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武田 知起(たけだ ともき) データ更新日:2017.09.29

助教 /  薬学研究院 臨床薬学部門 分子衛生薬学分野


学部担当



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ホームページ
http://eisei.phar.kyushu-u.ac.jp/
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電話番号
092-642-6587
FAX番号
092-642-6588
取得学位
薬学博士
専門分野
衛生薬学・環境毒性学
活動概要
研究活動:環境化学物質の妊娠期曝露による後世代毒性発現機構の解明

課題1:ダイオキシンによる胎児脳下垂体ゴナドトロピン合成障害の分子メカニズム
   当教室では妊娠ラットへのダイオキシン低用量曝露により胎児特異的に脳下垂体ゴナドトロピンの発現が低下し、これを起点として成長後に性行動障害を発現することを突き止めている。本課題では、胎児期特異的なゴナドトロピンの低下の機構を分子レベルで明らかにし、ダイオキシンによる生殖毒性発現機構の分子基盤を構築する。

課題2:ダイオキシンによる性未成熟インプリンティングの分子機構
   上記の胎児ゴナドトロピン合成障害は、一過性であり生後間もなく消失する。しかし、この時期特異的な一過性の低下が、成長後に性行動障害をはじめとする様々な障害をインプリントする。本課題では、成長後の脳において障害に起因する遺伝子を明らかとし、障害が固着される分子メカニズムに迫る。

課題3:ダイオキシンによる出生児発育障害の機構
   最近の研究より、TCDD の妊娠期曝露は、ゴナドトロピンのみならず他の脳下垂体ホルモンである成長ホルモン (GH) を出生前後の児において低下させること、ならびに育児期においては母体のプロラクチン (PRL) が低下することを見出した。GH は児の発育に必須のホルモンであり、PRL は母親の育児行動発現に重要であるため、両ホルモンの低下は出生児の発育障害に直結する可能性が推測される。本課題では、これらの減少の機構解析ならびに障害との関連性を明確にし、ダイオキシンによる出生児発育障害の分子基盤を提示することを目指す。

課題4: メチル水銀による次世代毒性の発現機構
 メチル水銀曝露胎児ラットのメタボロミクスを通した解析により、メチル水銀が雄胎児のみで副腎ステロイドのレベルを上昇させる事実を見出した。副腎ステロイドは、胎児発育遅延や神経毒性との関連性が示唆されるため、現在これの意義を明らかにすることを目指して研究を進めている。さらに、トリプトファン代謝物やメラトニン等のホルモンにも変動が確認されており、これらのメタボローム変動に着目した取り組みも行う予定である。

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