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谷 元洋(たに もとひろ) データ更新日:2020.01.17

准教授 /  理学研究院 化学部門 有機・生物化学


大学院(学府)担当

理学府 化学専攻 有機・生物化学講座

学部担当



電子メール
電話番号
092-802-4181
FAX番号
092-802-4181
就職実績-他大学
就職実績有, 2003年4月-2006年3月 日本学術振興会特別研究員 (PD) (北海道大学大学院薬学研究院)

2006年4月-2007年2月 日本学術振興会海外特別研究員 (Medical University of South Carolina)
就職実績-民間機関等
就職実績有, 1999年4月-2000年3月 小野薬品工業株式会社 水無瀬総合研究所
取得学位
博士 (農学)
学位取得区分(国外)
なし
専門分野
脂質生化学、細胞生物学、酵母遺伝学
外国での教育研究期間(通算)
00ヶ年00ヶ月
活動概要
真核生物の生体膜脂質二重層の構成成分である複合スフィンゴ脂質の生理機能、代謝調節機構に関する研究をおこなっている。複合スフィンゴ脂質は、例えば哺乳動物だと千種類以上の分子バリエーションが存在し、この構造多様性は複合スフィンゴ脂質が多彩な生理機能を発揮するための重要な分子基盤であることが考えられている。我々は出芽酵母をモデル生物として用いて、複合スフィンゴ脂質の構造多様性の生物学的意義、及びその破綻に対する防御応答系の解明を目指し、以下の研究に取り組んでいる。

(1) 複合スフィンゴ脂質の親水性頭部の構造多様性の意義の解明
これまでに複合スフィンゴ脂質のサブタイプの一つであるMIPCが、エンドソームを介した細胞内小胞輸送や細胞壁機能維持において、他の複合スフィンゴ脂質では代替できない機能を発揮することを見出した。また酵母は、細胞外あるいは細胞内の急激なpH変化に対して、複合スフィンゴ脂質サブタイプの量的バランスを調節することで環境適応することも明らかにしている。このような知見をもとに、環境ストレス応答という視点から複合スフィンゴ脂質の構造多様性の新たな生理的意義を見出す研究をしている。

(2) 複合スフィンゴ脂質生合成破綻に対する救済システムの解明
複合スフィンゴ脂質は生育に必須であり、その生合成が低下すると細胞死が引き起こされる。実際、複合スフィンゴ脂質の生合成系が破綻することで生命が脅かされるリスクは、ヒト (遺伝性代謝疾患等)から微生物 (抗生物質による攻撃)まで幅広く存在する。我々はこれまでに、酵母が複合スフィンゴ脂質生合成破綻に陥ると、高浸透圧ストレス応答シグナル伝達経路 (HOG経路)を活性化させ、自らの生存率をあげている (自らを救済しようとする)ことを見出した。このような膜脂質破綻に対して細胞が潜在的に持つ救済システムの全貌解明を目指している。

(3) 複合スフィンゴ脂質代謝異常下で細胞毒性を発揮する因子の解析
複合スフィンゴ脂質の正常な代謝バランスが崩れると、複合スフィンゴ脂質が枯渇するだけでなく、中間代謝産物の異常蓄積による細胞機能異常誘発のリスクも生まれる。我々は酵母を用いて、ジヒドロスフィンゴシン、セラミドといった複合スフィンゴ脂質合成中間体の異常蓄積による細胞毒性発揮の分子メカニズムの解明を目指している。

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