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長谷 千代子(ながたに ちよこ) データ更新日:2024.04.19

准教授 /  比較社会文化研究院 文化空間部門 文化表象


原著論文
1. Nagatani Chiyoko, How to Frame Hybrid-Syncretic Religious Situations: Based on a Case Study of the Guanyin Cult in Yunnan, China., Southeast Asian Studies, 10.20495/seas.12.2_269, 12, 2, 269-305, 2023.08.
2. 長谷千代子, 「宗教人類学を歴史化する:霊的存在をめぐって」, 『宗教性の人類学:近代の果てに、人は何を願うのか』, 57-82, 2021.03.
3. 長谷千代子, 「今、宗教をめぐるなにが問題なのか」, 『宗教性の人類学:近代の果てに、人は何を願うのか』, 7-30, 2021.03.
4. 長谷 千代子, 歴史の資源化と歴史意識:雲南省徳宏州の「果占璧王国」論をめぐって, 『民族文化資源とポリティクス:中国南部地域の分析から』, 459-483, 2016.03.
5. 長谷 千代子, 「現代中国の宗教文化と社会主義」, 『アジアの社会参加仏教:政教関係の視座から』, 105-126, 2015.03, 宗教に対する公的見解が大きく変わりつつある現代中国において、仏教が中華文明の伝統文化ないし教育として再評価されつつある現状を分析した。.
6. 長谷 千代子, 「観光資源化する上座仏教建築:雲南省徳宏州芒市の景観変容の中で」, 『中国の民族文化資源:南部地域の分析から』武内房司・塚田誠之編、風響社, 307-330, 2014.03.
7. 長谷 千代子, 「「宗教文化」と現代中国:雲南省徳宏州における少数民族文化の観光資源化」, 『現代中国の宗教:信仰と社会をめぐる民族誌』川口幸大、瀬川昌久編 昭和堂, 20-44, 2013.01, 「信仰」の意味が中国と日本や欧米では異なることを明らかにし、今後の中国宗教研究のあるべき姿を展望した。日本や欧米では「信仰」は伝統的な宗教を連想させ、非合理性とは無関係であるのに対し、中国では「信仰」という語が「科学」と結びつくときには合理性を連想させる一方、「宗教」と結びつくときには非合理性を連想させるといった特徴があった。同じ言葉でも同じ概念であるとは限らないため、異文化間での議論の前にこうした基本的な意味の違いの確認をすることは重要な準備作業である。.
8. 長谷 千代子, 「作為観光資源的宗教建築:関于雲南省徳宏州芒市傣族南伝上座部仏教的考察」, 『西南辺疆民族研究』, 第十輯, 31-39, 2012.10, 雲南省徳宏州芒市の上座仏教寺院建築の様式が観光資源化した結果、仏教的含意が薄れ、民族建築として認識されるようになったこと、また、少数民族のエキゾチズムをアピールする一方で、そこには近代化への人々の憧れが刻印されていることを分析した。.
9. 長谷千代子, 今津の四季, 福岡市史編集委員会編集 2012 『新修福岡市史:民俗編一 春夏秋冬・起居往来』福岡市, 2012.03, 福岡市西区今津の年中行事を伝統的なものから新しいものまで網羅的に紹介。.
10. 長谷千代子, コメのある風景, 『月刊みんぱく』編集部編 2012 『食べられる生きものたち:世界の民族と食文化48』丸善出版, 2012.07, 主に雲南省で作られている米について概説した。.
11. 長谷千代子, 試論徳宏タイ族知識人的歴史意識, 『東亜人類学論壇:人類学与歴史論文集』(DVD)、2012, 2012.03, これまで文献資料の少ない少数民族の歴史は漢文古籍に基づいて書かれることが多かったが、90年代以降、当該民族自らが自民族語の歴史資料を収集し、それに基づいて自民族史を書くという現象が見られる。本稿では徳宏タイ族知識人による自民族史の内容を検討し、自らの「歴史」を語ることが彼らにとってどのような意義を持ち、また中国社会の状況についてなにを物語っているかを分析した。.
12. 長谷千代子, 仏塔のある風景:雲南省徳宏州における宗教観光, 『中国21』, 34, 207-224, 2011.03.
13. NAGATANI Chiyoko, The Appearance of 'Religious Culture': from the Viewpoint of Tourism and Everyday Life in Dehong, Yunnan, Senri Ethnological Studies 76: Tourism and Glocalization--Perspectives on East Asian Societies, 76, 39-54, 2010.06.
14. 長谷千代子, 「「宗教」と「宗教的」なものをめぐって」, 『宗教研究』, 80, 1, 107-120, 2006.06.
15. 長谷千代子, 「中国における国民形成と少数民族―雲南省徳宏タイ族の日常的実践をめぐって―」, 博士論文, 2005.09.
16. 兼重努・富田晋介・長谷千代子・宮脇千絵, 「雲南省辺境開発の生態史―県誌利用の可能性―」, 『くらしと身体の生態史』秋道智彌・阿部健一編集 弘文堂, pp.187-208, 2008.05.
17. 横山智・長谷千代子, 「周辺化された地域の観光地化―ラオス北部と中国・雲南省の地域変容」, 『くらしと身体の生態史』秋道智彌・阿部健一編集 弘文堂, pp.165-186, 2008.05.
18. 長谷千代子, 「表象の中の地域と民族―徳宏タイ族の水かけ祭りをめぐるポリティクス―」, 『民族表象のポリティクス:中国南部における人類学・歴史学的研究』塚田誠之編 風響社, pp.359-388, 2008.03.
19. 長谷千代子, 「雲南におけるゴム林拡大の歴史」, 『東南アジアの森に何が起こっているか:熱帯雨林とモンスーン林からの報告』秋道智彌、市川昌広編 人文書院, pp.203-222, 2008.03.
20. 長谷千代子, 「『アニミズム』の語り方―受動的視点から―」, 『宗教研究』, 83, 3, 1-23, 2009.12.
21. 長谷千代子, 「他者とともに空間をひらく―雲南省芒市の関公廟をめぐる徳宏タイ族の実践―」, 『社会人類学年報』, 30, 63-87, 2004.09.
22. 長谷千代子, 「「日常的実践」に関する一考察―スコット「モーラル・エコノミー」論の読解をとおして―」, 『九州人類学会報』, 29, 7-24, 2002.07.
23. 長谷千代子, 「中国における近代の表象と日常的実践―徳宏タイ族の葬送習俗改革をめぐって―」, 『民族学研究』, 67, 1, 1-20, 2002.06.
24. 長谷千代子, 「功徳儀礼と死―中国雲南省徳宏タイ族のポイ・パラ儀礼―」, 『宗教研究』, 73, 3, 69-92, 2000.06.
25. 長谷千代子, 「タイ東北部に見るNGOと開発僧の近代―都市民の聖地としての仏教共同体―」, 『西日本宗教学雑誌』, 20, 11-22, 1998.03.
26. 長谷千代子, 「タイにおける新たな仏教的世界観の出現について」, 『西日本宗教学雑誌』, 19, 51-67, 1997.03.
27. 長谷千代子, 「真如苑の接心修行と信者の世界観変容について」, 『西日本の新宗教運動の比較研究2』, 『西日本の新宗教運動の比較研究2』坂井信生・竹沢尚一郎編 九大比較宗教学研究室、7~31ページ, 1995.04.

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