九州大学 研究者情報
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田上 哲(たのうえ さとる) データ更新日:2024.03.15

教授 /  人間環境学研究院 教育学部門 国際教育環境学


大学院(学府)担当

学部担当



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ホームページ
https://kyushu-u.elsevierpure.com/ja/persons/satoru-tanoue
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電話番号
092-802-5204
就職実績-他大学
就職実績有, 九州大学助手教育学部
近畿大学九州短期大学専任講師・助教授
香川大学教育学部・助教授
取得学位
博士(教育学)
学位取得区分(国外)
なし
専門分野
教育方法学,教育実践研究
外国での教育研究期間(通算)
00ヶ年00ヶ月
活動概要
教育方法学は「どう教育するか」と「それは教育か」という二つの問いを基軸にした学問であると考えています。その場合前提として、教育をどのようにとらえるかということが問題になります。私たちは、教育を、知識形成、人間形成/自己形成としてとらえる立場に立ちます。
現在具体的には、下記のテーマについて研究を進めています。

1.授業の実践と研究における抽出児
2.ケース・スタディとしての授業分析
3.「自己否定」的省察と教師の自己変革に関する理論的実践的研究
4. 独特の思考・表現をする卓越した子ども(例外や外れ値としての子ども)も共に生きる教育システム
5.個の知識形成/人間形成とそれを支える教師の指導性・専門性
6.質の高い評価主体・被評価主体を形成する「教育としての評価」
7.教育の理論と実践の関係追究

1は、教育の実践と研究において、数名の子どもに焦点を当てること(焦点が当たること)に関する理論的、実践的研究です。抽出児の選定基準とその抽出児を他との関連において検討することが、教師の「否定的自覚」と「自覚的分析」につがなること(さらには子どもの「否定的自覚」と「自覚的分析」にもつがなる可能性があること)を考えています。これは、2から5の研究にも関連したものです。2は、教育学研究におけるケース・スタディの根底的な理論的基礎づけとこれからの可能性を追究しようとするものです。3は、教師の自己変革を「否定的自覚」と「自覚的分析」の方向性で考え、それを促す「自己否定」的省察について理論的、実践的に検討するものです。4は、従来ギフテッド(やタレンテッド)と呼ばれていた子どもについて、OE(過剰激動)の視点から捉え直し、そのような子どもも共に生きる(そのような子どもも包摂する)教育システムのあり方を追究するものです。5は、子どもが学ぶということと教師が教えるということを弁証法的にとらえることによって、子ども一人ひとりの知識形成・人間形成を支える教師の指導性・専門性を問い直すものです。6は、教師の指導や子どもの学習のための評価を超えて、教育における評価の目的を人間形成の観点からよりよい評価主体・被評価主体を育てるものへと拡張し、それを理論的実践的追究するものです。そして、7は、1から6の個別の研究に関連して、教育の理論と実践を(互いにアンチテーゼとなる)「否定的対話」の関係としてとらえて、ジンテーゼとしての理論と実践をつくり続けていくことを原理的に検討していこうとするものです。

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pure2017年10月2日から、「九州大学研究者情報」を補完するデータベースとして、Elsevier社の「Pure」による研究業績の公開を開始しました。