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松﨑 芙美子(まつざき ふみこ) データ更新日:2019.05.24



大学院(学府)担当



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電話番号
092-642-6433
FAX番号
092-642-6433
取得学位
博士(医学)
専門分野
代謝ネットワークの数理科学、プロテオミクス(絶対定量)、トランスオミクス
活動概要
 私は平成14-16年度の3年間、九州大学農学部および同大学大学院生物資源環境科学府に所属し、白色腐朽担子菌Phanerochaete chrysosporiumを対象とした生化学的研究を行いました。その成果として、1) シトクロムP450という代謝酵素が触媒する新規代謝反応群の発見、2) 担子菌P450の初めての異種発現および特性解析の成功、3) メタボロミクスおよびプロテオミクスの統合解析による安息香酸添加に対する代謝応答の解明、を論文として発表致しました [Biochem. Biopys. Res. Commun. (2005); Biochem. Biopys. Res. Commun. (2006); J. Proteome Res. (2008)]。その後、平成19-23年度の5年間、同大学生体防御医学研究所細胞機能制御学部門分子医科学分野に所属し、Protrudinという小胞輸送関連分子を対象として、マウス神経芽細胞腫およびProtrudinトランスジェニックマウス脳を用いたプロテオミクスを実施し、相互作用タンパク質の同定と機能解析に関する研究を行いました [Mol. Biol. Cell. (2011); J. Biol. Chem. (2014)]。引き続き分子医科学分野において、平成24-25年度の2年間、ヒトタンパク質の網羅的な絶対定量を実現するために、三連四重極型の質量分析計を用いた新規プロテオミクス技術の開発に従事すると同時に、測定したタンパク質量と代謝物量のオミクスデータ(絶対量データ)を用いて、特に代謝ネットワークに着目した数理科学的解析の手法開発を行いました。
 今後は、プロテオミクス・メタボロミクス・代謝ネットワークの数理科学的解析等の研究経験を活かしながら、細胞からマウス個体(各臓器)までを対象として、システムとしての生物の理解を深めるための手法開発をしていきたいと考えています。具体的には、細胞や臓器がそれぞれの機能を発揮するために、グローバルなネットワーク(例えば代謝ネットワーク)をどのように適応させているのかということを各階層のオミクスデータから推定し、さらにそのネットワークのダイナミクスも併せてその意義を考察することで、生物の採択している戦略を暴く糸口を摑みたいと考えています。特に、プロテオーム階層の絶対定量データは極めて重要な情報を与えますので、現在ヒトタンパク質に限られている測定手法をマウスタンパク質に拡張し、その定量情報を活用できる数理科学的手法を発展させ利用することで、より深い議論を展開したいと考えています。そして、将来的に臓器を超えたネットワークシステムの解釈が可能になれば、ヒトを対象とした個別化医療への応用も目指せるのではないかと考えています。

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