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LAUWEREYNS JOHAN(ろーれんす よはん) データ更新日:2023.11.28

教授 /  基幹教育院 自然科学実験系部門 大学院システム生命科学府


総説, 論評, 解説, 書評, 報告書等
1. Johan Lauwereyns, Muneyoshi Takahashi, Hiroshi Nishida, Profiles of hippocampal information processing during preparatory waiting, Japanese Psychological Review, 2013.10, 近年の多ニューロン同時記録技術のめざましい進歩により,記憶情報に基づく意思決定のプロセスに対する海馬を含めた様々な脳領域の関与が詳細に検討されるようになってきた。本稿では,そのような意思決定プロセスのなかでも特に重要な認知処理が行われている可能性が示唆されている行動準備状態に着目し,最近の研究で明らかになってきた同状態における海馬神経活動の特性について総説する。ノーズポーク反応を用いて実現した静止状態(fixation)を含む空間的遅延交代反応課題(delayed spatial alternation task)を用いることで,著者らはラット海馬CA1領域においてこの期間に選択的なニューロン活動や,局所脳波にみられるシータ,ガンマ・リズムの特徴的なダイナミクスを発見した。これらの現象を踏まえて,行動準備状態における海馬回路の入出力信号の流れを考察し,意思決定に必要となる記憶情報の書き込みや読み出しのタイミング制御,そして同状態における情報処理のメカニズムについて海馬が果たしている機能的役割を議論する。.
2. Nishida, H., Takahashi, M., Bird, G.D., & Lauwereyns, J. , Neural mechanisms of bias and sensitivity in animal models of decision making, ECTI-CIT Transactions, 2012.12.

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