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下條 恵子(しもじよう けいこ) データ更新日:2018.06.07

准教授 /  言語文化研究院 国際文化共生学部門 国際共生学


主な研究テーマ
英語文学におけるリスクマネジメント
キーワード:英語文学、リスク、リスクマネジメント、異分野融合型研究
2015.10~2019.03.
ポール・オースター研究
キーワード:現代アメリカ文学、ポストモダン小説、作家研究
2013.04~2017.03.
アメリカ文学における「損失」のモチーフと保険思想の相互関係
キーワード:損失、災厄、死、保険、アメリカ史、アメリカ文学
2010.04~2013.03.
従事しているプロジェクト研究
文学から見るリスクマネジメント
2015.09~2018.03, 代表者:下條恵子, 九州大学, 九州大学(日本)
従来型の文学研究(テクスト解釈)に数学(数理モデル分析)、政治学(社会政策分析)、言語学(言語データ分析)を加えた学際的視点で英米文学に登場するさまざまな「リスク」の概念を考察し、近代西洋型リスクマネジメント誕生の背景を多角的に明らかにする。.
アメリカ文学における「損失」のモチーフと保険思想の相互関係
2010.04~2013.03, 代表者:下條恵子, 宮崎大学
科学研究費補助金交付(若手B)をうけたプロジェクト。アメリカ文学を経済史、金融思想史などの視点から再考する学際的な文学研究の試み。.
研究業績
主要著書
1. 早瀬博範(編)、小倉いずみ、横田和憲、竹内勝徳、高橋勤、長畑明利、森あおい、里見繁美、武田貴子、加藤好文、光冨省吾、馬塲弘利、片淵悦久、樋渡真理子、渡邉真理子、植木照代、喜納育江、岡本太助、江口京子、下條恵子, 21世紀から見るアメリカ文学史—アメリカニズムの変容(改訂版), 英宝社, pp.201-208, 2018.03.
主要原著論文
1. SHIMOJO Keiko, Master Listeners, Master Savorers: A Response to Monique Truong's Lecture, International Institute of Language and Culture Studies, Ritsumeikan University, 28, 2, 125-127, 2016.12.
2. 下條 恵子, ポーとオースター ー雑誌文学者の系譜, 日本ポー学会, 5/6, 38-48, 2014.03.
3. 下條 恵子, パーチメント・スキン『八月の光』 物語空間としてのジョーの肌, 日本ウィリアム・フォークナー協会, 14, 54-65, 2012.04.
4. SHIMOJO Keiko, Till Death Them Do Part: Death and Friendship in Paul Auster's _The Locked Room_, 日本英文学会, 52, 35-51, 2011.03.
5. SHIMOJO Keiko, Writing in a Shipwreck: Family, Identity, and Memory in Paul Auster's _The Invention of Solitude_, 宮崎大学, 23, 27-36, 2010.09.
6. SHIMOJO Keiko, Subversive Pilgrimage: The Bundrens' Belated Journey to the Roaring Twenties in Faulkner's _As I Lay Dying_, 九州アメリカ文学会, 48, 27-37, 2007.11.
7. SHIMOJO Keiko, Solo Performance of Private "eye/I" in Paul Auster's _Ghosts_, American Literature Society of Japan, 5, 72-88, 2007.02.
8. SHIMOJO Keiko, Writing and the Seduction of Politics in Paul Auster's _Leviathan_, 九州アメリカ文学会, 44, 95-101, 2003.10.
主要総説, 論評, 解説, 書評, 報告書等
1. SHIMOJO Keiko, _Persepolis: The Story of a Childhood_, 2003 and _Persepolis 2: The Story of a Return, 2004_ by Marjane Satrapi, New York: Pantheon, Journal of Asian Women's Studies Vol. 16 119-20. , 2007.12, Book review of Marjan Satrapi's biographical comic series _Persepolis_ and _Persepolis 2_.
主要学会発表等
1. SHIMOJO Keiko, Shingo SAITO, Collaborative Pairings: Literature x Mathematics, ACL(x)2016: Extra Disciplinarity (American Comparative Literature Association), 2016.09, LITERATURE x MATHEMATICS: We are a literary scholar, a political scientist, a linguist, and two mathematicians who have teamed up for a project, “risk management in literature,” inspired by the fact that three major discourses articulating modern risks—literature, politics, and actuarial science—were all fostered in the bustling coffee houses of eighteenth-century England. Aiming to explore the concept of “risk management” through literary works, we started with classics . After successful examinations of literature and political science, we were intrigued by the ways quantitative language analysis can back up or challenge our reading and have sought to fit in the last piece of our puzzle, mathematics. Team members Keiko Shimojo (literature) and Shingo Saito (mathematics) will converse to share their thoughts..
2. 宮脇俊文, 金原端人, 馬場聡, 下條 恵子, シンポジウム「ハイウェイとスモールタウンのアメリカン・ナラティヴ」
「オッカムのトレーラーハウス—Austerが描くもう一つのアメリカン・ロード・ナラティヴ」
, 日本英文学会, 2014.05, Paul Austerは立て続けに二つの対照的なロード・ナラティヴを発表している。Moon Palace (1989)とThe Music of Chance (1990)である。本発表では後者を取り上げた。この作品に登場する車はSaab。主人公Nasheらを乗せたこの車は、ペンシルヴァニア州のオッカムなる町でその住人Willie StoneとBill Flowerに奪われ、Nasheらは「オッカムの剃刀」ならぬ「オッカムのトレーラーハウス」に半ば幽閉されてしまう。主人公がPontiacでニューヨークから西部へ旅する前作に比べるとアメリカ性は薄まってみえる本作だが、それでもAusterは作中の人物に「これこそがアメリカ」という台詞をあてがっている。今回は、ニューヨーク文学の作家として知られる彼が架空のスモールタウンを舞台に描いたロード・ナラティヴのアメリカ性について考察した。.
3. 下條 恵子, 秋元孝文, 坂井隆, Edward Lipsett, シンポジウム「アメリカ文学とお金」ーー「死を、あるいはお金を与えるーAuster作品における死者と作家の経済学」, 日本英文学会九州支部大会, 2013.10, Paul Auster (1947- )の物語には、しばしば死者とお金がつきまとう。例えば初期の代表作The Locked Room (1986)において、語り手は失踪した友人の草稿を管理・出版することによって原稿料を稼ぎ、The Book of Illusions (2002) の主人公は、飛行機事故で家族を失い絶望するが、保険金を得て大学を退職し、本の執筆に夢中になる。彼らに共通するのは、死という出来事を通じて金銭を受給していることと、その「借り」を相殺するかのように死者たちについて語るということである。つまり、彼らには死が与えられるのと同時にお金が与えられ、この「死/金銭の贈与」が彼らの存在を作家(あるいは語り手)たらしめているということになる。また、In the Country of Last Things (1987)に登場する通貨 “glot”(ギリシャ語で「言葉」の意)が示すように、Austerの物語世界では、返礼不可能なはずのDerrida的な「死の贈与」が「金銭の贈与」として登場し、「物語」による返済が可能な「経済」へと転換されている。本発表の目的は、Auster作品において、死がもたらす「お金」が死者と作家の関係にどのような作用をもたらしているのかを明らかにすることである。今回は特に、「死や喪失に対して支払われるお金」つまり「保険」の制度や思想に注目しながら、「生命保険の元セールスマン」Nathan Glassを主人公に据えたThe Brooklyn Follies (2005)を中心に、死者と作家の経済関係を考察した。.
4. 大串 尚代, 池末 陽子, 後藤 篤, 下條 恵子, ポーとモダニズム, 日本ポー学会, 2012.09.
学会活動
所属学会名
American Comparative Literature Association
日本ポー学会
日本ウィリアム・フォークナー協会
日本アメリカ文学会
アメリカ学会
日本英文学会
九州アメリカ文学会
学会大会・会議・シンポジウム等における役割
2014.05.24~2014.05.25, 日本英文学会, 講師.
2013.10.25~2013.10.26, 日本英文学会九州支部大会, 司会・講師.
2012.09.14~2012.09.14, 日本ポー学会全国大会, 講師.
受賞
九州アメリカ文学賞, 九州アメリカ文学会, 2003.10.
研究資金
科学研究費補助金の採択状況(文部科学省、日本学術振興会)
2016年度~2018年度, 挑戦的萌芽研究, 代表, 英米文学における「リスク」言説の形成と変容―文学、数学、政治学、言語学による考察.
2016年度~2018年度, 基盤研究(B), 分担, 「ホームランド」の政治学ーーアメリカ文学における帰属と越境の力学に関する研究.
2016年度~2018年度, 基盤研究(C), 分担, アメリカ文学における科学技術とヒューマン・アイデンティティの変容.
2013年度~2015年度, 若手研究(B), 代表, アメリカ文学における契約の概念と保険思想.
2010年度~2012年度, 若手研究(B), 代表, アメリカ文学における損失のモチーフと保険思想の相互関係.
学内資金・基金等への採択状況
2015年度~2016年度, QRプログラム(つばさプロジェクト), 代表, 「文学から見るリスクマネジメント」.

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