九州大学 研究者情報
発表一覧
生野 雄二(しようの ゆうじ) データ更新日:2023.11.27

助教 /  九州大学病院 救命救急センター


学会発表等
1. 生野雄二, 松尾龍, 杉森宏, 脇坂義信, 黒田淳哉, 吾郷哲朗, 鴨打正浩, 北園孝成 , 未破裂脳動脈瘤を合併した脳梗塞患者に対する抗血栓療法の安全性:Fukuoka Stroke Registry (FSR), Stroke 2018, 2018.03.
2. 生野雄二, 松尾龍, 杉森宏, 脇坂義信, 黒田淳哉, 吾郷哲朗, 鴨打正浩, 北園孝成 , 未破裂脳動脈瘤を合併した脳梗塞患者の長期予後 Fukuoka Stroke Registry (FSR), 第26回日本脳ドック学会総会, 2017.06.
3. 生野 雄二, 籾井 健太, 久保田 健介, 平田 悠一郎, 賀耒 典之, 牧 盾, 永田 高志, 徳田 賢太郎, 安田 光宏, 赤星 朋比古, 前原 喜彦, 中枢神経症状を呈する急性大動脈解離の臨床的特徴, 第43回 日本救急医学会総会・学術集会, 2015.10, 【背景】急性大動脈解離(Acute aortic dissection:AAD)は初診時に局所脳虚血症状を始めとする中枢神経症状を呈することがあり、時として診断に苦慮する。またAADは急性期脳梗塞に対する経静脈的血栓溶解療法の禁忌であり、過去に同治療による死亡例も報告されており、正確かつ迅速に診断することが必要である。
【方法】2009年4月1日~2014年5月31日までに当院救命救急センターに搬送されたAAD症例を対象とした。中枢神経症状、胸部症状、造影CTおよび頸部血管エコーでの弓部分枝病変の有無など.
4. 生野 雄二, 杉森 宏, 桑城 貴弘, 吾郷 哲朗, 北園 孝成, DICを合併した脳梗塞の臨床的特徴 Fukuoka Stroke Registry, 第42回日本集中治療医学会総会, 2015.02, 【背景】播種性血管内凝固症候群(DIC)は脳卒中の原因であるのみならず、急性期の合併症としても起こり得る。
【方法】2007年6月から2013年5月にFSR参加7施設に入院した発症7日以内の脳卒中患者7802症例を対象とした。
【結果】DICの合併は34例(0.44%)、原疾患としては感染症24例、悪性腫瘍7例、不明2例、下肢虚血壊死1例であった。悪性腫瘍と原因不明のうち1例を除く26例は全て入院後にDICを発症した。DIC合併群は非合併群に比し急性期の神経学的増悪の割合が多く(P=0.0009)、入院中の脳卒中再発も多かった(P【結語】DICの合併は脳卒中の予後不良因子であり早期の集学的治療が重要である
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5. 生野 雄二, 免疫介在疾患を合併した虚血性脳卒中の臨床的特徴 Fukuoka Stroke Registry (FSR)
, 第54回日本神経学会学術大会, 2013.06, 【背景】膠原病を始めとする免疫介在疾患(immune-mediated disease:IMD)は急性または慢性の炎症を特徴とし心血管病のリスク上昇に寄与するとされるが、虚血性脳卒中についてその病型など臨床的特徴を多数例で検討した報告はない。
【方法】FSR参加7施設に発症7日以内に入院した脳卒中患者のうち平成11年6月からの後向き6530症例,平成19年6月~平成24年6月までの前向き6351症例を対象とし、ICD-10によるIMD合併例を抽出し臨床的特徴について検討した。
【結果】IMDは197例(0.015%)に合併しており、慢性関節リウマチ126例、SLE21例、潰瘍性大腸炎16例シェーグレン症候群11例、全身性硬化症12例、サルコイドーシス5例、ベーチェット病5例、大動脈炎症候群4例、クローン病4例、皮膚筋炎・多発筋炎3例、アレルギー性肉芽腫性血管炎2例、側頭動脈炎2例であった。脳梗塞の臨床病型としてはラクナ梗塞(23%)、アテローム血栓性脳梗塞(18%)、心原性脳塞栓症(19%)、分類不能(40%)と分類不能が最も多かった。分類不能の中では、塞栓源不明塞栓(32%)が最多であり、次いでBAD(17%)、不明(15%)、大動脈原性塞栓(14%)、血管炎(6%)、抗燐脂質抗体症候群(6%)、脳静脈血栓症(4%)、奇異性脳塞栓症(3%)、もやもや病(1%)であった。IMD合併例は非合併例に比し女性の比率が高いが(P【結語】IMDの合併は虚血性脳卒中の重症度および増悪・再発に影響を与えないが、発症後の生命予後に関与している可能性がある
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