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李 在萬(りー じやえまん) データ更新日:2017.05.19

助教 /  農学研究院 資源生物科学部門 農業生物資源学講座


大学院(学府)担当

学部担当



電子メール
電話番号
092-642-2842
FAX番号
092-642-2842
取得学位
農学博士
専門分野
昆虫分子遺伝学
活動概要
鱗翅目昆虫にはカイコに代表される有用昆虫と農業害虫に代表される有害昆虫が多数含まれており、多様な種が、基礎、応用の両面からの研究対象となっている。しかし、現在に至るまで既存の機能解析用汎用ベクタ−系が非常に少ないため、鱗翅目昆虫における分子生物学的、分子遺伝学的研究は大きな制限を受けている。そこで、遺伝子機能阻害や、外来遺伝子の過剰発現を個体において、高効率かつ容易に行うことのできるハイスループット対応型ベクタ−系の構築を目標とする。
これまでのところ、HSC70-4, TCTP, ActinA4, VASAなどのカイコ有用プロモーターの単離、構造解析を行ってきた。その過程において、昆虫遺伝子の構造と組織や発育ステージ特異的な発現制御を担う領域との関連を明らかにし、その結果を基に汎用ベクタ−系の構築を行って来た。特に、ウイルスをベクターとしてプロモーター活性測定系を昆虫個体に導入し、従来のような培養細胞系での測定のみならず、個体組織でのプロモーター解析を行っている。この汎用ベクタ−系が構築できれば、我々の研究室ですでに単離している多数の遺伝子について、より詳細な機能解析が格段に進めることができる。さらに、このベクタ−系はポストゲノム時代の逆遺伝学的な手法による新規有用遺伝子の探索にも絶大な威力を発揮すると期待される。
 また、昆虫の遺伝子相同組換えによるジーンターゲティングについても研究を行っている。そこで、外来遺伝子の昆虫染色体における特定領域への挿入は、外来遺伝子と昆虫染色体の相同領域近傍へのDNA2重鎖切断の導入により相乗的に促進されることを見い出した。この結果は、効率的な遺伝子組換え昆虫作製用ベクターの構築に利用可能な重要な発見であると考えられる。カイコに代表される遺伝子組換え昆虫が、外来有用物質生産用宿主として期待されている現在、個体組織レベルでの外来遺伝子の導入や発現制御に関わる因子の機能解析は、応用昆虫学分野における重要課題となっており、その波及効果は非常に大きいと思われる。

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