属図書館記録資料館 産業経済資料部門


原著論文
1. #三輪宗弘, 人造石油研究の広がりー日米開戦と及川海相,独の航空機用ガソリン製造とPBレポートー, 『化学史研究』, 50, 4, 10-22, 2023.12, 石炭から石油を製造するという人造石油製造計画と日米開戦との関係を資料で明らかにしたという、筆者のこれまでの研究を紹介した。及川海軍大臣が米国の対日石油禁輸に対して、人造石油(石炭液化)で石油を賄うことによって、対米強硬論を押さえようとしたことを示した。またドイツで石炭液化が成功しておらず、低温乾溜から得られるC4留分の合成でオクタン価の高いイソオクタンなどの航空機用ガソリンを製造していた事実をPBレポートに依拠して明らかにした。.
2. 三輪 宗弘, 分断する社会と結束ー独善を打ち破る記録資料の使命ー, 記録管理学会, 80号, 2021.03, 米国大統領選挙のネッ情報で露呈した、二極化した極端な意見の衝突を踏まえ、私のこれまでの歴史的な研究を踏まえ、イデオロギー化した見解の衝突には、記録資料に基づいて判断が下されるべきである。この点に記録資料の役割があることを書いている。.
3. 三輪 宗弘, 対米開戦通告の遅延と外務省の訂正電報 ー 第九〇三号と第九〇六号の東京発信時刻と日本大使館配達時刻ー, 九州大学記録資料館, 31, 1-24, 2016.03, [URL], 対米開戦通告の遅延の原因について、米国国立公文書館の傍受記録(RG457、Entry9032、Box738)により東京で訂正電報903号と906号が13時間と14時間遅れて発信されていることを明らかにした。ワシントンDCの駐米日本大使館の「職務怠慢」ではなく、東京の外務本省に開戦通告が遅れた原因があることを示した。また東京裁判で弁護団がワシントンDCの大使館の職務怠慢という作戦で東京裁判に臨んだということを示す資料も論文の最後に付けた。.
4. 三輪宗弘, 「ドイツの石炭液化成功物語と日本の技術選択の失敗―航空機用ガソリンを巡って―」, 『経済史研究』、大阪経済大学日本経済史研究所、第12号、63~80頁、2009年2月, 12号、63~80頁, 2009.02, [URL].
5. 三輪宗弘, 「戦時中海軍の石油補給政策と実情(下)−石油政策の破綻−」, 九州共立大学紀要, 75号
『太平洋戦争と石油—戦略物資の軍事と経済』(日本経済評論社、平成16年1月)の第5章, 1998.12.
6. 三輪宗弘, 「戦時中海軍の石油補給政策と実情(中)−石油政策の破綻−」, 九州共立大学紀要, 74号
『太平洋戦争と石油—戦略物資の軍事と経済』(日本経済評論社、平成16年1月)の第5章, 1998.09.
7. 三輪宗弘, 「戦時中海軍の石油補給政策と実情(上)−石油政策の破綻−」, 九州共立大学紀要, 第73号
『太平洋戦争と石油—戦略物資の軍事と経済』(日本経済評論社、平成16年1月)の第5章, 1998.06.

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