九州大学 研究者情報
発表一覧
松本 有樹修(まつもと あきのぶ) データ更新日:2019.06.22

准教授 /  生体防御医学研究所 細胞機能制御学部門


学会発表等
1. Akinobu Matsumoto, Functional polypeptides encoded by putative long non-coding RNAs, 日本分子生物学会年会, 2018.11.
2. 松本 有樹修, Long non-coding RNAから翻訳される機能性ポリペプチド群の同定, 第4回日本筋学会学術集会, 2018.08, Long non-coding RNA(lncRNA)はタンパク質をコードしないRNAとされているが、実は100アミノ酸残基以下の小さなOpen Reading Frame(ORF)を持つと予測されるものが多い。しかし、これら小さなORFが本当に翻訳されていないかどうかの判断は難しく、詳細な検討が必要である。そこでわれわれは質量分析計を用いた解析を行い、lncRNAに存在する小さなORFから翻訳される新規ポリペプチドを多数同定した。これら新規ポリペプチドの一つが、アミノ酸依存的なmTORC1の活性化を制御していることを見いだし、さらにノックアウトマウスを作製して筋再生の調節に重要な因子であることを明らかにした [Matsumoto et al., Nature 541: 228-232 (2017)]。

すなわち、一部のlncRNAはNon-coding RNAではなく、Coding RNAであるということが分かった。これらポリペプチドはこれまで見逃されてきた新たな機能性の因子であるため、原因不明の様々な疾患に関与している可能性が考えられる。そこでわれわれはin silico解析により探索を行ったところ、さらなる新規ポリペプチドの同定に成功した。これらは細胞質や、核、ミトコンドリア、小胞体、ゴルジ体、リソソームなどに限局した多様な細胞内局在を示し、多くは組織特異的(脳、精巣、皮膚、平滑筋など)に発現していた。これらポリペプチドのノックアウトマウスを作製したところ、行動異常や雄性不妊など様々な表現型が観察された。さらに、核内ポリペプチドはHDAC3複合体と、ミトコンドリアポリペプチドはVDACと強く結合しており、これら分子の調節に関与していることが予想された。これらポリペプチドは骨代謝や筋の制御との関連はないが、今後骨や筋の制御に関わる新たなポリペプチドが同定される可能性は高いと考えられるため、本セッションにおいても紹介したい。.

九大関連コンテンツ

pure2017年10月2日から、「九州大学研究者情報」を補完するデータベースとして、Elsevier社の「Pure」による研究業績の公開を開始しました。
 
 
九州大学知的財産本部「九州大学Seeds集」