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安川 武宏(やすかわ たけひろ) データ更新日:2017.11.06

助教 /  医学研究院 基礎医学部門 病態制御学




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取得学位
博士(工学) [東京大学]
専門分野
分子生物学、ミトコンドリア、ミトコンドリアDNA
活動概要
1.研究活動: ミトコンドリア・ ミトコンドリアゲノム・ ミトコンドリアDNAの維持のメカニズム   

ミトコンドリアDNA(mtDNA)はその名の通り、細胞小器官ミトコンドリアの中に存在する。mtDNAはヒトの生命活動に必須のゲノムであり、核DNAとは一線を画する様々な特徴を持つ。mtDNAは約16キロ塩基対の環状2本鎖DNAで多コピーゲノムであり、ヒトの場合大抵1細胞あたり数千コピー存在する。コードしている遺伝子の数は核DNAに比べて少ないが、イントロンが存在しないため遺伝子の密度は核DNAよりも高い。mtDNAにはATPの産生、そして様々な物質輸送や代謝に必要なミトコンドリア膜電位の維持に重要な役割を果たす呼吸鎖酵素複合体のサブユニットの遺伝子、そしてこれらサブユニットをミトコンドリア内に存在する、いわゆるミトコンドリアタンパク質合成系で産生するためのミトコンドリアリボソームのRNA 成分(rRNA)とトランスファーRNA(tRNA)をコードしている。それ故mtDNAはミトコンドリア、ひいては細胞の正常な機能発現や代謝に不可欠である。mtDNAの重要性はmtDNAに生ずる異常が様々な疾患に関与することからも明らかであり、さらにはmtDNAに生ずる異常と老化との関連も示唆されている。それ故、mtDNAの維持機構を総合的に理解することは生命科学の進展に寄与するだけでなく、医科学分野への貢献も計り知れない。
 私は、大学院でミトコンドリア病に関わるミトコンドリアtRNAの研究を行った後、英国でポスドク (MRC, Cambridge)、Principal Investigator (University College London)としてmtDNAの複製・維持の研究に10年以上携わり、現職ではこれまでの研究成果をふまえてmtDNA維持機構の総合的な理解を目指して研究プロジェクトを立案・遂行し、大学院生を指導しながら進めている。さらには、mtDNAの複製の異常や、mtDNA維持の破綻とヒト疾患との関連に関しても興味を持っており、そのような主題の研究にも今後取り組んでいきたい。


2.講義: 学部、大学院で講義を行なっている。

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