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狩野有宏, がん細胞分泌性免疫抑制因子の同定による腫瘍悪性化機構の解明, Medical Science Digest, 2019.02, Cancer Immune Surveillanceとして1950年代に提案された概念は、免疫チェックポイント阻害剤や、CAR-T療法の開発によってがんの免疫治療として結実した。現在、より効果的ながん免疫治療を目指し、ネオアンチゲンなど、がん抗原の研究が盛んに行われている。一方で、がんは腫瘍抗原やHLAクラスI抗原のダウンレギュレーション、デスレセプターシグナルや共刺激分子の欠損、PD-L1や免疫抑制性サイトカインの産生、そして制御性T細胞やMDSC (myeloid-derived suppressor cells) などのサプレッサー細胞の誘導といった、様々な手段によってCancer Immune Surveillanceを回避する1。筆者は培養脾臓細胞を評価系に使い、がん細胞の分泌物質が、活性化したリンパ球を抑制することを見いだした。その研究をここでご紹介したい。. |
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狩野有宏、丸山厚, PEGをグラフトしたポリ-L-リシンのsiRNAとの相互作用、および血中滞留性と腫瘍集積性の検討, Antisense Vol. 15, No. 1, May. 2011, 3-11, 学術・技術トピックス アンチセンス入門45, 2011.05. |
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狩野有宏、丸山厚, DNAチップ・細胞チップ“ファイバー”スーパーバイオミメティックス, 株式会社エヌ・ティー・エス, 2006.10. |
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望月慎一、狩野有宏、赤池敏宏、丸山厚, バイオナノマテリアルとしての多糖コンジュゲート, 高分子論文集, 61, 12, 601-605, 2004.12. |