九州大学 研究者情報
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大野 みずき(おおの みずき) データ更新日:2024.04.12

助教 /  医学研究院 基礎医学部門 連携腫瘍学分野


社会貢献・国際連携
社会貢献・国際連携活動概要
産学協力研究委員会・放射線の利用と生体影響第195委員会のメンバーに就任
国内, 国際政策形成, 及び学術振興等への寄与活動
2022.04~2024.03, 編集委員, 日本環境変異原ゲノム学会.

2022.04~2024.03, 選挙管理委員会委員, 日本環境変異原ゲノム学会.

2022.04~2024.03, 学術評議員, 日本放射線影響学会.

2022.04~2024.03, 日本放射線影響学会 広報出版委員会 副委員長, 日本放射線影響学会 
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2022.04~2024.03, 放射線の利用は多方面で進んでおり、特に医療では診断・治療の両面で欠くことのできない重要な技術です。また、放射線は細胞を破壊する力を利用して滅菌や食品の保存に使われたり、透過性を利用して非破壊検査に使われたりしています。一方、放射線の生体への影響については、疫学、動物実験、細胞実験などの各分野において様々な研究が行われてきています。本委員会は、放射線の生体影響について科学的に、エビデンスに基づいて議論することが重要であると考え、学術的には、放射線の生体影響に関して科学的に議論するための分野横断的組織の中心となること、産業界との関連では、科学に基づく知見から、放射線の利用に関する規則等に関して提言を行うことを目的としています。, 産学協力研究委員会、放射線の利用と生体影響第195委員会.

2021.04~2023.03, 男女共同参画委員, 日本遺伝学会.

2021.04~2022.03, グローバル化委員, 日本放射線影響学会.

2020.04~2022.03, 学術評議員, 日本放射線影響学会.

2019.04, 日本学術振興会 放射線の利用と生体影響 第195委員会, 放射線の利用と生体影響 第195委員会.

2019.04~2021.03, 委員として学術会議などへの参加, 日本学術振興会 産学協力研究委員会「放射線の利用と生体影響 第195委員会」.

新聞・雑誌記事及びTV・ラジオ番組出演等
2014.04, 日刊工業新聞, 生殖細胞の自然突然変異、酸化DNA蓄積が原因-九大などマウスで解明
 九州大学の大野みずき助教と作見邦彦准教授らのグループは、理化学研究所、長浜バイオ大学などと共同で、DNA分子の酸化が生殖細胞の自然突然変異の原因になることをマウスによる実験で明らかにした。DNAは環境ストレスなどによって日常的に酸化されるが、通常は修復機構が働いている。これが蓄積した場合、遺伝的な多様性を生み出すとともに、病気など原因にもなると考えられるという。
 グループは、DNAを構成する塩基の一つの「グアニン」が酸化して生じる分子「8―オキソグアニン」について、修復機構が働かないように遺伝子を改変したマウスを作製。同マウスの交配を続け、同分子の蓄積が遺伝的な変異にどんな影響を与えるかを調べた。
 その結果、同マウスの家系では病気の発生や毛色の変化などが観察された。また、同マウスの生殖細胞突然変異発生率を解析すると、野生型に比べ最大で18倍に上昇することが分かった。.

2014.04, マイナビニュース April 16, 2014, 酸化されたDNAが細胞の突然変異を引き起こす原因んだった -九大などが確認

九州大学(九大)は4月14日、酸化されたDNA(8-オキソグアニン)がほ乳類の生殖細胞における自然突然変異の原因となることを確認したと発表した。

同成果は、同大大学院医学研究院の大野みずき 助教と生体防御医学研究所/ヌクレオチドプール研究センターの作見邦彦 准教授、理化学研究所バイオリソースセンターの権藤洋一チームリーダら、長浜バイオ大学の池村淑道 客員教授らによるもの。詳細は、国際学術雑誌「Nature」の姉妹誌の「Scientific Reports」に掲載された。

細胞分裂の際、遺伝情報であるDNAの塩基配列の複製が行われるが、その正確さは100%とは言えない。親の細胞とは異なる遺伝情報が生じることを「突然変異」と呼ぶが、この突然変異が体を構成している細胞のがん抑制遺伝子に発生すると、細胞ががん化するきっかけとなることが知られている。

一方で、生殖細胞を産生する過程で生じた突然変異は子孫へと伝達され、生物の進化の原因となったと考えられている。こうした外部要因に起因しない突然変異(自然突然変異)は、近年、次世代シーケンサーによるゲノム解析により、ヒトでは1世代あたり核ゲノムDNA上の約60カ所で生じていること、父親の加齢によって、その頻度が増加する傾向があることなどがわかってきたが、どういった因子が生殖細胞の突然変異に影響しているのかは不明であった。

今回研究チームは、酸化によってDNA中に生じた8-オキソグアニンを除去、修復できないように遺伝子を改変したマウスを用いて、DNA中に自然に蓄積した8-オキソグアニンに起因する突然変異の解析を行ったほか、同遺伝子改変マウスを8世代まで交配させ、家系内の各世代で新たに生じた変異を蓄積させ、最も世代の進んだ個体のDNA配列を解析することで、発生した変異を効率的に検出することを可能にした。

実際に、このマウスの家系を調べたところ、子孫に水頭症や特殊ながんの発生、毛色の変化など遺伝性の表現形質の変化が観察されたとのことで、さらなる調査のために、生殖細胞突然変異が最も蓄積していると考えられる3匹のマウスを選択し、そのDNAを次世代シーケンサーにて解析したところ、同マウスでは1世代当たりの生殖細胞突然変異発生率が野生型マウスと比較して約18倍上昇していることが判明したという。発見された変異の99%は8-オキソグアニンに起因するG-Tトランスバージョンという種類の突然変異で、その約60%が遺伝子の機能に影響を与えるものであったという。

なお研究グループでは、今回の成果について、ヒトの遺伝子病が新たに発生する原因を説明し、個人間で特定の病気のかかりやすさに差があるなどの個体差を生む原因の解明につながることが期待できるとするほか、一人一人が違った特徴を持つことの遺伝的要因、すなわち遺伝的多様性の発生機構、さらには生物の進化に酸素がどのように関わってきたのかという普遍的な疑問を遺伝子の変化の観点から解明するための糸口になると説明しており、今後、同様の手法を用いて、親の性別や年齢、さらに酸化DNA以外の因子がほ乳動物における生殖細胞突然変異の発生に与える影響を解析していく予定だとしている。.

2014.04, 西日本新聞, がんなど遺伝子病の原因となる生殖細胞(卵子、精子)の自然突然変異に、遺伝子本体であるDNAの酸化が関与していることを解明した、と発表した。15日付の英科学誌サイエンティフィック・リポーツ電子版に論文を掲載した。.

初等・中等教育への貢献状況
2017.09, サマーサイエンスセミナー2017 in 九大 「いのちをつなぐDNAの不思議』.

2015.08, サマーサイエンスセミナー2016.

2014.08, 夏休みサイエンス体験学習2015
, 福岡市東区名島校区子ども会.

2014.08, 「DNAの不思議を学ぶ —– 夏休みサイエンス体験学習2014」.

2011.11, 平成23年度高校生理数能力向上事業 理数オリンピックセミナー(生物)指導.

2010.11, 平成22年度高校生理数能力向上事業 理数オリンピックセミナー(生物)指導
10月31日(日)、11月7日(日)、14日(日)、21日(日)の4日間の実験およびセミナー,福岡県教育庁..

2009.08, 2009.11,平成21年度高校生理数能力向上事業 理数オリンピックセミナー(生物)指導 
11月15日(日)、22日(日)、23日(祝日)、29日(日)の4日間の実験を含むセミナーでの突然変異解析や自然放射線計測の実験を分担。福岡県教育庁。.

大学運営
学内運営に関わる各種委員・役職等
2023.04~2024.03, 予算管理委員会.

2019.04~2020.03, 九大医系分野教員会 准教授・講師・助教候補者選考委委員会 教員委員.

2018.04~2019.03, 九大医系分野教員会 准教授・講師・助教候補者選考委委員会 教員委員.

2015.04~2015.09, 九大医系分野教員会 代議員.

2015.10~2016.03, 九大医系分野教員会 第93期執行委員 研究専修委員.


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pure2017年10月2日から、「九州大学研究者情報」を補完するデータベースとして、Elsevier社の「Pure」による研究業績の公開を開始しました。