九州大学 研究者情報
研究者情報 (研究者の方へ)入力に際してお困りですか?
基本情報 研究活動 教育活動 社会活動
瀬口 典子(せぐち のりこ) データ更新日:2017.11.07

准教授 /  比較社会文化研究院 環境変動部門 基層構造


大学院(学府)担当



電子メール
電話番号
092-802-5605
取得学位
博士 ミシガン大学 
専門分野
生物人類学/自然人類学
活動概要
古人骨を試料とし、頭蓋骨計測値データ、および歯冠計測値データを用いた形質人類学的、および生物考古学的研究を通して人類移動と拡散の歴史研究に従事してきた。日本列島の縄文時代人集団・アイヌ集団に焦点をあて、南北アメリカ大陸における人類集団の成立、東アジア、北東アジアから南北アメリカ大陸への人類移動と拡散、縄文人と新大陸先史人類集団(アメリカ最古級の人骨ケネウイックマンを含む)との遺伝的関係、言い換えれば、縄文時代人がアメリカ大陸の先史人起源に関与した可能性について研究している。
また、集団間、時代間の身体形質の変異・多様性が、移動期間中・移動後に環境適応の結果選択されたものなのか、また遺伝的浮動、遺伝子流入によるものか、またこれらの進化的メカニズムの相互作用によるものなのか、その要因を解明するための考察を続けている。頭蓋骨・顔の形態は選択圧とはあまり関係がなく中立で、全体的なプロポーションはかなり長い間変化しないのか、それとも環境の変化により適応した形態が選択された結果、頭蓋骨形態は短期間で変化・小進化するのかという仮説をたて、頭蓋骨形質と緯度・最低気温との関係を考察している。頭蓋骨データに加え、縄文時代人、弥生時代人、沖縄久米島近世人を含む、アフリカ、ヨーロッパ、アジア、北南米集団の上下肢骨の計測値・示数・体質量と緯度・経度・最低気温・最高気温との関係を分析し、寒冷適応・高温適応、また集団の移住の歴史についての考察をした。 現在、米国ペンシルバニア・ブルームバーグ大学の共同研究者と、北米と南米ブラジルの古アメリカ人や古代アメリカ人のデータを収集し、分析を進めている。 現在、3次元画像データの取得、データ処理、データ分析のプロトコール作成に取り組んでいる。
また、非接触型3次元レーザースキャナーを用いて人骨の3次元画像の蓄積を始めている。 現在、取得した3次元データから3次元ランドマークデータ、セミランドマークデータを取得し、これまで計測が困難であった骨の表面形状を使って性差・時代変化を分析する共同研究を米国モンタナ大学、リンカーンメモリアル大学、ドイツ フライグルグ大学の共同研究者等と進めている。
また、生物学的人種概念の無効性、人種差別、性・ジェンダー差別、アイヌ民族問題にも取り組んでいる。
応用生理人類学研究センター  共同研究員

九大関連コンテンツ