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町田 正博(まちだまさひろ) データ更新日:2023.12.04

教授 /  理学研究院 地球惑星科学部門 太陽惑星系物質科学


大学院(学府)担当

理学府 地球惑星科学専攻 太陽惑星系物質科学

学部担当



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惑星系形成進化学 町田正博のホームページ .
FAX番号
092-642-4208
就職実績-他大学
就職実績有, 国立天文台(助教)
取得学位
博士(理学), 博士(理学)
学位取得区分(国外)
なし
専門分野
宇宙物理学・天文学
ORCID(Open Researcher and Contributor ID)
0000-0002-0963-0872
外国での教育研究期間(通算)
00ヶ年06ヶ月
活動概要
研究概要
 天文学・宇宙物理学における理論研究。特に数値シミュレーションを用いて以下の研究を行っている。

(1) ガス惑星とその衛星の形成過程の研究
木星や土星のような巨大ガス惑星は、原始惑星系円盤中で地球の数倍程度の固体コア形成後
にガスが降着して誕生すると考えられている。しかし、このガスの降着の過程や原始惑星の成長
の過程はあまり理解されていない。この研究では、原始惑星系円盤から原始惑星へのガスの降
着とガス惑星の進化を数値シミュレーションを用いて解き明かすことを目的として研究を行ってい
る。また、ガス降着の過程で出来る周惑星円盤と衛星形成についての研究も行う。

(2) 重力不安定円盤中での惑星形成の研究
近年、直接撮像によって、中心星から十分離れた場所を軌道運動するガス惑星が複数見つかって
いる。これらの惑星は太陽系の木星や土星と同じシナリオで誕生すると考えるのは難しい。
これは、中心星から遠い軌道では、原始惑星系円盤が散逸する前に十分大きな固体コアを形成す
ることが困難なためである。この研究では、円盤中での重力不安定による惑星形成が可能かどうか
を検討する。このシナリオでは、円盤中で分裂がおこり分裂片が直接ガス惑星に進化する。この過
程を研究するために、星形成の母体となる分子雲コアから直接星・円盤・惑星が誕生するまでの
シミュレーションを実行する。

(3)ジェット・アウトフローと星形成率の研究
星はその誕生の瞬間にジェットやアウトフローによって多くの質量を星間空間に放出する。また、こ
れらジェットやアウトフローは星形成の母体となるガス雲が保持していた余分な角運動量を輸送す
る働きを持っている。この研究では、3次元Resistive MHD多層格子法の数値コードを用いて、ガ
スが収縮して、ジェットやアウトフローと共に星が誕生するまでの過程を数値シミュレーションを用い
て計算し、星形成率や星形成過程でのジェットやアウトフローの役割を理解することを目的とする。
また、ALMA望遠鏡の観測とシミュレーション結果を比較して星形成過程を解明することを行っている。

(4)宇宙初期の星形成と磁場の影響
現在の星形成と異なり、宇宙初期には、星は大質量星として誕生すると考えられている。
また、現在の星形成過程では原始星形成前にファーストコアと呼ばれる中間的な天体が形成する
ことが示唆されているが、初期宇宙ではファーストコアを形成せずにガスは直接原始星を形成する。
さらに現在の星形成過程ではファーストコア形成直後に磁場は散逸し弱くなるが、原始ガス中では
磁場は中性ガスと常に結合しているため増幅し続ける。そのため、初期宇宙においても、磁場
が初代星の形成に影響を及ぼす可能性がある。この研究では、原始ガス中での初代星の形成と
磁場がその形成に与える影響について調べる。また、超大質量星形成時の磁場増幅についても調べる。

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pure2017年10月2日から、「九州大学研究者情報」を補完するデータベースとして、Elsevier社の「Pure」による研究業績の公開を開始しました。