水環境特性に基づく閉鎖性水域の水質改善技術のハイブリット化
キーワード:水環境修復,水質改善,閉鎖性水域,有機汚濁,富栄養化
2018.04.
原田 昌佳(はらだ まさよし) | データ更新日:2024.04.15 |
主な研究テーマ
水質汚濁により寡少な水中光環境下にある閉鎖性水域の水圏環境修復システムの開発
キーワード:水質改善,閉鎖性水域,有機汚濁,LED
2011.03.
キーワード:水質改善,閉鎖性水域,有機汚濁,LED
2011.03.
混住化農業地域における富栄養化貯水池を対象とした水環境の動態解析と環境保全対策の定量評価
キーワード:水環境,水質動態,富栄養化,貯水池,混住化農業地域,数理モデル
2007.03.
キーワード:水環境,水質動態,富栄養化,貯水池,混住化農業地域,数理モデル
2007.03.
アジアモンスーン地域の都市化が進む農業流域における流域水環境統合管理モデルの開発に関する研究
キーワード:流域統合管理,水循環,物質循環,自然現象観測・予測,数理モデル
2006.03.
キーワード:流域統合管理,水循環,物質循環,自然現象観測・予測,数理モデル
2006.03.
一筆水田内の農薬の動態予測モデルの構築と流域スケールへのスケールアップ
キーワード:農薬,水田,動態予測,流域スケール,GIS
2006.03.
キーワード:農薬,水田,動態予測,流域スケール,GIS
2006.03.
塩分の人為的管理下にある汽水湖の環境動態予測に関する研究
キーワード:汽水湖,富栄養化,塩分,生態系モデル
2004.04~2007.03.
キーワード:汽水湖,富栄養化,塩分,生態系モデル
2004.04~2007.03.
閉鎖性水域における水質動態の環境水理学的研究
キーワード:閉鎖性水域,富栄養化,アオコ,貧酸素化,生態系モデル
2003.04.
キーワード:閉鎖性水域,富栄養化,アオコ,貧酸素化,生態系モデル
2003.04.
鳥取県湖山池の底質環境に関する研究〜底泥の重金属と硫化物濃度からみた環境評価〜
キーワード:富栄養湖,底質,硫化物,重金属
2000.04~2002.03.
キーワード:富栄養湖,底質,硫化物,重金属
2000.04~2002.03.
一筆水田内の農薬の挙動特性の抽出と動態予測モデルの構築
キーワード:農薬,水田,動態予測
2000.04~2002.03.
キーワード:農薬,水田,動態予測
2000.04~2002.03.
従事しているプロジェクト研究
3次元水理—水質モデルを援用した気象的要因が有機汚濁水域の水環境に及ぼす影響解析
2022.04, 代表者:原田昌佳, 九州大学大学院農学研究院
水温成層化による長期的な無酸素化が発生する閉鎖性水域の水環境修復において,気象的要因が水温鉛直構造や水質動態に及ぼす影響の把握は重要な課題である.そこで,水深・水平方向の広範囲に拡がる無酸素水塊の発生・解消プロセスを定量的に把握するために,九州大学伊都キャンパス内5号調整池を対象に,詳細な現地観測の実施とともに,吹送流解析モデルと溶存酸素モデルで構成される3次元水理―水質モデルによる水環境解析を行う.特に,集中豪雨や暖冬などの気象的条件が水底近傍の無酸素化に与える影響を評価する..
2022.04, 代表者:原田昌佳, 九州大学大学院農学研究院
水温成層化による長期的な無酸素化が発生する閉鎖性水域の水環境修復において,気象的要因が水温鉛直構造や水質動態に及ぼす影響の把握は重要な課題である.そこで,水深・水平方向の広範囲に拡がる無酸素水塊の発生・解消プロセスを定量的に把握するために,九州大学伊都キャンパス内5号調整池を対象に,詳細な現地観測の実施とともに,吹送流解析モデルと溶存酸素モデルで構成される3次元水理―水質モデルによる水環境解析を行う.特に,集中豪雨や暖冬などの気象的条件が水底近傍の無酸素化に与える影響を評価する..
過栄養化水域におけるアオコの時空間変動に関する環境水理学的解析
2021.04, 代表者:原田昌佳, 九州大学大学院農学研究院
富栄養化が進行した農業用貯水池では,アオコなどの藻類の大量発生に因る利水障害は深刻な問題である.このような水域の水環境改善・修復に向けて,植物プランクトンの異常増殖の発生メカニズムを定量的に評価する必要がある.とくに,アオコ対策に向けて,植物プランクトンの種構成の季節的消長に加えて,藻類量の空間的な拡がりの水環境学的観点からの解析が求められる.本研究では,3次モデルに基づく吹送流モデルと生態系モデルから構成される水理-水質モデルを通じて,クロロフィルaの時空間解析を行う.従来の水質モデルでは,藍藻類の急激な増大が再現されず,また水の流れが藍藻類の増殖に与える影響が考慮されない点に課題がある.そこで,これらを克服した水理-水質モデルにより,藍藻類の時空間的な変動特性を気象的要因と関連付けて検討する.加えて,アオコの防止対策である遮光フロートの効果を,水の流れによる藍藻類の増殖制限の視点から検証する..
2021.04, 代表者:原田昌佳, 九州大学大学院農学研究院
富栄養化が進行した農業用貯水池では,アオコなどの藻類の大量発生に因る利水障害は深刻な問題である.このような水域の水環境改善・修復に向けて,植物プランクトンの異常増殖の発生メカニズムを定量的に評価する必要がある.とくに,アオコ対策に向けて,植物プランクトンの種構成の季節的消長に加えて,藻類量の空間的な拡がりの水環境学的観点からの解析が求められる.本研究では,3次モデルに基づく吹送流モデルと生態系モデルから構成される水理-水質モデルを通じて,クロロフィルaの時空間解析を行う.従来の水質モデルでは,藍藻類の急激な増大が再現されず,また水の流れが藍藻類の増殖に与える影響が考慮されない点に課題がある.そこで,これらを克服した水理-水質モデルにより,藍藻類の時空間的な変動特性を気象的要因と関連付けて検討する.加えて,アオコの防止対策である遮光フロートの効果を,水の流れによる藍藻類の増殖制限の視点から検証する..
AIを援用した多波長励起蛍光光度計による富栄養化水域の水質情報の推定
2019.04, 代表者:原田昌佳, 九州大学大学院農学研究院
近年の光学系計測技術の発展により,多波長励起蛍光光度計より得られる励起蛍光スペクトルを利用して,綱レベルで大別した植物プランクトンの種ごとの現存量を推定することが可能である.本計測器を用いることで,藻類綱別Chl.aの連続的・多点的な計測を容易に実施できる.とくに,水域水面を浮遊する植物プランクトン量の面的分布の経時的な変化を把握することも可能となり,アオコの発生メカニズムを理解する上で極めて重要な情報を与える.本研究では,励起蛍光スペクトルを利用して,藻類綱別Chl.aに加えて,植物プランクトンの動態と密接に関係する水質汚濁関連項目(全窒素,全リン,全有機炭素)も推定可能なモデルの開発を目指し,AIとして位置付けられる3層型フィードフォワードニューラルネットワークの導入を試みる..
2019.04, 代表者:原田昌佳, 九州大学大学院農学研究院
近年の光学系計測技術の発展により,多波長励起蛍光光度計より得られる励起蛍光スペクトルを利用して,綱レベルで大別した植物プランクトンの種ごとの現存量を推定することが可能である.本計測器を用いることで,藻類綱別Chl.aの連続的・多点的な計測を容易に実施できる.とくに,水域水面を浮遊する植物プランクトン量の面的分布の経時的な変化を把握することも可能となり,アオコの発生メカニズムを理解する上で極めて重要な情報を与える.本研究では,励起蛍光スペクトルを利用して,藻類綱別Chl.aに加えて,植物プランクトンの動態と密接に関係する水質汚濁関連項目(全窒素,全リン,全有機炭素)も推定可能なモデルの開発を目指し,AIとして位置付けられる3層型フィードフォワードニューラルネットワークの導入を試みる..
過栄養化水域の時空間的な浮遊性藻類の増殖特性に関する水環境解析
2019.04, 代表者:原田昌佳, 九州大学大学院農学研究院
富栄養化が進行した農業用貯水池では,アオコなどの藻類の大量発生に因る利水障害は深刻な問題である.このような水域の水環境改善・修復に向けて,植物プランクトンの異常増殖の発生メカニズムを定量的に評価する必要がある.とくに,アオコ対策に向けて,植物プランクトンの種構成の季節的消長に加えて,藻類量の空間的な拡がりの水環境学的観点からの解析が求められる.本研究では,水平2次元単層モデルに基づく吹送流モデルと生態系モデルから構成される水理-水質モデルを通じて,クロロフィルaの時空間解析を行う.とくに,生態系モデルにおいて,水面流による擾乱が藻類増殖に及ぼす影響を考慮に入れた生態系モデルの改善を試みる.さらに,多点観測による水質分布特性の簡易的な把握方法として,多波長励起蛍光光度計を利用した水質環境の特徴抽出を提案する..
2019.04, 代表者:原田昌佳, 九州大学大学院農学研究院
富栄養化が進行した農業用貯水池では,アオコなどの藻類の大量発生に因る利水障害は深刻な問題である.このような水域の水環境改善・修復に向けて,植物プランクトンの異常増殖の発生メカニズムを定量的に評価する必要がある.とくに,アオコ対策に向けて,植物プランクトンの種構成の季節的消長に加えて,藻類量の空間的な拡がりの水環境学的観点からの解析が求められる.本研究では,水平2次元単層モデルに基づく吹送流モデルと生態系モデルから構成される水理-水質モデルを通じて,クロロフィルaの時空間解析を行う.とくに,生態系モデルにおいて,水面流による擾乱が藻類増殖に及ぼす影響を考慮に入れた生態系モデルの改善を試みる.さらに,多点観測による水質分布特性の簡易的な把握方法として,多波長励起蛍光光度計を利用した水質環境の特徴抽出を提案する..
水中LEDを利用した無酸素化の解消による閉鎖性有機汚濁水域の水環境修復技術の開発
2011.04, 代表者:原田昌佳, 九州大学大学院農学研究院
本研究では,有機汚濁が進行し,貧酸素・無酸素化などの水環境劣化を抱える閉鎖性水域の環境修復に直接貢献することを目的とし,LED光照射による藻類の光合成の活性化を利用した水環境改善技術の開発を目指す.また,本改善技術の現地スケールでの実用化に向けて,その効果の定量的手法となる水理-水質モデルの開発を合わせて行なう..
2011.04, 代表者:原田昌佳, 九州大学大学院農学研究院
本研究では,有機汚濁が進行し,貧酸素・無酸素化などの水環境劣化を抱える閉鎖性水域の環境修復に直接貢献することを目的とし,LED光照射による藻類の光合成の活性化を利用した水環境改善技術の開発を目指す.また,本改善技術の現地スケールでの実用化に向けて,その効果の定量的手法となる水理-水質モデルの開発を合わせて行なう..
水面冷却・冷水塊沈降を利用した水質改善技術の開発
2016.04, 代表者:原田昌佳, 九州大学大学院農学研究院
農業農村地域の都市化・混住化が地域水資源の水環境に及ぼす影響に対するリスクヘッジの重要性を背景に,本研究は,新たな発想のもと,閉鎖性水域の水環境保全・改善に貢献しうるための環境水理・水質学的研究である.水質汚濁問題が顕在化する受熱期を対象に,液体窒素などの冷却材を活用した冷気送風による水面冷却と冷水塊沈降を利用した水質改善技術を提案し,藻類増殖の抑制と無酸素化の防止・解消を可能とする技術の開発を目指す.メソスケールや実水域スケールでの水理水質実験,水理-水質モデルによる数値シミュレーションを駆使し,本技術の可能性・有効性・実用性を検討する..
2016.04, 代表者:原田昌佳, 九州大学大学院農学研究院
農業農村地域の都市化・混住化が地域水資源の水環境に及ぼす影響に対するリスクヘッジの重要性を背景に,本研究は,新たな発想のもと,閉鎖性水域の水環境保全・改善に貢献しうるための環境水理・水質学的研究である.水質汚濁問題が顕在化する受熱期を対象に,液体窒素などの冷却材を活用した冷気送風による水面冷却と冷水塊沈降を利用した水質改善技術を提案し,藻類増殖の抑制と無酸素化の防止・解消を可能とする技術の開発を目指す.メソスケールや実水域スケールでの水理水質実験,水理-水質モデルによる数値シミュレーションを駆使し,本技術の可能性・有効性・実用性を検討する..
銅イオンの殺菌効果による植物プランクトンの増殖抑制に関する基礎的研究
2018.04, 代表者:原田昌佳, 九州大学大学院農学研究院
富栄養化が進行した農業用貯水池では,アオコに代表される植物プランクトンの異常増殖に因る利水障害は深刻な問題であり,その対策に向けた水環境改善技術の確立は喫緊の課題である.本研究では,化学的手法に基づいた富栄養化防止対策として,銅イオンがもつ殺菌効果を利用した藻類発生の制御に着目する.添加する銅イオン濃度,ならびに水温・栄養塩濃度の環境要因を実験条件とするビーカスケールの室内実験により,藻類増殖の抑制効果について定量的に評価する.さらに,銅イオンの藻類に対する殺菌効果を考慮に入れた水質予測モデルの構築を目指す.
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2018.04, 代表者:原田昌佳, 九州大学大学院農学研究院
富栄養化が進行した農業用貯水池では,アオコに代表される植物プランクトンの異常増殖に因る利水障害は深刻な問題であり,その対策に向けた水環境改善技術の確立は喫緊の課題である.本研究では,化学的手法に基づいた富栄養化防止対策として,銅イオンがもつ殺菌効果を利用した藻類発生の制御に着目する.添加する銅イオン濃度,ならびに水温・栄養塩濃度の環境要因を実験条件とするビーカスケールの室内実験により,藻類増殖の抑制効果について定量的に評価する.さらに,銅イオンの藻類に対する殺菌効果を考慮に入れた水質予測モデルの構築を目指す.
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アジアモンスーン地域の都市化が進む農業流域における流域水環境統合管理モデルの開発
2007.03, 代表者:平松和昭, 九州大学大学院
本研究では,窒素・リンを対象に,都市化・混住化が進むアジアモンスーン地域の農業流域における流域水境統合管理モデルの開発を目指す.全体モデル構築にはGIS技術を利用し,また,定量化が容易でない排出負荷や閉鎖性水域の水質動態のサブモデルには,適宜,人工知能技術や時間-周波数解析手法を導入し予測精度を向上させる.流域水環境統合管理モデルの構築に当たっては,福岡市西方に位置し,混住化が進行している農業流域である瑞梅寺川流域を精査流域と位置付け,個々の素過程の定量化やサブモデルの検討,全体モデルへのネットワーク結合方法の詳細を検討する.一方,同じく都市化・混住化が進行する農業流域である,福岡市東方の多々良川流域と,ベトナム・ハノイ市近郊のコミューン流域(以下,ハノイ市近郊流域)を検証流域と位置付け,瑞梅寺川流域モデルを適用検証するとともに,流域特性や気候特性の違いをモデルに反映させ,開発モデルの汎用
性を高める..
2007.03, 代表者:平松和昭, 九州大学大学院
本研究では,窒素・リンを対象に,都市化・混住化が進むアジアモンスーン地域の農業流域における流域水境統合管理モデルの開発を目指す.全体モデル構築にはGIS技術を利用し,また,定量化が容易でない排出負荷や閉鎖性水域の水質動態のサブモデルには,適宜,人工知能技術や時間-周波数解析手法を導入し予測精度を向上させる.流域水環境統合管理モデルの構築に当たっては,福岡市西方に位置し,混住化が進行している農業流域である瑞梅寺川流域を精査流域と位置付け,個々の素過程の定量化やサブモデルの検討,全体モデルへのネットワーク結合方法の詳細を検討する.一方,同じく都市化・混住化が進行する農業流域である,福岡市東方の多々良川流域と,ベトナム・ハノイ市近郊のコミューン流域(以下,ハノイ市近郊流域)を検証流域と位置付け,瑞梅寺川流域モデルを適用検証するとともに,流域特性や気候特性の違いをモデルに反映させ,開発モデルの汎用
性を高める..
伊都キャンパス農学研究院分室を拠点とした糸島地域の持続的農業のための効率的水資源利用技術の研究展開
2006.11~2007.03, 代表者:平松和昭, 九州大学大学院
本研究では,先ず,九州大学伊都キャンパスおよびその周辺糸島地域を対象とし,地目別の蒸発散量,地下水賦存量,地表水流量,水質などが精査される。次に,様々な土地利用における地域用水量の現状把握と将来予測に基づき,水収支モデルと窒素・リン排出負荷モデルによる広域シミュレーションを行い,伊都キャンパス内の農学部附属農場を含めた糸島地域の未来型水管理技術の提案を目指す。また,伊都キャンパス内に設置予定の農学研究院分室を,フィールドサーバを利用したフィールド調査の拠点,情報発信の拠点として研究を展開する。.
2006.11~2007.03, 代表者:平松和昭, 九州大学大学院
本研究では,先ず,九州大学伊都キャンパスおよびその周辺糸島地域を対象とし,地目別の蒸発散量,地下水賦存量,地表水流量,水質などが精査される。次に,様々な土地利用における地域用水量の現状把握と将来予測に基づき,水収支モデルと窒素・リン排出負荷モデルによる広域シミュレーションを行い,伊都キャンパス内の農学部附属農場を含めた糸島地域の未来型水管理技術の提案を目指す。また,伊都キャンパス内に設置予定の農学研究院分室を,フィールドサーバを利用したフィールド調査の拠点,情報発信の拠点として研究を展開する。.
生態系モデルによる汽水湖の環境動態予測と最適な塩分管理の対策シナリオの作成
2005.04, 代表者:原田昌佳, 九州大学大学院農学研究院
鳥取県湖山池ならびに同県東郷池はいずれも人為的塩分管理下にある汽水湖であり,富栄養化によって貧酸素化やアオコあるいは赤潮の発生などの水環境問題を抱えている.現在では低塩分の汽水湖ではあるが,将来的には海水の流入を促すことで湖水の塩分上昇を図る計画がある.しかしながら,すでに富栄養化が進行した湖沼において塩分上昇による水質悪化や生態系の変化が懸念される.そこで,淡水化が進んだ汽水性の富栄養湖において湖水の塩分濃度を上昇させたときに,水環境がどのように変化するのかを現地観測と数値シミュレーションに基づいて考察する.まず,現地観測を通じて,塩分濃度の上昇に伴う水環境要素の変動特性を解明し,ニューラルネットワークやカオス工学などのAI技術を援用した水質の短期間予測を行う.次に,数値シミュレーションにおいては,より高次の捕食者までを取り入れた生態系モデルを開発する.さらに,湖水の塩分上昇に対する水環境の動向の分析シナリオを作成し,水質環境の変化とそれに伴う生態系の変化の予測を可能とするモデルを構築する.最終的には,水環境の保全と水産資源の増産に向けた最適な塩分管理の対策シナリオを作成する..
2005.04, 代表者:原田昌佳, 九州大学大学院農学研究院
鳥取県湖山池ならびに同県東郷池はいずれも人為的塩分管理下にある汽水湖であり,富栄養化によって貧酸素化やアオコあるいは赤潮の発生などの水環境問題を抱えている.現在では低塩分の汽水湖ではあるが,将来的には海水の流入を促すことで湖水の塩分上昇を図る計画がある.しかしながら,すでに富栄養化が進行した湖沼において塩分上昇による水質悪化や生態系の変化が懸念される.そこで,淡水化が進んだ汽水性の富栄養湖において湖水の塩分濃度を上昇させたときに,水環境がどのように変化するのかを現地観測と数値シミュレーションに基づいて考察する.まず,現地観測を通じて,塩分濃度の上昇に伴う水環境要素の変動特性を解明し,ニューラルネットワークやカオス工学などのAI技術を援用した水質の短期間予測を行う.次に,数値シミュレーションにおいては,より高次の捕食者までを取り入れた生態系モデルを開発する.さらに,湖水の塩分上昇に対する水環境の動向の分析シナリオを作成し,水質環境の変化とそれに伴う生態系の変化の予測を可能とするモデルを構築する.最終的には,水環境の保全と水産資源の増産に向けた最適な塩分管理の対策シナリオを作成する..
汽水湖および淡水湖における水環境要素の動態特性と閉鎖性水域内の生態系モデルの開発
2003.04~2006.03, 代表者:吉田勲, 鳥取大学農学部
湖沼や貯水池のような閉鎖性の強い水域は,自浄作用が小さいため富栄養化しやすい.有機汚濁が進んだ水域では,アオコに代表される植物プランクトンの異常繁殖や水底付近の貧酸素化・無酸素化などの環境問題を抱えている.本研究では,比較的水深の浅い閉鎖性水域での水環境要素の動態特性の把握ならびその支配因子の定量化を行うとともに,水環境悪化のメカニズムの解明を目指す..
2003.04~2006.03, 代表者:吉田勲, 鳥取大学農学部
湖沼や貯水池のような閉鎖性の強い水域は,自浄作用が小さいため富栄養化しやすい.有機汚濁が進んだ水域では,アオコに代表される植物プランクトンの異常繁殖や水底付近の貧酸素化・無酸素化などの環境問題を抱えている.本研究では,比較的水深の浅い閉鎖性水域での水環境要素の動態特性の把握ならびその支配因子の定量化を行うとともに,水環境悪化のメカニズムの解明を目指す..
鳥取県中山間地域の活性化を目指した休耕田によるホンモロコ養殖
2003.04~2005.11, 代表者:原田昌佳, 鳥取大学農学部
近年中山間地域でとくに増加傾向にある休耕田の有効利用は重要な課題である.鳥取県の中山間地域の活性化を目指した有効利用法として,休耕田を利用したホンモロコ養殖の可能性を探る.ホンモロコはコイ科タモロコ属に分類され,琵琶湖特産の魚として関西・近畿地域で珍重されており,高価で販売されている.このため,水稲栽培よりも高い収益を期待できるホンモロコ養殖は,過疎化・高齢化が進む中山間地域の活性化に直接貢献できると考える.低コストで高生産・高収入を目指した養殖技術の確立,とくに養魚池の水質管理に焦点をあて,養殖試験を実施する..
2003.04~2005.11, 代表者:原田昌佳, 鳥取大学農学部
近年中山間地域でとくに増加傾向にある休耕田の有効利用は重要な課題である.鳥取県の中山間地域の活性化を目指した有効利用法として,休耕田を利用したホンモロコ養殖の可能性を探る.ホンモロコはコイ科タモロコ属に分類され,琵琶湖特産の魚として関西・近畿地域で珍重されており,高価で販売されている.このため,水稲栽培よりも高い収益を期待できるホンモロコ養殖は,過疎化・高齢化が進む中山間地域の活性化に直接貢献できると考える.低コストで高生産・高収入を目指した養殖技術の確立,とくに養魚池の水質管理に焦点をあて,養殖試験を実施する..
底質中の有機炭素・硫化物・重金属濃度と底生生物の分布からみた湖山池の環境評価
2001.04~2003.03, 代表者:原田昌佳, 鳥取大学農学部.
2001.04~2003.03, 代表者:原田昌佳, 鳥取大学農学部.
研究業績
主要著書
1. | 農業農村工学会, 改訂6版 農業農村工学標準用語事典, 社団法人農業農村工学会, No.23 水文・気象・水資源, 2019.08. |
2. | 農業農村工学会, 改訂七版農業農村工学ハンドブック, 社団法人農業農村工学会, 基礎編・pp.248-252, 2010.08. |
主要原著論文
主要総説, 論評, 解説, 書評, 報告書等
主要学会発表等
学会活動
学会大会・会議・シンポジウム等における役割
2016.08.30~2016.09.01, 平成28年度農業農村工学会大会講演会, 座長(Chairmanship).
2013.10.30~2015.11.01, 平成27年度雨水水資源化システム 学会研究発表会, 座長(Chairmanship).
2013.09.03~2013.09.05, 平成25年度農業農村工学会大会講演会, 座長(Chairmanship).
2012.09.18~2012.09.19, 平成24年度農業農村工学会大会講演会, 座長(Chairmanship).
2010.08.31~2010.09.02, 平成22年度農業農村工学会大会講演会, 座長(Chairmanship).
2009.10.27, 第90回農業農村工学会九州支部講演会, 座長(Chairmanship).
2005.08, 平成17年度農業土木学会大会講演会, 座長(Chairmanship).
学術論文等の審査
年度 | 外国語雑誌査読論文数 | 日本語雑誌査読論文数 | 国際会議録査読論文数 | 国内会議録査読論文数 | 合計 |
---|---|---|---|---|---|
2023年度 | 1 | 1 | |||
2020年度 | 1 | 1 | |||
2019年度 | 3 | 3 | |||
2018年度 | 1 | 3 | 4 | ||
2017年度 | 2 | 1 | 3 | ||
2016年度 | 0 | 1 | 1 | ||
2013年度 | 0 | 1 | 1 | ||
2009年度 | 0 | 1 | 1 | ||
2008年度 | 0 | 2 | 2 | ||
2007年度 | 0 | 3 | 3 | ||
2006年度 | 1 | 1 | 2 | ||
2005年度 | 0 | 2 | 2 | ||
2004年度 | 0 | 2 | 2 | ||
2003年度 | 1 | 1 | 2 | ||
2002年度 | 0 | 1 | 1 |
その他の研究活動
海外渡航状況, 海外での教育研究歴
Thuy Loi University, Vietnam, 2019.03~2019.09.
ガジャマダ大学, Indonesia, 2018.09~2018.09.
Arusha Technical College (Tanzania), , 2016.03~2016.03.
Water Resources University - Second Base, Vietnam, 2015.09~2015.09.
Water Resources University - Second Base, Vietnam, 2014.09~2014.09.
ハノイ水資源大学(Water Resources University, Hanoi), Vietnam, 2011.11~2010.11.
受賞
2023 PAWEES Paper Award, Paddy and Water Environment, 2023.10.
平成27年度日本雨水資源化システム学会奨励賞, 日本雨水資源化システム学会, 2015.10.
平成23年度農業農村工学会賞(研究奨励賞), 農業農村工学会, 2011.09.
研究資金
科学研究費補助金の採択状況(文部科学省、日本学術振興会)
2018年度~2020年度, 基盤研究(B), 代表, 気候・地理的要因による水環境特性に基づく閉鎖性水域の水質改善技術のハイブリット化.
2018年度~2020年度, 基盤研究(A), 分担, データ寡少な東南アジア新興国流域圏における陸海域統合-流域圏管理モデルの開発.
2007年度~2010年度, 基盤研究(B), 分担, アジアモンスーン地域の都市化が進む農業流域における流域水環境統合管理モデルの開発.
2005年度~2007年度, 若手研究(B), 代表, 生態系モデルによる汽水湖の環境動態予測と最適な塩分管理の対策シナリオの作成.
2003年度~2005年度, 基盤研究(B), 分担, 汽水湖および淡水湖における水環境要素の動態特性と閉鎖性水域内の生態系モデルの開発.
2001年度~2002年度, 奨励研究(A), 代表, 底質中の有機炭素・硫化物・重金属濃度と底生生物の分布から見た湖山池の底質環境.
共同研究、受託研究(競争的資金を除く)の受入状況
2023.08~2025.03, 代表, ウルトラファインバブルを利用した有機汚濁水域の水環境修復技術の開発
有機汚濁化が顕在化した閉鎖性水域を対象に,長期的な無酸素化に起因する水環境問題の解決に向けたウルトラファインバブル技術の導入を検討するものである.九州大学伊都キャンパス内の5号調整池を実証実験の場として,ウルトラファインバブル水を通じた酸素供給が無酸素化の解消にどの程度の効果を有するのかについて,水質モニタリングに基づいて定量的に明らかにする..
有機汚濁化が顕在化した閉鎖性水域を対象に,長期的な無酸素化に起因する水環境問題の解決に向けたウルトラファインバブル技術の導入を検討するものである.九州大学伊都キャンパス内の5号調整池を実証実験の場として,ウルトラファインバブル水を通じた酸素供給が無酸素化の解消にどの程度の効果を有するのかについて,水質モニタリングに基づいて定量的に明らかにする..
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